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2007年12月の6件の記事

2007年12月28日 (金)

やっぱNPOか?!

横浜でNPOを立ち上げている友人と御茶の水で呑んだ。確か、夏にも同じ沖縄料理のこの店で。

待ち合わせ場所に行ったら珍しくスーツ着てて、企業との打ち合わせの帰りだと。なんか頼もしいし、ガタイがいいから逞しいし。かっこいいなあって普通に思った。

彼と初めて出会ったのは、5年ぐらい前。横浜での若年者就労支援施設立ち上げの際だった。

僕は講師で彼はサポーター希望者。

数年前、その若年者就労支援施設のスタッフが中心となり、彼曰く、理事長に祭り上げられた。だからいつだって理事長は代わるつもりだし、俺を選んだ理事には責任を果たしてもらうと。

法人の理事ってのはYESマンというか、承認機関でしかないのが普通。先日ブログで書いたように、NPOの本を読んでいた僕はちょっと感動。

正しい、純正のNPOが機能し且つ活躍している。自分はNPOにいる実感を失おうとしているのに。

やっぱりNPOはいいなあ。単純にそう思ったけど、僕の気持ちはNPOだけではいつか消化不良を起こすのが目に見えている。あくまできっかけをNPOにして独り立ちしよう。

これまで、数少ない彼と共に過ごした時間はどうやらお互いいい思い出ばかりだと改めて感じた。途中から合流した相棒もNPOの運営について興味津々に質問していた。

楽しいお酒になった。オアイソして貰ってびっくり仰天したけど(笑)。

Today's BGM is
アン・サリー/Brand-New Orleans
21y03w0a7el_aa115_ 大好きなサリーちゃんのニューオリンズ録音のジャズアルバム。彼女のアルバムは基本的に英語メインなんだけど、数曲は入っている日本語の曲が大好き。ムーンダンスの「蘇州夜曲」「星屑の小径」とか。このアルバムは、サリーちゃんが珍しくヤサグレた感じで歌う「アフリカの月」が大好き。メランコリックな「胸の振り子」もね。

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2007年12月24日 (月)

どうすりゃいいのさワッキャナイドゥ?

キャリア・カウンセラー(CDA)の資格取得に向け勉強中だ。

六巻あるテキストに全て蛍光ペンでチェックを入れ、再度読み返しをしているところ。

すごく面白い!かなり楽しい!!自分自身のスキルアップに間違いなくなっていると実感している。

一度社会に出て、本当に自分が欲しているスキルを学ぶために大学に戻るという感覚が理解できる。

先日、職場の相棒(CDA)に問題を出してもらった。

…全然わからなかった。自信が吹き飛んだ。

スキルアップのための勉強と、試験に受かるための勉強は違うんだ。頭を切り替えて受験勉強スタイルに切り替えなければ試験に受からない…。だから、試験に受かるための英語を6年間勉強しても喋れるようにならないんだ。そう気がついた。

職場の産業カウンセラーの方も、「スキルアップの勉強は結局好きなところしか勉強しないから偏る。初めはちゃんと受験勉強で一通り覚えた方が自分のため」と言ってくれた。

なるほどね。

でも受験勉強かしたことない。どうすりゃいいのさワッキャナイドゥ?

来月から、ついにスクーリングが始まる。スクーリングはネットワーク構築のチャンスでもあり楽しみ。

Today's BGM is
TOM WAITS/SMALL CHANGE(1976)
31bn4wcnz1l_aa115_ トムが27歳の時の4枚目のアルバム。27歳ですよ!トムが漸く自分のやりたい音楽を好きなようにやれ始めた頃のアルバムなんじゃないかな。声もますます嗄れて、語り部としては世界を広げているというよりも、より深く限定されていっているんじゃないでしょうか?聴くシチュエーションも職かなり限定されます。

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2007年12月21日 (金)

『NPOの実践経営学』

最近、自分がNPO法人で働いていることを忘れそうになる。暮らしの安定と、仕事に対するクオリティの追求、言い換えると経営側の考えるシアワセと現場側 で考えるシアワセは、いつの時代も相反するものがあるというテーマに対しての軸が、ここ数年、徐々にぶれていってる気がするのである。

だったら株式にして金儲けしたらいいのに。その対価としてシアワセが提供できたら最高じゃんとか。

なので、『NPOの実践経営学』という本を読んでいる。この本を読んでいて、深くうなづくことがしばしば。

以下本文より抽出。

NPOの職員であるが、彼らは大きな社会使命のために、例えば営利企業の高い給与や良い厚生制度等を犠牲にして就職する。したがって、彼らは社会的使命感に基づく観念的満足感により動機づけられていることになる。

また、彼らは天職的職業観に立つ自由願望も強く、上から統制されることを嫌い、自分の仕事は自分で意思決定したいという欲求が強い。

従業員の専門的職業に対するコミットが強いため事業体に対する忠誠心が低いため,従業員は自分の興味と信念が判断基準となり、事業体の目的は副次的になる危険性がある。

職員は社会的に有意義な使命を達成するため奉仕しようとするため、地位や給与という伝統的経営管理手法が通じにくい。

NPOの活動が本質的に市民の自主的活動であり、そしてその成員が高いモチベーションを持っている特質を考えると、権力に基づく上からの統制が経営スタイルとして相応しくなく、また有効でないと思われる。

まさに!

いろいろ考えよう。何も考えずすべてを馬鹿みたいに受け入れている余裕は、人生にはないんだから。

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2007年12月16日 (日)

キャリア教育実施〜あとがき〜

本編で書いたことは表向きの整理された報告ということで、こっちの「あとがき」で今後の起業に絡めて渦巻いた、企画前後の裏話的思いをたらたらと綴りたいと思う。

キャリア教育のNPO立ち上げの話し。とても面白いと思うし魅力的。学校に入って何かしているキャリコンさんはけっこう聞くんだけど、まだまだ手垢に染まっていない市場だということは教育者と話していると実感する。某県の教育委員会の方々にも懇意にしていただいていることや、若干の協力者もいそうなので、チャンスはありなのだ。

県単位や私立公立、進学校とそうでない学校でもキャリア教育の取り組み姿勢は全然違うようだ。そもそもキャリア教育を履き違えている教師が相も変わらず多いようで、特に進学校の先生たちに多いように思えるのは僕の偏見か?

キャリア教育は就職させるための教育であり進学率が何よりも重視される学校にとっては、キャリ教育を受けた生徒が進学ではなく就職を選んだらどうする?と発想し進学率を妨げるものとして受け止められているようなのである。

サポステに来所するニートと呼ばれる若者たちは圧倒的に大卒者が多い。この事実を大学関係者はもとより、高校側にも危機感を抱いていただきたい。無責任に大学に入れて「はい、一丁上がり!」的な進路指導は、もう終わらせなければならない。

「頭がよければ大学に」「頭が悪けりゃ手に職を」という方程式が成り立っていた昭和は終わったのである。大学出がニートになり、手に職をつけても技術力は国内ではなく海外に求められている。

生きる方程式が崩壊した現在、一体全体どんなヤツが生き残るんだ?!

そんな話しを支援者仲間としたのは数年前のことだった。あのとき僕ははじめて「人間力」という言葉を聞きなるほどなと思った。

キャリア教育とは、つまりこの「人間力」を高めることにあるんだと僕の中では結論が出ている。

若者は然るべきキャリア教育を受け、自身の価値観を最も反映してくれる業種を社会の中から見つけ出し、自己実現を果たす過程でもっとも重要な役割を担う通過点として最も相応しい大学(高校)を若選択しなければならない。

入れそうな大学を選択する時代は終わり。高校時代にしっかりとキャリアカウンセリング(教育)を受け、「こんなはずじゃなかった」というミスマッチを限りなく少なくする。もしもミスマッチに気がついたり、大学在籍中に新たな目標が見つかったら、学部変更の手助け等、軌道修正に対してのサポートをしてあげたい。

これが、ニート、ひきこもりになった若者を数年間支援し続けて来た僕が今したいことの一つなのだ。

Today's BGM is

BOB DYLAN/BLOOD ON THE TRACKS〜血の轍〜(1974)
21de3jmwsxl_aa115_ キャリアという言葉は、馬車が通った後のどこまでも長く続く轍(キャリエール)が語源らしい。そして今読んでいる小学生へのコーチングの本で、コーチの語源も目的地に送り届ける馬車が語源だという共通項を見つけ、へえ〜っと思った。NPOの団体名にならないかな?冒頭の「Tangled Up In Blue」の邦題「ブルーにこんがらがって」は秀逸なネーミングである。ザ・バンドとの「Planet Waves」とセットで楽しみたいアルバム。

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2007年12月15日 (土)

キャリア教育セミナー実施

12月13日の木曜日。都内某定時制高校で3年生をメインターゲットに全学年の生徒にキャリア教育セミナーを開催してきました。

この高校での実施は本年2回目とあって、生徒に「あっ!どっかで見たことある」なんて言われたり。こうやってセーフティネットの網が広がっていくんだよな、って実感。

5業種の方々をお招きしての職業人セミナー。

大人が伝えたいことを教壇の上から一方的に伝えるのではなく、生徒と同じ目線で、生徒の聞きたい話しを、我らあだち若者サポートステーションのスタッフがファシリテーター(話しの促進者)となって話しを引き出す。決して講演会にはせず生徒からも声が上がる座談会にする。と言う企画。

企画を学校に通すために30人の先生を相手になんとも複雑な心境で行なったプレゼンテーション(複雑な心境についてはまたいつか)。意地悪質問が多数出て来てムカついたりしたけど、その先生たちとの懇親会で腹割って話せて良かった。

生徒から話しを聞きたい業種をアンケートし、高校生を採用している企業をカケズリまわって開拓したスタッフたち。本当にご苦労さまでした!

3年生だけ、強制参加させたんですが、それはイコール「いやいや」なんであって…。開始前の校長からの話しにも「うちの生徒はやんちゃなのが多いので話しを聞かない者が云々」あり、僕は全会場を回りながら盛り上げたり、ウルサい生徒を嗜める役割だったのですが、実際に注意したのは1回だけ。それもすぐに静かになって。

本当によく話しを聞いてくれていてびっくり。先生たちもびっくりしてましたね。

「働く大人の格好良さを見せて欲しい!」担当して下さった先生からのリクエストには応えられたのでしょうか?

老人ホームからのゲストから、生徒に認知症度チェックテストを受けてもらったり(生徒にお婆ちゃんがいておかしかった)、ミキサー食というドロドロの食事を食べてもらったり。

ショップ店員の方は、販売している可愛らしいお菓子や化粧品を持って来ていただき、みんなでキャッチコピーを考えたり、各セミナー嗜好を凝らした企画も盛り上がり。

1、2年生には学校に通い続け中退しないためのモチベーションとして。

3年生には、来年の就職活動に向けた意識付けとして。

就職活動に乗り遅れた4年生にはもう一度お尻に火を点けてもらって(笑)。

終了後の懇親会で、IT関係の若手社長さんが、「こういう形の社会貢献があるなんて知らなかった。参加させていただいて本当に良かった」と言って下さり感激。

「定時制高校でこのような企画が行なわれたのは奇跡ですよ!我々教師は本当に感謝している」と言って下さった先生たちにも感激(愚痴も多かったけど笑)。先生たちとは定期的に学習会を開催することにもなり、よりいっそうの連携を果たしたいと思います。

今回はスタッフ全員終電を無視…覚悟して着替えまで持って来ている者も!。

夜中まで語ったなあ。ぼくらの頭の中はもう次に向かっていて。本当にいい仲間といい仕事が出来ていて幸せです。定時制でも成果が現れているとのことでしたが、来年は成果を形にする年にしたいと考えておりますので、皆さま応援よろしくです。

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2007年12月 9日 (日)

NPOか株式か

今の若年者の自立支援の仕事をはじめて8年目、来年の夏で9年になる。

目の前のうつむいていた若者が前を向き、自分を語りだすことがやりがいだった最初の3年。

若者が元気になれるシステムの構築と運営に面白みを見いだした次の3年。

僕は、2年前から次のステージを見つけられずに、降って沸いたよいうな委託事業の数々をこなすことに翻弄され、思考を停止していたように思う。

目の前の若者が一人元気になってもしょうがない。誰かの考えた施策やシステムに尾ひれを付けて喜ぶのも自己実現は満たされなくなった。今の相棒と出会ったことも大きな転機となった。相棒のおかげで停止いていた思考が動き始めたんだから。

そして、崖の下で落ちて来る餌を待っている鰐のようにはなりたくない。
ジャング大帝レオじゃないけど、「みんなそっちに行っちゃ駄目だ!」と崖の前に立ちふさがりたい。

今は、ニートにならないための「キャリア教育」と、崖を這い上がって来た若者が二度と底暗い崖に落ちないようにフォローする「職場定着」と「メンタルヘルス」を事業としてやってみたい。

そのための第一歩をNPO法人とするか、株式とするべきか。ちょっと勉強とリサーチが必要だ。

早速、図書館からNPO法人の設立方法の本を借りて来たり、内閣府のHPをチェックしてみたりしたんだけど。

なんとなくNPOの方がきっかけが作りやすいのだが、資金的な問題でがんじ絡め(精神的にも?!)になって株式を行なえなくなるのではという危機感が芽生えた。

人生を左右する選択なんて、人に使われている間は、実はほとんどないんだなって最近思う。

Today's BGM is
JOHN LENNON/SHAVED FISH
314hesyj0ml_aa115_ 昨日はジョンの命日でしたね。やっぱりいいなあジョン、生身で。後期のビートルズでコテコテに作り上げた音の中からも、ジョンはどこか生身で、痛い。僕もジョンのように率直に曝け出せる瞬間を常に求めている気がする。「生きていたら禿げてたんだろうなあ」といつも思うという禿の友人の昨日の日記が笑えた。なんといってもインスタント・カーマが大好きです。

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