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2008年1月の5件の記事

2008年1月28日 (月)

不登校経験者と語り合う

某県の教育委員会のイベントに行って参りました。

不登校・ひきこもり経験を持つ若者3名(男2名、女性1名)に僕がいろいろと質問をするというトークセッション。

結論から言うと、実に楽しかった!

先月辺りから、担当者と打ち合わせをして、3人のプロフィールが送られて来たり、質問内容を吟味したり。3人とも、小学校から不登校で、高学年辺りから教育研究所という不登校の子たち用の教室に登校しており、3人はその教室の同級生で、同じ定時制高校に進み、今は大学生。

どんな連中だろう?

担当者からは聞いていた事前情報は「よく喋り暴走する子たち」。ワクワクするような、ちょっと不安なような複雑な気持ち。

出会った彼らに「今日どうしたい?」って聞いたら、「混沌とさせたい!」と言って笑った。この瞬間,僕の肩の荷が下りたような気がしたし、「よし、それで行こう!」と言った瞬間に、何か打ち解けるものがあった。今思えば、この瞬間にこのイベントの成功が約束されたのかもしれない。

あんまり深くは考えていなかったけど、「大人たちに、社会に対して自分たちの経験を伝え、ひとりでも不登校になる子が減って欲しいんです!」なんて言われちゃったらどうしようかと、頭の隅っこで心配していたんだろうな俺。

本番前の楽屋で一時間ぐらい4人で語っちゃって(ディプパールとか!)。それがすごく面白かった。「今日はこのまんまレジュメ無視してやっちゃおうぜ」なんて思うぐらい、三者三様のキャクラクターと切り口があってフリートークが思白い。

ここでメンバー紹介。

哲学と心理と文学にかぶれた持論を持っている多弁なIくん。しかし語り切るまえに自問が始まり大抵は自爆。

熱い思いを言葉に仕切れずもどかしさに自問しながらもなんとか自分の気持ちを伝えようとするSくん。仲間の話しを笑顔で聞いてるナイスガイ。

冷めた突っ込みの後にぽろりと漏らす本音がいい味出してる紅一点のUちゃん。人間関係の狭間を縫うように生きて来ただけに観察スキルが高い!

楽屋で「不登校代表みたいな扱いされたくない!」と言ってるくせに「大人ってさ」発言があったので、「俺だって大人って一括りにされたら腹が立つよ。お前の言ってる大人って先生と親だけだろ!」なんて突っ込みしながら、どんどん腹割って。なんか僕的に懐かしい雰囲気。

さて、本番。セッティングされていたハの字型のテーブル配置が遠くて寂しい。角度も浅くて向き合ってないから寂しい。楽屋での一体感が尚更で、司会者が僕らを紹介してる間に「近づけようぜ」ってくっついて、角度をちょっと深くした。

緊張してたね。僕はちょっとざまあみろとか思いながら、なんとか緊張を解して欲しくていろいろ突っ込んだり、わざと汚い言葉を使ったり。この3人の魅力はクロストークにあるのに、マイクが二本しかなかったのが勿体なかったな。

不登校経験者が不登校・ニートについて意見が割れる様が一番聞いて欲しいことだったから。ひとりひとり抱えてる問題は違うんだぜって。

Iくんが同じような思いを語った。

「包括的に括って欲しくない」って。僕らの支援の場、特に行政関係者から出て来る言葉でここ数年頻繁に使われているのがまさに「包括的」だったので、彼のメッセージは新鮮でいて重かった。まあ、大人的な言い訳は山ほどあるけど、彼の言葉は受け入れたいなと心から思った。

終了後、満足げなIくん、語り足りないSくん、マイペースなUちゃんと握手。出来ればこのまま打ち上げで酒呑みながら場外乱闘を繰り広げたかったけど、お別れ。彼らに不意に舞い込んだ別のイベントのオファー。その担当者が見た目によらず堅苦しい人で、ちょっと心配だけど、僕は行かなくてはならない。

打ち合わせを気にしながら名刺を私、ミクシーをやってればと、僕のニックネームを伝え、邪魔にならないようもう一度握手して別れた。ちょっと泣きそうだった。ちゃんとした別れをしていたら泣いたな。

そのうちの一人。Uちゃんが僕のマイミクになっている。

生きることに真面目過ぎる彼ら彼女らに、ちょと馬鹿な話しでもしてあげたい。

Today's BGM is
COLE PORTER SONGBOOK
318lmwgxmml_aa115_ この間、御茶の水でガーシュイン・ソングブックと共に買った一枚なんだけど、僕の中で軍配はコールポーターに上がった。ガーシュインはノダメで使用されたラプソディ・イン・ブルーとか。ポーターはね、なんと言っても名曲「Ev'ry Time Say Goodbye」かなあ。これを男性ジャズ・コーラス・グループのThe Hi-Lo'sが歌ってるんだけどいいですよ〜。

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2008年1月20日 (日)

カウンセラー?ネゴシエーター?

今日は、キャリアカウンセラー養成講座でした。講座でよく先生が使われている言葉に「カウンセラーマインド」というのがあるのですが、僕は勝手に「カウンセラー魂」と訳しています。

拙く要約すると、相手の気持ちに寄り添いながら、決して無理矢理カウンセラーや世間の価値観を押し付けず、相手の成長出来る可能性を信じ、自己探索をしてもらうための質問や情報提供を行なう。

ってなことなんだと思うのですが、実践練習をするたびに自分は人の話しを聴くカウンセラーではなく人を説得するネゴシエーターだなってつくづく思うのです。

まあ、訪問販売で高額商品をごり押しし、長くひきこもり、ニートの若者を説得(時に説教)し、社会に押し出して来た一種の職業病でしょうが、これがなかなか抜けない。

今のサポステで随分とスタイルを変えたつもりなんだけど、どうやらそれは表面的なことらしい。今日は、カウンセリングのロープレがあり、カウンセラー役、クライエント役、オブザーバー役に役割を決め7分間のカウンセリングを行なった。

僕がカウンセラー役の時、先生がやって来て僕のカウンセリングをオブザーブしてくれた。フィードバックで言われたことが嬉しくもあり、やっぱりかあという内容だった。

嬉しかったのは、スキルよりもハートがあることの重要性を再認識させられたというお言葉。イェィ手(チョキ)

やっぱりかあは、マーチンさんはソフトな雰囲気でクライエントを安心させているけれど、よく聴いていると消去法や優先順位を決めさせることで、クライエントに自己探索をさせず、誘導しているところがあると。まさに…。

まあ、そうやってひきこもり君たちを娑婆に押し出してきたんだよね。

でも、新しい自分のスタイルを手に入れたい。そして支援者としての幅を広げたい!そして何よりもちょっと変わりたい!アナザーサイド・オブ・自分に会いたい!

きっとそこに僕の見たことのないステージがあるんだ。

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2008年1月19日 (土)

速報!

こちらでお伝えした某定時制高校のキャリア教育の実施成果が評価され、新たに近隣の高校様からキャリア教育実施の依頼が入る。

わぉ!

キャリア教育で飯を食っていきたいと考えている身に取って、有り難く、そしてまた大きな自信を与えてくれるニュース!

その前日には、前回の高校ヘ行き反省会と来年度の展望を語る会に出席。先生方は自主参加という形にしたあったが、それなりに15名程度お集まりいただいた。

前回のセミナー実施に当たって僕がプレゼンした時の殺伐とした緊張感もほぐれ、和気あいあいとした雰囲気の中、真摯にセミナーの結果について意見を述べてもらえ、大変参考になった。

また、一昨日は、キャリア教育の大先輩と校長を長年お務めになられた方と相棒を通じて席を設けていただき、大変参考になるお話を聞かせていただいた。

僕の中でのキャリア教育への思いが徐々に形になって来ている実感あり。

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2008年1月14日 (月)

EAP(Employee Assistance Program)

キャリアカウンセラー養成講座が2回目を迎えた朝。直近まで呑んでで、二日酔い…。サボタージュです。猛反省。

ただ、振替で他のクラスの授業を受けるというのは、講師の雰囲気とか知れたり(僕は講師業も目指している!)、受講生との出会いとか。そんなに悪いことじゃないと上手に合理化している(苦笑)。

メンタルヘルスについて。本日、他の仕事をしている振りしてこそこそ調べてた。やっぱりEAP(Employee Assistance Program)なんだけど、それは誰が何を施すとEAPになるのか?資格なのかと思い調べるが、見当たらず。

「抑うつなどを回避させるために企業が外部団体と契約して社員の心の健康をサポートするシステムである(引用)。」

それはわかるけど。外部に頼めばEAPなのか?それを施せる資格はないのかな?

メンタルヘルス。そういうことに着手しているのは大企業で、しかもその中のまた極一部っていうのが現状だと思われる。

コスト的な問題と、認知度、問題意識の差だと思うんだけど。メンタルヘルスに支障をきたす社員が現れた場合、代替えの利かないのは中小だったりしないのかな?

そういうことが起こるのは、問題意識の低い組織で起こっているんじゃないのかな?

僕は、そんな中小の、特に新人君たちのメンタルヘルスをなんとかしてあげたい。メンタルヘルスなんて大袈裟な物じゃなくて、職場に定着するサポートや、お悩みをカウンセリングで癒し、解決に導きたい。

若モノは社会の宝。企業の宝。

僕の作る会社が753現象を531現象ぐらいにまで引き下げますよ!

Today's BGM is
Torch/Befor The Night Is Over
51snk02zkjl_aa240_ これは、朝まで呑んだ仲間にもらったCD。詳細不明のカナダのジャズバンド。ギター、ベース、ドラムスのトリオに時折ホーンがさらりと絡む。Torchとはトーチソングの意味=感傷的な失恋歌のトーチだろうか?まあそんな感じの気だるい女性ボーカルの魅力的な一枚。さすがDJ、いい耳しているなといつも思う。これぐらいのギターなら俺にも、と思わせておいて…。

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2008年1月 4日 (金)

謹賀新年

明けましておめでとうございます。

ダラダラとしている場合ではない私ですが、ほろ酔いとディランに身を委ね、ダラダラと今年のの豊富を書いてみたいと思います。

まず、昨年末からはまってる趣味のギターのことですが、高田渡の影響でカントリー・スタイルのフィンガーピッキングをマスターしたいなと思っています。ミシシッピー・ジョン・ハートとかあの辺のフィーリングを活かしたG・ラブとか。

日本人で注目してるのは中村まりさん。めちゃくちゃ上手いっす。彼女のことは噂で聞いていましたが、Youtubeでディランの「Don't Think Twice, It's All Right」を観たら惚れましたよ。是非、ご覧下さい。

で、これに影響されて、ずっと「ドントシンクトゥワイス」を練習していたんです。5〜6弦のミュートが上手く行かなかったんだけど出来るようになり、親指の上下運動の妙味が理解出来、下の指3本が動くようになり。もうすぐ形になりますよ!

せっかくなんで、歌詞を日本語にしてみようかと思い意訳中。意訳と言えば、昨日やってたジョンレノンの例のトリビュート(?)コンサート。民生やら清志郎が出てるヤツ。

斉藤和義の「ジェラスガイ」がメチャクチャ良かった。「やっきもっちぃ〜やきぃ〜のぉ〜♪」ですよ(笑)。12弦ギター1本でさ。最高に格好良かった。あの日一番輝いていたのは彼だった。

やっぱりギターはいい!かっちょいい!!世界で一番イカす楽器だと思う。そのギターをもう少し上達したいというのが今年のプライベートな目標。で、自分はギターソロとかセンスがないんだなと、スタジオのCDが届くたびに気付きはじめ(涙)、バッキングに生きようと決心致しました。

「ドントシンクトゥワイス」の意訳ですが。ユズル氏の翻訳の主人公は何とも煮え切らない男で、恋が終わったことを「女のせい」にしているんです。これを女のせいにしないで、潔く「よりを戻したい」という気持ちを前面に出して、情けない男の歌に意訳したいなと。

この作業が楽しい!

自分の歌では使わないであろう言葉や言葉尻。ディランの世界観とのシンクロ。聴いてくれるであろう人たちの反応とかの想像。もう少ししたらYoutubeにアップしたいと思いますのでお楽しみ!

あれ,趣味だけの話しに終わってしまった(苦笑)。

Today's BGM is
BOB DYLAN/The Freewheelin' Bob Dylan
31pb3w3bwbl_aa115_ ディランのセカンドですね。このジャケは初めて見たとき大嫌いでした。なんか硬派のディランのイメージからしたらニヤケちゃってて「なんだよ」みたいな。このアルバムは「北国の少女」と「ドントシンクトゥワイス」がとにかく大好き。初期の弾き語りのディラン。しかしプロテスタントに偏り過ぎていないバランスがいいと思う。






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