カネ
「世の中銭やで」
この薄汚なくも含蓄のある言葉を、しみじみと感じている今日この頃である。
どんなに素晴らしい“計画的”な事業計画書を作り上げようと、資本金がゼロであればそいつの計画性に疑いを持つのは至極真っ当な発想だと思う。
「この事業のためにお金を貯めれなかった理由は何かおありなんでしょうか?」
或いは「この事業を2年先延ばしにして死に物狂いでお金を貯めようというプランはお持ちですか?」
と、俺の中の俺が慇懃に詰問する。
この答えを用意しよう。きっと訊かれる。
漸くカネの話になってきている。覚悟が問われる。俺はカネの話が昔から嫌いだ。家が貧乏だったせいで、子供の頃から、「お金の話をすると誰かが困る」という感覚が刷り込まれてしまったんだろう。だから、俺はカネの話をすることは卑しいことだと自分自身のなかにモラルを作り上げてしまった。まあ、日本人には多い傾向だと思うけど。
これは俺のウィークポイントである。これからは対内的にも対外的にも、しっかりと、きっちりとしなければならない。
目下のところ相変わらずカネはない。
方法はいくつか考えられる。絶対にしたくない方法もある。
整理しなければならない情報は以下のようなこと。
- 融資は退職前に受けられるのか?
- その場合、在職中に法人を立ち上げていなければならないのか?
- 法人格を持っていなくても良い場合、個人で借り入れることになるのか?(持ってなくてもいいみたいだけど)
- そしていったい自分は融資を受けることができるのか?
- できた場合、いくらぐらい受けれるのか?
- 受けれなかったらどうするのか?
う~んシビア。自分の計画性を疑うよ、まったく。でも、頑張るしかない。カネがなくてもやり切る手立てと覚悟は俺にはある。他の3人がどう考えているか?腹を割って話そう。
その前に国民生活金融公庫に行って相談してこよう。部下に無用の心配と不安を与える上司は最悪である。腹を割るのはそれからだ。
来週(日曜日に使う来週の定義が日本全体で曖昧な気がする。これは一週間の始まりが日曜日派と月曜日派に別れるからだ。僕はマンデースタート派である)は、サイトのプログラマーU氏と会う予定。これでサイトの見積もりが立つ。
カネのことを真剣に考えよう。
Today's BGM is
HIFANA/FRESH PUSH BREAKIN’ブレイクビーツ・ユニットHifanaの2003年のデビューアルバム。彼らを中心とした、または彼らを内包したゆるいカルチャーが遅ればせながら好きである。なんともNPO的なカネの使い方もいい。彼らの遊び心に強く惹かれている。僕の事業のコアな部分の精神性を(一部)共通言語として提示してくれているのがHifanaである。僕もMPCを持っていたが、こんな使い方は想像出来なかったし、根気とテクニックがなかった。「俺も面白いことをやてやるぜ!」と思わせる最近のヒット。