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2008年11月の17件の記事

2008年11月28日 (金)

マズローの欲求階層論

キャリアカウンセラー養成講座で学んだマズローの欲求階層論に、『社会人になったら読む「経営学」のきょうか書』という本で再度出くわした。79801913

養成講座でも「なるほどなあ」と思った理論だけど、この本の日本語訳で更に合点がいったことがあるので、皆さんとシェアしてみたいと思います。

この欲求階層理論とは。人間の欲求には順番があって、低い欲求が満たされてはじめて高い欲求を抱くというもの。

逆に言えば低い欲求が満たされなければ高い次元の欲求は生まれない。

シャンパン・タワーをイメージしてみるといかな?

上からシャンパンを流し混み、満たされると次のグラスが満たされ…。

先ず1番はじめのグラスは生理的欲求。眠いとか空腹とかトイレなどの「身体的欲求」。

2番目のグラスが、自分の身を安全な状態に置きたいという「安全の欲求」。

この上二つのグラスが満たされて、ようやく流れ込むのが3番目の欲求「所属と愛の欲求」。

養成講座では確か「社会的欲求」となってた。英語ではBelonging and Love Needs,なので「所属と愛の欲求」の方がぐっとくる。

ぐっと来た所でピンときたのがこんなこと。今日のメインテーマ。

僕がこの仕事をしていて、若年者問題の最大の予防のテーマと考えているのが『学生時代に「自尊心」をいかに獲得させるか』なんだけど、この理論にヒントがあるような気がする。

「所属と愛の欲求」が満たされグラスが溢れ出すと4番目のグラスに欲求が流れていく。

そのグラスが「自己尊厳の欲求」である。自尊心とは多少ニュアンスは異なるが、「所属と愛の欲求」を満たしてなければ、僕らが目指す「自尊心の獲得」は叶わないと。

僕の知る定時制高校のクラス。誰かの悪ふざけを笑っているのはその生徒の回りの一部の生徒だけで、その他の生徒は白け切っている。そんなクラスが「所属と愛の欲求」を満たすことができるのか?

非常に疑問である。「クラス再生」というキーワードも浮かんでくる。

きっと、3と4の間には小さな所属(家族)から大きな所属へのスモールステップがいくつもあるはずだ。

だから家庭で蔑ろにされている子供たちの心の空虚感は広大なのだろう。

支援の重点課題は「所属と愛の欲求」にあった、という気付き。

でもって5番目が「自己実現の欲求」。

僕は今この欲求がほとばしっているわけだけど、親にも愛されない、或は友人のいない若者に「君の夢は?」なんて直球を投げ込んでも打ち返せるわけがないのである。

Today's BGM is
Jackson Browne/Late For The Sky
B000002gxu01lzzzzzzz はじめてジャクソン・ブラウンを知ったのは映画『タクシー・ドライバー』。デニーロのアパートのテレビで、この曲をバックに恋人たちが踊るシーンで「Late For The Sky」が流れてて、一気に惹き込まれた。あの映画のデニーロも、マズロー的には満たされない孤独な男である。孤独を満たす、或は誤摩化すというのは人間の知恵なのではないかと思うが、それが殺人であったり悲しい結末になることもある。人の孤独を満たすのは、やっぱ人なんだと思う。来日中です。

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2008年11月27日 (木)

先生を励ますのは誰なんでしょうか?

今日、某定時制高校の運営協議委員会に出席した。

問題の多い四クラスの授業参観をさせていただいた。

教室を移動中、とある委員が呟いた言葉がタイトルである。

先生、頑張ってたなあ。

学校との関わりを持たせていただき二年以上になるが、授業を見学させていただいたのは初めてである。

高知の反省会でアドバイスいただいた「集中力を切らしてる生徒に発言させる」みたいなテクを連発させてたし、なんせ声が通る。

リスペクトです。

先生を励ますのは誰なんでしょうか?

シェアコロではないか!?

そんなことを思うのであった。

Today's BGM is
Jason Mraz/Waiting for My Rocket to Come
51zt23q33nl_sl500_aa240_1生れて来たときにすでにITがあった世代をデジタル・ネイティブと呼び、おっさんたちとは思考発想方法が違うなんていうのだが、生れた時にすでにラップがあったヒップホップ・ネイティブというのもあるんじゃないかと俺は思ってる。BECKなんか辺りの通過世代を超えた世代が出てきていて、こいつなんかがまさにそんな世代のSSWではないでしょうか?言葉が多いのなんの。惚れ切れないデビューアルバム。

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経営理念

『一期一会』とか『人に優しい』とか。どの会社にもあるもので。

じゃあ我社にも。っていうノリも厭らしいけど、ようやく仕事が一段落したんでパワポで会社概要が語れる資料作成を始めました。

『三つのミッション』とか書いて三つ目が思いつかなかったり(;´Д`)

逆に不安になりますが、助成金の申請書作成でもそうだったけど、こんなことしながら自問自答を繰り返し、顕在化していない気持ちを掘り起こし、本当にやりたいことが見え、練り上げられていくんだと思う。

僕は無神論者で都合のいいときだけで「神様あ…」なんてタイプなんだけど、最近は、自分が生まれてきたことの意味や存在理由にはどんなミッション=使命があるのか、なんて考えるようになってて。

運命に意味を見出だそうなんて、年を取ったのか?まだまだ若いのか?よくわかりませんが、そういうことを自分に問い、答えを表現できるステージにようやく立てたのかな、なんて思います。

脱線しましたが、昨日アンソニ(営業部長)と話していて、『遊び心でイノベーション』っていいよね、ということに。

でも『フラれ気分でロケンロール』みたいじゃねえ?とf^_^;

文字数が7、5だから標語みたいだし。

「イノベーションで何を生み出すのかがないから頭に5文字で目的を入れようよ」

「川柳じゃないですかあ(苦笑)」のアンソニの一言で頓挫。

数日前にタイトルで使ったエジソンの『破壊を創造せよ』がしっくりくるんだよなあ。

既製概念や既得権の外側に出られずに起きている出来事をイノベーションで解決したいのだから。

Today's BGM is
John Lennon/ジョンの魂
Tocp703911通称「ジョンタマ」。甲虫解散後の初ソロ。随分と荒削りなアルバムで、この人の魅力である剥き出し感の強いアルバムなので「魂」なんす。作り込んでいない感じは勢いなんでしょうか?ポールがいないせいなんでしょうか?ジャケがニール・ヤングの2ndに似ているなあと昔から思ってるんですが、どうなんでしょうか?どうでもいいですけど。あれ、以外に書きたいことが浮かばないなあ。

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2008年11月26日 (水)

捨てる神あれば…

古びたエレベーターを上がり天界にあがると、拾う神が忙しげに、そこへ座りなさいと言った。

昨日、神様は貧乏揺すりをしながら、ぼそぼそと僕にサジェッションを与えてくれた。

しかし、よくよく神様を観察してみると、僕をこの場に導いた、横にいる体育会系なエンジェルに入れ知恵しているようでもある。

お告げを聴きもらすまいと体育会系なエンジェルと僕はメモを取る。

体育会系なエンジェルは、すっかり神様のお告げを理解したようで、その分厚い胸板をどんと叩き、「心得た」と、拍子抜けするようなことを言った。

僕は、いくつか識らない言葉があり、ノートにいくつかのクエスチョンマークを付けたが、関連したキーワードを赤ペンで繋ぐと、それが悪い話ではなさそうということだけは、はっきりとわかった。

不自然な神様の笑みに見送られ、僕らは天界を後にした。

体育会系なエンジェルが案内してくれた先は、洞穴のように薄暗い『呑み放題の泉』だった。

体育会系なエンジェルは、大きな肩を揺らしながら、神様の言葉を僕にわかりやすく話してくれた。

神様の言葉をすっかり理解した僕は、期待と不安が入り混じったような生グレープフルーツ・サワーを一気に飲み干した。

体育会系なエンジェルが『呑み放題の泉』の会計システムに因縁を付けているのを見て、僕は「ビジネスの厳しさ」とか「天使と悪魔」なんて言葉を連想していた。

家路を急ぐ体育会系なエンジェルの、身体の割に余りにも小さな羽のパタパタを見て、かわいいなと初めて思いながら、僕は天界を後にした。

Today's BGM is
Led Zeppelin Remasters
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ある時、ツェッペリンはカッコいいんじゃなくてバカなんだと思ったら、バカにしか聴こえなくてなってしまって、「ア~ンッ」みたいなの聴くとニヤリとしてしまう。ジョン・ボーナムは世界で一番好きなドラマーだ。半開きなハイハットに重いバスドラや変拍子に長めのフィル。どれをとっても完璧である。変体ペイジに唯一付き合えたドラマーではないか?大好きなのは「D'yer Mak'er」

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2008年11月24日 (月)

新しい門出

昨日は、我が相棒の引っ越しのお手伝いを、シェアコロの壊れた翻訳機ことBig-Oとしてきました。横浜での起業を前提にした物件選びであり、我々シェアコロの神奈川進出第一段となる新しい門出なのである。

2tトラック2往復。どちらも3階のエレベーターなし…。泣きました。死にました。今は重度の筋肉痛で。恐らく近年の私の体的には、ピークは三日後ぐらいかと…、これまた泣ける(;´Д⊂

久しぶりに、移動中のトラックの中で、三人でおしゃべり。

なんか、ほっとするし楽しい。夕日のシルエットでくっきりと浮かび上がった富士山を、渋滞の橋の上でぼんやり眺めながら、俺たちが出会えたことの邂逅を密かに噛み締めていました。

終了後、Big-Oと庄屋で慰労会。ジョッキが重くて上がらないぐらい、俺たちの疲労はピークに来ていたけど、未来について久しぶりに語った。

充実したなあ。気だるい疲労感がご褒美のようだ。

最後は思いのほか力のこもった握手で別れた。

Today's BGM is
John Mayer/Heavier Things
51plrnh5rkl_sl500_aa240_ AC/DCを聴き続けているんだけど(笑)。彼を知ったのはクラプトンのクロスロードフェスでかな?。割と超絶派という印象を受けたけど、アルバムでは随分と控えめ
なんだけど、チョーキング一発でドキリとさせる腕の持ち主で、もっと聴きたくなる。最近出たライブ盤を試聴したらメチャクチャよくってこれをブックオフで購入したんだけど、もう少し、この辺の音を聴きたいなと最近の傾向です。

クラプトンとのフェスでの共演ですが、完全にクラプトンが圧されていると思います。ジョン・メイヤーのフレッシュなソロ、クラプトンを前に相当気合いが入ってるのがわかります、気持ちいいなあ。http://jp.youtube.com/watch?v=Zh4n1bZi4d8&feature=related

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2008年11月22日 (土)

Hello Goodbye 〜終わりは始まり〜

おはようございます。

今、高知龍馬空港の喫茶店で時間を潰しています。二日酔いなのか、風邪をひいたのか、軽い頭痛で体調はイマイチ。

室戸高校定時制での、キャリア教育三回シリーズが終わった。

バタバタだった。反省も多いが得たものも大きかったと思う。

まだこれが次のビジネスにどう繋がるかはわからないけど、「このままじゃダメなんだ」という社会的な課題が見えてきたし、何より実感できた。

その課題を一部ではあるけれど先生方と共有できたことはデカイ。これは行動に移すしかないだろう。しかし、相手がデカイ。こういう時は相手の力を利用する方法がいいんだと思う。まずは相手を敵にしない、これが大事。気をつけなきゃ。

僕は今、社会的使命(=自分が生まれてきたことの意味)という弓矢の弓をじりじりと自分自身に引き寄せている時期のような気がする。

そんな中で重要な体験をさせていただいた。

グイっと弓を引いた感じがする。

「このままじゃダメなんだ」という実感を言葉にし、改善策を事業プランにしていく作業をしよう。

言葉にする作業だけでは愚痴と変わらないのだから。

龍馬のいる土佐にいるせいか、行政が幕府、NPOが藩に思えた。ワンマンの藩主(容堂公)に嫌気がさし自分は脱藩を企む侍。シェアコロ隊という会社を作ろうとしている。

なんちゃって。

NPOを救う手立てはないのだろうか?

さあ、矢の先の照準をどこに合わせるか。

次回、三回シリーズの反省会をこのブログでしてみようと思う。僕の体験を皆さんとシェアしていきましょう。

Today's BGM is
AC/DC /Back in Black
31xxj7kvagl_sl500_aa240_ 名画『スクール・オブ・ロック』のDVDを買って。家族中がロックンロールしています。長男がついに「Smoke on The Warter」にチャレンジ!長かったなあ小六です。左利きなんで、ジミへンみたいに俺のストラトを逆さにして練習してんだけど、3.4弦の同じポジションを押さえるから今の所関係ないんだけど、欲しいっていうかなあギター?映画に影響されてエンジのSGとか。ヤツが諦めたら俺のもんにして(笑)。超久しぶりに聴きましたが何から何までおバカで最高です!

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2008年11月20日 (木)

SEED CAP JAPAN 結果発表

ずばり駄目でした。

プレゼンもさせてもらえないとは…(ρ_;)

やはり株式会社だというところがNGだったのかなあ?

収益を上げる構造が厳然としてあったし、そこをどうアピールするかがポイントと考えていた。

でも、お金を出す側、収益事業は他に確保されていて、純粋な社会貢献に使ってもらいたい、という事だったんじゃないかな?

ま、NPO的な手法だよね。

それだと、サスティビリティがないから、収益面を強調してんのにさ。

社会貢献だけやって、悦にいって打ち上げ花火を上げんのは楽でいいよ。

ちょっと暴言かな…。

シェアコロのエバンジェリストの皆様、応援ありがとうございました。

見放さないで、これからも応援よろしくです。

僕らといえば、落ち込む暇はなく、

そんな時間があるなら反省と検証をしなければと焦りつつ、僕はといえば、

明後日の高知県室戸高校のキャリア教育セミナーのことで今は頭がいっぱいです。

プランド・ハプスタンス・セオリーとSCCT理論は地続きであることが、

さっきわかった。

結局は「認知」の問題である。

「認知」をネガティブにする要因は、「抑うつ」だとかメンタルな面にスポットが当たるけど、実際問題、引き金になってるのは「年齢」だと思う。

ここから予防の切り口を作り、語ってきたいと思う。

Today's BGM is
Leon Russell/Leon Russell & And The Shelter People
41yswj3f6dl  誰しも大所帯のバンドに憧れる時期があるのである。黒い女声コーラスが必須であり、このアルバムは相当憧れを満たしてくれる。レオンの統率者としての才能はカリスマである。歌いっぷりがプリーチャーだから尚更であり、捨て鉢な狂喜さえ漂う。それとバラッドでの対比がわびさび。ディランの曲が4曲も。ジョー・コッカーのライブ盤はこれにホーン・セクションが入りツイン・ドラムというこれでもか盤。深すぎるエコーが肝。

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2008年11月18日 (火)

「破壊」を創造せよ〜Create Destruction〜

タイトルはトーマス・エジソン。

『~会社が劇的に変わる!~イノベーション・ノート』という本を読んでいる。56965546

皆さん、イノベーションを正しく理解して使っていますか?今後、代表取締役という責任ある立場になったらニュアンスで喋るのは大変危険なんで、しっかり意味を理解するために、自分の中のキーワード関連本を読むようにしています。

この本の冒頭に示唆に富む話しがあったので、皆さんとシェアしたく、書きます。

経済学者のシュンペーター(この名前はソーシャル・エンタープライズにも多く登場した)は、イノベーションを「生産物・生産方法・生産手段などの生産諸要素が非連続的に“新結合”すること」とし、

ドラッガー先生は、「すでにどうすべきかを理解している仕事に“知”を活用する場合を“生産性”と呼び、今までにない新規分野の仕事に“知”を活用する場合を“イノベーション”と呼ぶ」としている。

なるほどです。

また、長らく日本ではイノベーションを「技術革新」と訳してきたが、イノベーションは技術分野にとどまらないため、最近では「創造的革新」と使われることが増えているとのこと。

「前進しなければ後退する」21世紀のビジネス環境では、単発のイノベーションでは安泰にはならないので意味がなく、今は「持続的なイノベーション」が求められる。

これはしんどい。それにしても読む本すべてに「持続的(性)」の文字。

イノベーションは旧方式から新方式への飛躍であり、“創造的破壊”をともなう。

「現状否定」への抵抗は想像以上に強いため、イノベーションは一見苦しくストレスもかかる。

しかしそれを「エンターテイメント」としてやってしまう文化風土を社内に早く作りあげた方が勝ちである。

と本書は冒頭で高らかに宣言している。

シェアコロの可能性はここだと俺は思っているし、我らのモットー『遊び心』でイノベーションを実現することのできる集団でありたいと強く思った!

ちなみに“モットー”は日本語じゃあないざんす。

Today's BGM is
Ron Wood/Now Look
Ron20wood20now20look 音楽の世界ではなぜか水分量で音を表現する事が多く、よく「枯れた」とか「しっとりとした」とか「泣きの」という形容詞を使うが、このアルバムの水分量はほぼない。カラカラなアルバムである。この水分量は結局はエフェクトな気がするが、このアルバムはそれを抜きに枯れている。ウィリー&アンディの鉄壁のリズムセクションが黒いロックンロール・グルーブを作ったロニーの最高傑作。キース、ミック・テイラ−とストーンズ・ギター部が全員集合です。誰かロニーに水をあげてくれ!

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社内ブランディング

『ブランディングは組織力である』の中の社内ブランディングという項目で、現職の経営陣に強い憤りを感じたので少し毒を吐きます。

吐かないと自家中毒になってしまうので。
………………………………………………………………………………………
企業が根本的な変化に直面した時は、社員も自社の方向性を知りたがるし、概して新しい指導力を受け入れるものである。

このような機会がプラスに作用すれば、新しい計画に対して期待が高まることになる。その半面、マイナスに作用すると、非生産的な噂話が社内に横行することになる。

したがって、何かの転機は社内でブランド・キャンペーンを始める絶好の機会となる。経営陣は自社を特別な存在にしている要素についてわかりやすく明確に表現することで、社員のエネルギーを生産的な方向に向けることができる。
………………………………………………………………………………………

現職では何かが始まる時、誰も新規事業を説明できないし、ましてやその委託事業を受けることで、どのようなビジョンを描けるのかを明確にできない、またはしない。

口下手の短気にありがちな「馬鹿に説明してもわからない」という身勝手な理論です。

「やる前から批判をするな!」とよく逆切れされましたが、俺は

>(明確に説明することで)社員のエネルギーを生産的な方向に向けることができる。

↑これをしたかっただけなんだけど。

>マイナスに作用すると、非生産的な噂話が社内に横行することになる。

まさに現職は、非生産の負のエネルギーが積もり積もって数年に一度雪崩れのような集団離職が起きてる。

兆候はあったはず。でもカリスマのファシズム、いやグータラの怠慢で黙殺されてきただけ。

少なからず俺は相当メッセージを送り続けた。しかし黙殺されてきた。

すべては経営者の自己実現に過ぎない。オレたちスタッフのモチベーションの結晶ではない。

ほんとやになったよ俺は。

勉強すればするほど、この団体にいることが恥ずかしくなる。

オレたちはさ、彼のリミッターから逃れたら、ささやかなイノベーションを起こそう。

どでかくするのはこの国の市民に委ねてさ。

シチズンシップって言って企業の字の如く「市民精神」という意味なんだけど、

ささやかなイノベーションを起こしたら後はシチズンシップに乗っ取り膨らますのがいい。

そうしないと文化にならないから。

まあ、皆さんよろしく。

Today's BGM is
Thelonious Monk/Plays DUKE ELLINGTON
Monk_ellington_08880723012831 ジャズピアニストと言えばモンクである。ドキュメントを見ると間違いなく統合失調症である。モンクの音楽への取り憑かれかたは、まさに孤高の僧侶(モンク)で、ビジネスのことなんかこれっぽっちも頭にない子供のようなピュアさが、時には駄々をこねて床で大の字になったり、不協和音を鳴らしたり、そのまま音になっている。そんなモンクの一番寛げたアルバムが本作ではないだろうか?ジャケは大好きなルソーである。

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2008年11月17日 (月)

ブランディング

自分の事業プランに“ブランディング”という言葉を多様しておきながら、イメージでしか理解していなかったので、遅ればせながら『ブランディングは組織力である』という本を読んでいる。315450241

もうちょい書くと、私たちシェアコロに参加することで、企業、個人、学校のブランディングが果たせるという事業プラン。

なんのこっちゃでしょうが、あまり喋るなと口止めされてますんで、すんません。

「フレーム・オブ・レファレンス」とは競合商品と自社商品を比較・参照するためのフレームワーク。

つまり、ブランドがどのように機能し、競合ブランドを含めて一般的にどのように位置づけられるのかを理解すること。

ここを誤ると見当違いのキャンペーンが始まる。例えば、80年代半ば、ナイキは、ある時自社のスニーカーがアスリートではなく、一般の消費者の方が多く履かれていることに気づく。このナイキのアスリートのためのスニーカーとのイメージのギャップは、フレーム・オブ・レファレンスが間違っていたことになる。

更に、この事実からナイキはアスリート向けではなく日常用のスニーカーの生産を開始するのだが、結果は不評。消費者は、アスリートのイメージをスニーカーに投影していたのだ。これによりナイキは、一般消費者には上等すぎるスニーカーでも売れることに気づき、ビジネス・チャンスを広げた。

「フレーム・オブ・レファレンスを確立したか?」という用い方。

「ポイント・オブ・パリティ」とは、競合商品と共通する機能を持たせること。つまり、自社商品の価値が競合商品のそれと等価と見なされる理論上のポイント。

ブランドや商品が正当かつ信頼に足るものだと消費者に認識してもらうために満たすべき要素ということ。

さっきのナイキのたとえで言うなら、消費者が日常用のナイキのスニーカーにそっぽを向いたのは、消費者が設定したフレーム・オブ・レファレンスのポイント・オブ・パリティが満たされていなかった、と言える。

簡単にまとめると、消費者の意識・イメージのマップ上で自社製品がどの枠組みに属しているのかを的確に把握し(フレーム・オブ・レファレンス)、同じ枠組みの他社が兼ね備えている基本サービス(安全性や利便性など)の最低限は自社でも満たさないと、勝負にならないよ(ポイント・オブ・パリティ)ということ。

したがって競合ブランドとは必然的に“五分五分”の状況が生じる。

よって、これらにプラスして差別化が必要となる。

「差別化は消費者を買う気にさせているか?」とか。

これがブランド・ポジショニングを確立する際に有益な判断材料となるわけだけど、競合ブランドやテクノロジーはすぐに差別化の溝を埋めてくるので、新たな差別化が必要となる。

また、フレーム・オブ・レファレンスを意識的に変えていく(当然、新たなポイント・オブ・パリティが生じる)戦略が有効な場合もあるし、消費者によって、それは決定されるものでもある。

この辺は、前に読んだCSRの本にも「ブランドとは企業が一方的に想像できるものではなく、消費者と企業の信頼関係が不可欠になる」というポイントで理解が深まる。

ニベアは「肌に優しい」「肌を保護する」というブランドで成功したけど、食器用洗剤分野に参入し、フレームを変え「食器を洗っても手に優しい」というキャッチコピーで売り出したが、消費者は手に潤いを与える洗剤より、皿をきれいにする洗剤を望んでいたため事業は失敗に終わった。

ニベアは“洗浄力”というポイント・オブ・パリティを確立する必要があった、ということになる。

ややこしいんだけど、頭に入ると当たり前なことなんだよなあ。

なのに一流どころの戦略が足を踏み外す…。

これだけでは語れない考え方があるんだろうけど。

マーケティングの本やこの手の本は読み慣れるとワクワクする。自分たちのフレーム・オブ・レファレンスとポイント・オブ・パリティを確認してみよう。

それにしても、誰か覚えやすい和製英語にしてくんないかしら。

Today's BGM is
John Lennon/Imagine
41ga0ossz5l_sl500_aa240_1甲虫熱が覚めやらず。今回の熱でポールの株がめちゃくちゃ上がって「For No One」とか「I Wil」をよく聴いていおり、「Blackbird」をコピー中ですが、やっぱりポールのソロは聴かないのである。なんだ!この無防備なジョンは?腑抜けか?このアルバムにはスーパースターのジョンではなく、一人のヤキモチ焼きの男がストレートな感情をカッコつけずに吐き出しているのであります。「ジェラス・ガイ」のダニー・ハザウェイ版は傑作である。

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2008年11月14日 (金)

現実問題

横浜で開催されたユースワーカー研究会で、濱の理事長が行政の方を紹介してくれた。

ナイス・キラーパスである。ありがとう!

我がシェアコロのトーマスが先に横浜に潜入し(中岡慎太郎か!?)、人脈開拓を始めており、その方がトーマスを知っていたどころか評価してくれていたことが、嬉しくも頼もしくあり、僕らの起業計画が実効性のあるものであることをアピールする恰好の機会となった。

僕たちにはスキルとアイデアがある。これは自信を持って言い切れる。

しかし、金がなく経営能力が疑わしい。これもまた事実。

僕らが軌道に乗る手助けを横浜にして欲しい、そのかわり僕らのスキルをすべて横浜に吐き出す、とお願いした。

自分のキャリアとシェアコロの事業プランを手短に聞いていただいた。

自分たちのスキルと経験は間違いなく求められていることを強く実感することができた。

今やっていることの横滑りであれば、なんとか食うに困ることはなさそうだ。

そんな漠然とした自信が湧いてきた。

でもオレたちがやりたいことはそれとは違う。別の次元に跳躍したい。

しかし、夢を掴む足掛かりには間違いなくなるだろう。

三年ぐらいは実績作りの期間、これまで培ったノウハウの吐き出し期間にしながら、アイデアを練りあげる。

その裏でサイトを立ち上げ、こつこつと育てていこう。

というのがいのかも。なんてフィーリングである。

ちなみに退職届け、まだなチキンです。

Today's BGM is
Sean Lennon/Friendly Fire
Friendly_fire  「チョウドイイ!」
のヒゲもじゃショーンはちょっとショックだった。このアルバム、DVDがついていて、それが笑える。笑えるためのものじゃないと思われる所が笑える。ショーンがヨーコから受け継いだ物について取沙汰されないので、ここで取沙汰しよう。それは「オタク」である。虐めたくなる感じのオタク感がショーンにはある。一曲目のイントロのピアノにうち子供たち女子2名が「うわあこれいい感じ」と言った歌い出しの次の瞬間「何これキモイ!」と…。オタクです、ショーン。でも作り込んだ良い曲作りますね。

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計画された偶然理論

クルンボルツの『プランド・ハプスタンス・セオリー』。閉塞感に押し潰されそうな定時制高校にキャリア・カウンセリングの理論を持ち込むとしたら、僕はこれしかないと思っている。

ちょうど今、高知県立室戸高校定時制のキャリア教育を三回シリーズで依頼され、二回が消化されたところなんだけど。

この間、アメリカの金融破綻が深刻化し、日本に飛び火し、内定が取り消された生徒が出たと、悲痛なメールが届いた。

それじゃなくても高知県は日本でも下から2〜3番目に有効求人倍率が低い県で、0.5倍とかなのに。高卒者の県外流出が日本一だとか。

日本の株式会社の礎を築いた海援隊の龍馬に、三菱商事の岩崎弥太郎を輩出した県なのに…。

求人誌が薄いのなんの。日曜の折込広告が8ページで、うち2ページが履歴書の書き方だのという水増しだし…。

そういう状況を知っていると、のどかな港町や田畑も違う景色に見えてくるから不思議だ。

こういう状況下でのキャリア教育とは何をすればいいのか、悩みを超えて悲しみがツンと鼻から抜けてしまった後の虚脱感みたいな感覚に囚われ、思考が停止しする。

セミナーは来週に迫っているのに企画が頓挫てしまう。

三回目の締め括りは僕に講演して欲しい、という担当のY先生からのリクエストがあり…。

講演は話を外して汗だくになってる自分が容易に想像できるので却下しようと思ったけど、未消化に伝えて来てしまった『プランド・ハプスタンス・セオリー』の考え方や、僕自身が偶然今の仕事を始めたこと。どうなるのかわからないけど起業しようとしていることなど話してみたい。

まさに室戸の校長先生が好きな「胸襟を開いて」話してみたいとも思う。

無駄な経験なんてないんだってね。

長くなりましたが、昨日クルンボルツの『プランド・ハプスタンス・セオリー』で検索をかけたら、キャリア教育にクルンボルツの『プランド・ハプスタンス・セオリー』を、というまったく僕と同じ考えを持った方の記事を発見して嬉しかったことを書きたかったのです。

氏いわく、文化省の学習指導要項に書かれた“生きる力”「問題を解決し、自分で道を切り開いていく力」はまさにクルンボルツの『プランド・ハプスタンス・セオリー』だと。

僕もそう思うのです。養成講座のテキストでは半ページだけしか取り上げられていない理論ですが、自分なりに咀嚼して子供たちに伝えていきたいと思います。

僕がバンドをやっていた頃に書いた詩の中に「偶然に見せ掛けた必然が〜♪」というのがあり、僕自身の哲学とも非常にシンクロしてるんだよね。

Today's BGM is
Antonio Carlos Jobim/WAVE
Antoniojobimwavejpg1 美ジャケですねえ。輸入版が下のグリーンかな?僕が一番好きな動物がキリンなんです。あの長い首の奇跡のバランスにあの不思議な模様。美しい!昔CTIにめちゃくちゃはまっていた時期があって(レコ安)、クリード・テイラーのプロデュースにクラウス・オガーマンのゴージャスでいて静謐なアレンジに至福を感じていました。じきに嫌になるんだけど。所謂イージーリスニングの走りのレーベルです。そしてこれはジョビンの最高のボサノバ・インスト・アルバムです。僕がボサノバに求めるもののすべてがある。気だるいトロンボーンとか。なんといってもスキャットが聴こえてきそうな「The Red Blouse」が好き。小野リサがスキャット版をやってますよ。
美しいので並べておきましょうヽ(´▽`)/
Jobim1_2

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2008年11月13日 (木)

組織内学習障害

恒例のユースワーカー研究会に一回飛ばしての参加。
それにしてもこの研究会の居心地はすこぶる良い。自分自身、現職の団体をしょわない身軽さがこれほどかと、驚いているとともに、団体の代表の方などもおり、“開かれ”方が違うんだなと感じる。

組織内(的?)学習障害という言葉があって。自団体の中に完成した社会が存在しているという怠慢やおごりから生まれる現象で、社外で起きていることに見向きしなくなること。

最大の弊害は若い学習意欲に溢れた人材のフラストレーションや、成長機会を逸することによる団体の衰退である。

カリスマ気取りの理事長がいる団体はやばいですぜ。

これも名著『ソーシャル・エンタープライズ』に書いてあったこと。

こんなことを書くつもりではなかったけど、気分がそうさせた。

まとまったので、これはここで切ります。

Today's BGM is
Bob Dylan/The Bootleg Series, Vol. 8: Tell Tale Signs
51coexky9l_sl500_aa240_ シリーズも8ですかあ。「タイム・アウト」のだみ声を聴いた時は、ディランも終わったかと思いましたが、慣れとは怖いもんですね。このアルバムはそんな超後期のディランのアウトテイクやライブの寄せ集め。でも商品になっちゃうんですねえ。いいんですねえ。このアルバムでディランのルーツがよく見えるというか、改めてトラディショナルな人なんだなあと。そんな中、Cocaine Bluesにはまりました。こんなアルバムからディランに入る若モンもいるんでしょうねえ。

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2008年11月 9日 (日)

退職届け

バイラルで我々の退職の噂が内部、上層部にまで広まっている。

一昨日、久しぶりにボスとやりあった。彼は相当興奮していたが、僕は「シェアコロ」の代表締役社長として、冷静を保ち続けたよ。

白々しいやり取りが薄ら寒いぜ、まったく。

本来の退職届提出計画では、「九月説」が濃厚であったが、多少のビビリもありノビノビになって今日まできてしまった。

自分たちが抜けた穴埋めに彼らは数年を要するだろう。いや、埋めれたらたいしたモンだ、とも冷淡に思う。これで組織を変えてやるぜ!って気概があればクーデターだが、そんな気も起こらんので、去る。土佐藩を見限り脱藩する竜馬な心境かな。

俺が変えたいのはお前らじゃなくて、この国の教育というシステムだから。


しかし、迷惑はかけたくない。

今のボスに対してではなく、そこに残る同僚に対して。それと、今後違うお付き合いをするかもしれない行政関係者たちに対して、誠意を持って自分の培ったモノを吐き出して去りたいと思う。

明日、なんらかの形でボスに伝えようと思う。

もういいよ。

Today's BGM is
Crosby, Stills, Nash & Young/Déjà Vu51539hrepcl_sl500_aa240_
この重苦しいアルバムの中でナッシュの歌う「僕たちの家」が大好きだ。ジャケの写真とも実に馴染む。歌詞の意味は分からない。でも俺の中では暖かい暖炉を囲んだシアワセがそこにあって、明るい未来への希望がラララというスキャットになって天へ昇っていく。そんなイメージ。そしてもう一曲がニールの「ヘルプレス」。俺はこの先、どうなってしまうんだろう?運命を全力で受け入れていこう。落ちぶれても、名声を掴んでも、きっとこの曲を聴き続け、変わらぬ概視感(Déjà Vu)に囚われ続けるんだろうな。

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2008年11月 7日 (金)

Orange Balloon Project

昨日、電車に乗ってたら、極めて普通のサラリーマンが、鞄にタイトルにある、『Orange Balloon Project』と書いてある、オレンジの風船をデザインした可愛らしいバッヂを付けていた。

僕はそこに何らかのメッセージを感じたので、いつものように、携帯でメモをした。

もう少し、メモをした動機に触れると、先ず、その方のサラリーマン風情とバッヂのアンバランスさに、さりげない意思表示を感じた(微笑)

もうひとつには、自分が企画している事業プランの中で、我々の提供するサービス(理念やミッション)に、ユーザーが賛同の意思を何らかの形で表現できる媒体が欲しい、それはバッヂかなあ、と漠然と考えていたためである。

家に帰り早速検索してみたら、癌治療にもっと痛みを緩和する治療を取り入れるべきだ、というメッセージを発信するプロジェクトだった。

僕はそれまで、緩和治療なんて知らなかったけど、多少の関心は持ったし、かのサラリーマンは職場の同僚に「なんすかそれ?」という展開はいくらでも想像がつく。

何らかの意思表示、それはパワーでありエネルギーを産むのだと思う(エネルギーがパワーを産むのではなく、パワーがエネルギーを産む、という反語感が書いていて気に入った!)。

そうやって、共感が共感を産み、ソーシャル・ムーブメントというウェーブになっていく!

うんこバッヂ。やはり作ろう!

そっちかい!!

Today's BGM is
George Harrison/All Things Must Pass
41dgnd2aj0l_sl500_aa240_1僕が聴いているのはこっちじゃなく古い方なんすけど見栄えがいいのでジャケはこれで。「お前が好きなように弾けばいいんだろ」とポールに捨て台詞を吐いたジョージのビートルズからの開放感が、こんなに寂しい音をしているところがジョージなんだなあ。ジョージのスライドって、全然スケールに捕らわれてなくて、歌心があって好き。偉大なクワイエット・ビートルの初ソロ。この新しいのはどんな音なんだ?

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2008年11月 3日 (月)

資金繰り

心のどこかで、先月応募したSEEDに採用されるような気がしている。

そうやって、自分の気持ちをごまかしている。

事業プランの肉付けには余念がないし、順調にプランは実っている。

しかし、これもまた資金繰りに目を背ける自慰行為ではないのか?と、皮肉屋の自分が怠惰な頬杖をして冷笑している。

年を重ねる毎に手の混んだごまかしのテクニックを使うようになってる。

年を取るということは、魂と肉体が乖離していくということなのか?

ぶるると首を振ればそこは11月である。

冷たい冬の季節を止めたいという気持ちも焦燥。時を早送りにし、暖かな春へ!という気持ちも焦燥…。

自分は年度内で退職するが、その瞬間に夢が絵空事に変わり、嘲笑の中のさ迷い人になってしまうのではないかと、悪い夢を見た朝にネガティブな連想をする。

もっとリアリティに魂を漬け込め。泥水の中で必死に眼を開けるように出口に射す光を探せ。

怖じけづくんじゃねえぞ。
そう言い聞かせる。

資金繰り。

こうやって少しづつ経営者の面構えになっていくのか?

Today's BGM is
The Beatles/The Beatles(ホワイトアルバム)
21ivvn7zgal_sl500_aa240_ いやあ、レココレの増刊号「ビートルズ名曲100」を買って読みながらビートルズを聴いてたら、中毒になっちゃってビートルズばっか聴いてる。中学校から聴いてるからかれこれ、25年も聴いてるのに毎回新しい発見があるんだよね。ベスト20+マイベストを入れてシャッフルしてるんだけど、このアルバムからの出現率が高い。「I Will」「Yer Blues」「Happines」「Martha My Dear」「Dear Prudence」「I'm So Tired」ジョンもポールもジョージも、リンゴのドラムもいいなあ。

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2008年11月 1日 (土)

Education2,0〜ITで変わるアメリカの教室〜

書きたいことが多いのだが、昨夜、教育テレビでやっているのを偶然観た『Education2,0〜ITで変わるアメリカの教室〜』について書きたい。

最初の部分を見逃してしまったので、どの程度の普及率なのかがわからないけど、あんなにも学校にITが入り込んでいるとは予想できないことではないが、やはり驚きだった。ひょとしてIT推進校としてのモデルなのかな??

小学校高学年ぐらいの子供たちが、手元のちょっと大きな携帯電話のようなITの端末を操作しながら授業を受けている。授業のはじめに先生が言った「カモン・ログイン!」みたいな合図がすべてを象徴していた。

普通「はい、教科書の○ページを開いて!」でしょw(゚o゚)w

カルチャー・ショックって、イマドキなかなか味わえないじゃないですか?久しぶりに味わいました。

先生の質問に対して生徒たちが、その端末を使って答えていくと、「12 of 35」と、いま35名中12名が答えたましたというカウントが上がっていく。そして、全員の回答が黒板ではなくスクリーンに映し出される。これは壮観であり、イノベーションを感じる。でもさ、匿名なのよ。なんで?

あとでまとめますが、こういう節々にITの影が浮かび上がる。

学校から帰って子供たちがすることは、まずPCを立ち上げて学校のHPへ行き再びログイン。担任の先生のアイコンをクリックすると、そこに宿題がありダウンロード…。

保護者は外で遊ばせることなど、子供たちをPCから引き離し、太陽の光を浴びさせることに四苦八苦。

先生は朝七時に教室に入り、刺激に慣れた子供たちが集中して授業を受けてもらえるように魅力的なカリキュラム作りに精を出す。ちょっとなんだかなあ、である。

ITの影。大好きなピーター・バラカンが嫌いな和製英語でもあるそれは「コピペ問題」である。

子供たちが宿題をコピペに多少のオリジナリティ(大抵は出来過ぎた回答をバカっぽくする作業…)を加えて提出してしまうこと。

ウェブサイトも進んでいて、生徒の学習をサポートするサイトがいろいろある。SparkNotesに行けば、読書感想文が作者のプロフィール付きで簡単に手に入る。といった調子である。ネット依存が甚だしいのである。

子供の言い分も一利ありで「ネットを使わないで宿題をしたら遊ぶ時間がなくなり、土日も家で宿題をしなければならなくなるよ!」。宿題もネット有りきで出されているのかな?

で、コピペ問題は生徒だけではなく、先生にもあって、先生をサポートするサイト(これが僕のビジネスに繋がるのだけど)に出ている問題をそのまま出題していると。

この告発をしているのが生徒(中学生ぐらいだったかな?)で、その生徒は、その先生サポート用のサイトに入り込み、先生が出題した問題と同じ問題を見つけ、模範回答をコピペする。いつの時代も子供たちは大人たちとのいたちごっこに勝利するのね、感心してしまった。

やっと本題。カリキ(Curriki)という先生同士がサポートし合う先生のSNSサイト。閉じた学校空間に求められた先生たちのアウトプット(励まし、慰め、賞賛、研鑽)として必須アウトプットになっているようである。

主な利用方法は、先生が自分のオリジナルのカリキュラムをサイトにアップすると、会ったことのないサイトの会員である他の先生がコメントをくれる。それにより改善していくというもの。

僕が自分のビジネスで懸念していたことが、そのサイトでも問題になっていたが、アップしたのにコメントが入らないということ。まあ、僕のブログにもコメントがそう入ることもないし、ミクシイなんかでもコメントがまるで入らないない日記は無数に存在するのだろうから、問題にすることでもないのかもしれないけど、ユーザーのモチベーションをどう維持するかはPVを確保していくためには必須のテーマだよね。

 

バラカン氏をはじめ、スタジオの先生2名も好意的なコメント。酔いもあり、まるで自社を褒めてもらってるような気分でテレビを眺めた。

自分の考えはカリキとは違う。カリキが世界的に注目を集め、世界中の先生に利用されているようだが、どうしてこの日本には浸透(進出)しないのか?

この辺の議論をするには僕は無知過ぎるのでできないが、先生同士の繋がり方がどうやら日本は特別なんじゃないかなあ?

昨夜の番組で印象的だったのは、早朝出勤してカリキュラムを作ってる新米教師に、勤続三年目の教師が、ソフトの使い方や、クイズの効果的な出題方法をレクチャーしていたところ。

多分、日常の風景。それが新鮮に映った。ここにポイントがある、と睨んでる。

日本の先生たちは先生同士のコミュニケーションに問題を背負っている気がする。これが高知で話された内容に通じていく。

日本版カリキという言い方は、若干プライドが揺らぐが、自分たち『シェアするココロ』のビジネスプランを後押しする好材料を見つけることができ嬉しかった。自分が言っていたことと同じことをアメリカの先生が言った。

自分の感覚は間違ってない。頑張ろ。

Today's BGM is
Otis Redding/in Person at the Whisky a Go Go
515j1pk84wl_sl500_aa240_ 重い「お前を離さない」で始まるライブ盤。バックがMG'Sじゃない、(適当だが)メンフィスホーンズも2軍な面子。だからこそ生まれたプロフェッショナルな演奏がこのアルバムの良さだ!よくアレンジされた楽曲を難なくこなし、喉の調子が完璧じゃなさそうなオーティスを自由に泳がしている。多分MG'S、どっかに対等な関係があり多少遊ぶだろう。それがないのが逆に良い。駆け引きの必要がない=オーティスに余計な負担をかけない。いいなあオーティス。動くとまたいいんだ。

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