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2008年4月27日 - 2008年5月3日の3件の記事

2008年5月 3日 (土)

ブログスフィア「チャンネル9」

51a2gcw9xkl_sl500_aa240_読みはじめたこの本の最初に、マイクロソフトのブロガーが行なった面白い試み「チャンネル9」が紹介されていた。

著者は元マイクロソフトのブロガー、「チャンネル9」の運営を担当したロバート・スコーブル。年間350万人訪れる人気ブロガーhttp://scobleizer.com/

ブログスフィアには遠く及ばないが、僕もブロガーの端くれとして、興味深く読んでいる。

ブログスフィアとは、すべてのブログによって構成されたコミュニティをさす言葉で、「ブログ(blog)」と球体を指す「スフィア(sphere)」を組み合わせた造語。ブログのリンクやコメントにより密接に連携し合うコミュニティのことである。

さて、「チャンネル9」のお話。

マイクロソフトが「悪の帝国」と呼ばれ、世間に恐れられていた時代、マイクロソフトの社員は、社外で会食に出席したりした際に非常に肩身の狭い思いをしていた(アメリカ人はやたら例えにスターウォーズを使いたがる!)。

そんな時にひとりの社員ブロガーが、上司や法務部、広報部に許可を得ずにブログを開始する。「ぼくらも生身の人間であり、血が通っていることを示せば、顧客が自分たちの真の姿を理解してくれると思った」と考えたからだ。

一人のサラリーマンとして、これは非常に勇気がいる行動だと思うな。自分たちの働く姿勢を世間に見せたいと思うプライドは素晴らしいと思う。ちなみに社内ブロガーが増えた現在もマイクロソフトの公式発表以前に情報がブログから流れるなどのトラブルが一切ないというモラルの高さも素晴らしい!

上層部の管理職は、内部機密が漏れるのではないかとリスクを恐れながら、ちょっとクレイジ−なアイディアだと思ったが、基本的には気に入りゴーサインを出す。

ここが凄い!

内部ブロガーは15人に増えていた。「悪の帝国」の使者の言い分にみんなが興味を持ち,耳を傾けるようになり、閲覧者やリンクが増えていき、マイクロソフトを「ボーグではなくむしろネコの集団のようなもの」と見るようになっていった。ちなみにボーグはスタートレックのキャラクターで非人間的なイメージの象徴である。

そんな中、一人の社員が自分たちの考えをもっと社外の連中に理解してもらおうと考えたのが「チャンネル9」である。

もともと「チャンネル9」は、ユナイテッド航空の機内オーディオの空きチャンネルで、コクピットの様子が聴けるようにしてある。飛行機嫌いの人たちが、コクピット内の会話を聴いて、パイロットの真摯な態度に安心感を得るという、そういう目的かどうかは知らないが、この社員は、パイロットの会話を聴いて安心していた。

「マイクロソフトへの人々の恐れを払拭するにはこれしかない!!」と提言。これが採用となりスコーブルがカメラを持つことになり、社会的信用を取り戻す役割を果たしていったというお話。

「チャンネル9」は一切の編集を加えず、マーケティングの洗練さもなし、小粋なレポーターも現れない、純粋に素のままの映像を流し、しかも、マイクロソフトの社員と社外の開発者がWikiというコラボレーションシステムを導入し「チャンネル9」を通じてコミュニケーションが取れるようにした。

僕が何を言いたいかというと「透明性」が生む信頼関係である。信頼関係がなければ、最初の社内ブログも閉鎖させられただろう。

ちなみに、この本の原題は「Naked Conversations(裸の会話)」というものである。

裸の会話でなければ耳を貸さない時代になっているのだ。きっと。

ブロガー用語に「スーツ(お歴々)」というのがある。企業の公式スポークスマンの如才のない流れるような胡散臭い言葉遣いブログのことである。

また、「コープスピーク」というのは慎重な法律用語とマーケティング的な誇張があいまったつじつまの合わない物言いをさしている。

このような自分の都合で勝手に語りかけ、都合の悪い話しはカットする、いわば人間的な接触を避けるやり方はもはや通用しなくなっている。

41sa2770r7l_sl500_aa240_ このことは、この間読んだこっちでも言われており、もはや業界の常識なのである。

ただ、こういう常識って業界の温度差、なんだろ、ITリテラシーのようなものがある程度ないと理解されないし、「なんかあったらお前が責任とれんのか?」という経営者の必殺キラー文句の前ではモチベーションを失うどころか、こんな会社いたくないと思わざる得ない。

「なんかあったらお前が責任を取るから責任者なんだろうがバカ!責任を取るはめになるリスクと、部下の新しいアイディアを採用するギリギリのところで、部下のアイディアを現実妥協に導き、それでいて新たなモチベーションを吹き込めよ!」とキレる社員の声が聴こえてきそうである。

ブログを始めてまだ数ヶ月だけど、僕もブログスフィアの一員として、もっと世間に「?」と「僕だったらこんな風に解決したんだけどな」っていう思いを書きためていきたいと思う。でもって、もっと人のブログを読んで、僕の考え、感じたことをコメントさせてもらおう。

Today's BGM is
THE BEATLES / LET IT BE …NAKED
51rjdramh6l_sl500_aa240_ さて、強引な展開かもしれないが、ビートルズにとっての「チャンネル9」の役割を果たしたのが、このアルバム「Let it be」ではないか!?(笑)。ネイキッドにしてしまったが、個人的にはオリジナルの方が好きっす。フィルスペクターはいい仕事をしたと僕は思っている。
この魔法が解けたあとのシンデレラのようなアルバム。本当に生身のビートル。このアルバムが果たしたビートルズにとっての機能は計り知れないものがあったのではないかな。「大人になる」みたいな陳腐な葛藤がビートルズにもあって、みたいな。僕が大好きなのは「I've Got A Feeling」。ポールの半ギレ半笑い的な狂気が好きなんです。

素晴らしき情報公開!

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2008年4月29日 (火)

新時代キャリア教育

依頼を受け、某高校キャリア教育のレジュメを鋭意作成している。

結構いっぱいいっぱいの我がチーム。こんなことで生業になるのか不安にもなるが、誰も見たことのない花の種を撒いている期待感は大きい。

若者は大人の轢いた見えないレールに敏感である。気をつけろ。

僕らがレジュメを作る際の訓戒である。

見えないレールの上のあの居心地の悪さが身体に染み込んでいない輩にキャリア教育は行えない。

理想主義的、或は道徳的な誘導は禁物なのだ。

だが、悲しいかな僕たちは労働市場に生きる大人なのである。

クライアントである先生の満足を、生徒の満足同様に勝ち取らなければ、ビジネスにならない。

先生と生徒が!

…ここにキャリア教育の難しさがあるのだと、最近やっとわかってきた。

1番してはいけないこと。

クライアントの操り人形になること。それでは生徒にセミナーの記憶が残らない。

記憶に残らないキャリア教育が、生徒の進路選択や自己への深い気付きに作用をするはずがないのだから。

人生(キャリア)に答えがないように、キャリア教育にも答えはないんだ。と、まずは開き直りたい。

開き直った大人から発生されるメッセージはいつの時代の若者にとっても新鮮で強烈なのだ。

では、どうすればキャリア教育が成功するのか?

セミナーを通じて強烈な「葛藤の種」を植え付け、さらりと水を撒いて後は芽が出るのを待つのである。答えは教え(られ)ない。

考えてみると、そういう悠長な大人がいなくなったというのは世の中の弊害なのではないか?(僕は一方でお節介な大人がいなくなったと嘆いているのだが…)

ただ撒いたんじゃビジネスじゃないので、当然、たまに肥料と水をやりに現れる。

考えてみれば大掛かりなキャリア・カウンセリングである。

自分で考えさせ、自分で意思を決定させる。

僕らは、そのヒントを与え内省を深める手助けをするだけ。

これが正しいキャリア教育の姿ではなかろうか?

当然、プレゼンでの先生方への信頼を勝ち得なければならない。

そのためには何処の馬の骨ともつかない連中が言うのではなく、立派な理念を掲げたサイトが支持を得ているということが非常に重要となるのである。

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2008年4月27日 (日)

経過表を作ってみた。

今週の29日の夕方から、起業する仲間4人で年間計画や役割分担、どんな会社にしたいか、なんてことを話そうと思っている。

ひょっとすると、このブログをなんとなく購読してくれている人がいて「いつのまに4人?!」なんて思っていたら失礼なんで、いい機会だからこれまでの経過を年表にまとめて(大袈裟!)整理したいと思います。若干時系列は適当。

2006年11月 現在の相棒と出会う。

2007年02月 相棒との激論勃発…(今も続いてる)。

2007年04月 相棒が現職のパートナーとなる。
       現在起業を考えている4人がここで運命的なチームとなる。 
       起業を夢見る相棒が呑みながら言った一言、
        「たった一度の人生、私は後悔したくないから」で、  
       私のスイッチが入る。
      “正気に戻る”という言葉が自分ではしっくりくる感じ。

2007年05月 相棒の事業プランに乗る形で私も起業を徐々に決意していく。

2007年07月 相棒の事業プランに乗る格好から、 
       二人の事業プランへと徐々に性格を変えていく。
       主に「キャリア教育」と「メンタルヘルス」を
       キャリコンや臨床心理士を使って行なうというもの。
       この頃は株式会社をなんとなくイメージ。

2007年08月 現職のキャリア教育セミナーが成功。
       キャリア教育をテーマに講演活動も行なうようになり
       「キャリア教育」に熱が上がり、NPO路線を目指す。

2007年12月 現職の部下Tへ起業の誘いをし、快諾を得る。

2008年01月 キャリアカウンセラー養成講座受講開始。
       現職の部下Aへ起業の誘いをし、快諾を得る。

2008年03月 4人で起業決起集会。
       現職の会議中にTの言ったアイディアから、
       現在のサイト運営事業が急激に膨れ上がり、
       事業の核となっていく。
       イメージ共有用メーリングリスト開始。

2008年04月 年度変わりの委託事業の予算削減による事業縮小等を
       目の当たりにしたことと、サイト事業の具体化により、
       株式会社での起業に方向修正。現在に至る。

なんとなくヒストリカルな感じ。ちょっと感慨深い。

9年ぐらい前に友人がラーメン屋を出店。100x100_102815_63456 店のネーミングをつけるという光栄に預かるということがあった。今日、そのラーメンを食いにいった。変わらない笑顔で友人はラーメンを作っていた。同じラーメン9年。凄い!開店準備中の友人のシリアスな表情が思い出され自分と一瞬ダブって消えた…。

Today's BGM is
星野源/ばらばら
31nixehxkpl_sl500_aa240__2 無性に邦楽づいている。なぜだか日本語に飢えている。TUTAYAにあったキセルの残りのCDも大人借りしてきちゃった。今聴いているのはサケロックのギタリスト星野源のCD付きの本についてるCDを友人が送ってくれたもの。ペーソスなんて一言で片づけちゃいたくないんだけど、終電間際の中央線の下りとか、涙が滲みそうになります。声と詩、そしてコードを絶妙に駆使したギターワーク(ほぼ弾き語りミニアルバム)が、完璧な星野源ワールドを構築している。きっと文章も面白いんだろうなあ。

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