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2009年1月の17件の記事

2009年1月31日 (土)

Web2.0時代のCSRとは?

なんつーことを考えるのであった。

Web2.0ってのは、前に書いたようにトレンドなわけで、それって時代が求めてる刺激のようなわけだから、それがなきゃあどんないいこと(CSR)したってダメなのさ。

「なんでCSRが必要になったんですか?」

みたいなことを、某タレント女子に撮影の合間に聞かれた(って俺はナニモンなんだ)。

なんだかんだと知ってること並べ立て「そんだけ社会が成熟してきたんじゃないの」とまとめてみた。

これって1.0⇒2.0という時代の成熟であり、求めるモノが高度になるのは必然じゃないかと僕は思うわけです。

実はCSRの最大課題である測定値のつかめなさは、未だにCSRを1.0でやってっからじゃないかと思うわけです。

で、1.0と2.0では何が違うかといえば、単純にインタラクティブ性の飛躍的な向上だと思います。

一部のトレンドを見ると、インタラクティブを通り超し、コミュニケーションが無意識的になっている。

これを無視して一方的に当社はこんないいことしてまっせ!じゃダメなんです。

正しくは、「こんないいことしましたがいかがでしょうか?」

これに批判があれば「じゃあこれはどう?」

誰かが言いました。

「ていうかこうしちゃえばいいじゃん」

これがクラウド・ソーシング、集合知の活用である。

シェアコロはこれをいろんなジャンルのCSRででき、尚且つそのノウハウを教育等の社会的課題を抱えている人、支えている人に活用してもらえるプラットフォームを作りたいのだ。

まあ、もう少しからくりを考えているのだが、これが僕の考えるWeb2.0時代のCSRである。

Today's BGM is
Leon Russell/Leon Russell
Bfa07bca そう言えばCSRとCCRって似てんなとか考えつつ、レオンを聴くと、遊び心の差に驚かされる。スペクター派の血を引くだけあり、エコーが深いがそれはボーカルであり演奏はドライ。これがいいと思う。スワンプに国境がない事を教えてくれる。冒頭にタイトル曲は賛否分かれてないのかなあ?俺ならA ラスに置くけど。それにしても見栄えのするいい男である。侍装束にしてみたい。

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2009年1月30日 (金)

ソーシャル・ビジネスを知る

忙しい。情報収集と事業プランの煮詰め作業が。このブログはほぼ往復四時間の通勤時間中に書かれているんですが、更新が滞る時は読書に夢中ということで、今はこれ。

06年度ノーベル平和賞を授賞したムハマド・ユヌス氏の『貧困のない世界を創る 』を読み、ソーシャル・ビジネスの構造に引きずり込まれている。152089441

シェアコロを社会指向型企業という位置付けでビジネスモデルを練り上げていくなかで、実はずっとモヤモヤした矛盾を感じていた。

実は、内々で法人格についてもう一度考え直そうと言う「まぜっかえし」をしていたんだけど、これで見えた気がする。

奥歯に引っかかっていたものは欲望。そう、自分の中でまだパラダイムシフトができていなかったんだと思う。

まだまだ煩悩のカタマリの様な男ですが、ユヌスによって少し清められた気がする。

その感じを本書から引用すると、

(以下引用)「利益を最大にしたうえで、できるかぎり安い価格で高品質な食事を提供し、貧しい子供たちが確実に栄養を摂取できるようにすること」という命令を下すと仮定しよう。

最高経営責任者は、その指示のどの部分が本当の指示なのか混乱するはずだ。彼の実績はどのように査定されるのであろう? 投資家のために稼いだお金の額か、それとも、彼が達成した社会的な目標であろうか?(ここまで)

そうだよな。じゃあどうすりゃいいのさワッキャナイドゥってことがソーシャル・ビジネスってことで紹介されているんだけど、ずばりまとめると、

「ソーシャル・ビジネスとは、社会的課題を解決するためと、その課題解決にかかったコストを回収する仕組み」であると言える。

もう一方の角度から言えば「配当しない株式会社」でもある。

ただし、まだまだソーシャル・ビジネスの定義は世間的にはあやふや。ユヌスは明確、っていうか彼自身がグラミン銀行と言うマイクロ・クレジットで貧困を救うソーシャル・ビジネスをしている。

ちなみに、経済産業省でも昨年度の九月からソーシャル・ビジネス研究会が開かれ始めている。よく見たら、座長がこにブログで何度か取り上げた「ソーシャル・エンタープライズ―社会的企業の台頭 」著者である一橋大学の谷本氏で、同じく何度か取り上げているNPO法人フローレンスの駒崎氏もメンバーであった。

この研究会で言ってるソーシャル・ビジネスとユヌスのはなんか違う。よく言えば研究会のは「地に足の着いた」で、もっと言えば「定義づけしないと財務省に納得してもらえないから予算が付けれない」的な、現実感たっぷりな内容となっている。

ウェルカムである。自分の“思考”と地代の“嗜好”がリンクしているような気がしている。ただ、ソーシャル・ビジネス全般の課題だが社会とリンクしていない。これを埋めるための意見としてもっともなのはこれ。研究会からの抜粋。

…………………………
説得力ある事業計画の説明力と適切な情報公開が必要。ただ単に熱い思いだけで活動することは困難。優れた事業内容を伝える能力が必要。それは通常のビジネスの立ち上げと同様。
…………………………

ユヌスの本には、NPOやCSRの根底的な限界性の問題点や、社会的企業の未来が書かれていて興味深い。この辺についてもっと掘り下げて自分の意見を述べられるとこのブログももう少し格調高くなるだろうけど、時間がね(*´v゚*)ゞ

企業のNPO化と、NPOの企業化の間にある資本主義のユートピア的な存在がユヌスの言うソーシャル・サービスなんだけど、どうもユヌスがバングラディシュで築き上げた努力と情熱と才能には敬意を表したいが、どうも浮世離れしている聖人のような気がしてならないのは僕だけか?

少しでも近づきたいものである。

Today's BGM is
Creedence Clearwater Revival / Green River (輸入盤CD)
61qmicrfopl_ss500_1なんか、これまでのことが走馬灯のように流れて、今朝はいろんな人にメールした。仕事を紹介して欲しいといった内容や、一ヶ月の最低生活費を割り出しておけとか。そんな時に、このアルバムの「すべての人に歌を」がやや小さめに鳴った。頭だししてフル・ボリュームで聴き直した。いい歌、いい声。演奏はシンプルでいい。

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2009年1月27日 (火)

Web2.0の意味

知らなかったけど、やっとわかったあ!

ネット広告について学ぼうと思ったら、その全然前の部分で引っかかっちゃいました。

[オセエヨッ!」って突っ込めないそこのあなたのために『Web2.0時代のインターネット広告―そのしくみから導入まで 』から、まとめてみます。510zj3arqyl

多くの誤解があるのは、Web2.0は、インターネット上で起きてるトレンドの変化を表現した言葉であり、特定の技術やサービスを指すものではないってこと

以外だ。あれ?俺だけっすかあヽ(;´Д`ヽ)(ノ;´Д`)ノ

「うちのPCはどうやらWeb2.0じゃないっぽいなあ」と僕は諦めてましたよ。とほほ…。先は長げえっす。

Web2.0は進化したWeb、第二世代のWebという意味で、古いスタイルはWeb1.0なんて形容されたりするんです。

ティムって人が(こう書くと笑える)言い出しっぺで、ティムいわく、Web2.0には考え方に8つの軸があるんだと。

ドキッ!?

自分たちのビジネスモデルはWeb2.0なのか?1.0じゃないのか!?

そんな思いでチェック。

1.『ロングテールの獲得』「売上の80%を占めるのは20%の顧客である(パレートの法則)」のあまり物を買わない80%の市場をWeb2.0によって捕まえよう、ということ。

確かいつぞやの日記に書きましたが、シェアコロは広告業界のニッチ市場狙いなんでノーガキ上でクリア。

2.『独自データソースの所有』これは単に豊富なカタログデータを保有するのではなく、Aを買った人はBも欲しがるというAmazonが巧にお勧めしてくる独自性の高いデータソースのこと。

「ニーズ」というデータの商品価値が高いってことすよね。しかも固有のニーズ、マイノリティなニーズを網羅していく感じが、ロングテールを拾い集める。これは高度な技術だなあ。意識だけはしておこう。

3.『ユーザーからのフィードバックを活用する』ユーザーが無意識にサービスについてのフィードバックができる仕組みがあること。

こここで語られていることと無関係かも知りませんが、最近引っかかってる言葉で「レシプロシティ」ってのがあって、今度、大々的に書きますが(大袈裟!)、「何かいいことしてもらったらお返しをしたくなる」という全世界共通の社会通念なんですが、これをシェアコロには取り入れたいんですよね。「シェアするココロ」を日本語に置き換えると「お裾分け」になると思ってて、レシプロシティはニュアンスがとても近いんですよね。ここもクリアってことで!

4.『ユーザーによる集合知を生かす』ユーザー自身によって作られたデータが自然に集まること。

これはまさにウィキペディアですね。ミクシイのコミュが増殖していく感じもかな?シェアコロに関しては、まさに集合知、クラウド・ソーシングのプラットフォームというのが理念のひとつなんで、ここもクリア!

5.『権利を過保護にしない』利用制限をせずユーザーがサービスを様々な形で広く利用できる。

ここも、まさに「シェアするココロ」の理念と合致。ただ、著作権とか、知的財産権とか法的なことは理解しておきたいですね。弱いなあ…。

6.『常にサービスをアップデートする』ユーザーからのフィードバックを下にサービスを常に更新していく。

これは、はてなさんなんかが得意としたスタイルですよね。一緒に作り上げていく感じ。共生感は2.0な感じですよね。その点でマイクロソフトは1.0なんですよね、きっと。グーグルに飲まれるんじゃないでしょうか?

7.『他のサービスと協力できる』他者(他社)のサービスを再利用できるAPIを積極的に活用する。

専門的過ぎますが、手法としてのマッシュアップというのは強く惹かれますね〜。DJ感覚というか、かなり音楽のリミックスな感じがかっちょいい。こういう行為を是とするか非とするかで時代感覚が現れますよね。5にも通じるようだ。

8.『プラットフォームに依存しない』特定の機器でしか使えないサービスを作らない。

いつでもどこでもって感じでしょうか?これはサービスの内容にもよりますよね。

ってことで、このようなキーワードを感じ支えるサービスがWeb2.0っつうことでした。自分たちのビジネスモデルがオールドファッションになっていないか?なんていうチェックにもあるかもしれませんね。

ちょっとビジネスモデルに照らし合わせて考えると、新たなアイデアの光明が射しそうでワクワク。

最後にティムとは、ティム・オライリー、米国の出版社オライリー出版のCEOでした。

Today's BGM is
The Derek Trucks Band/Already Free
51ut7qo8evl_ss400_1やっとゲットしたぜ!ってまだ店頭には並んでないのかな?一曲目のディラン・ナンバーからすでにDTB色全快で、現メンバーになってからの完成形があるような気がします。音的にはドラムの録音がヘビーになり、デレクのギターがマッチョからナイーブになったというか、かなり細かいニュアンスをトーンも含め大切に録られた印象。クラプトン・バンドの盟友ドイルもいい味出してますね、聴いてみたくなった。

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2009年1月23日 (金)

β版計画始動!

来週、我がシェアコロのIT事業の外部プロデューサーであり公式シェアコロ・サポーターであるKと、プログラマーのUと会って、サイトのβ版立ち上げの打ち合わせをしてくる。

彼らは二人とも兼業ミュージシャンで、Kとは若き日のバンド・メイツ。なんで、会うのは複合的にうれしい。

こないだの『ガイアの夜明け』を観て痛感したんだよね。現物がある人たちは強いなって。

ベンチャーキャピタルにしろなんにしろ、実体実績のないモノには投資できないだろう。

散々、事業計画書も作って、実体のないものを実体があるかのように書いて来たけど、百聞は一見に過ぎずだということにガイアで気付いた。

横浜のCSRワークショップの実体性や見切り発車感にも刺激を受けて。

三月末の僕の退職もリアリティあるものになり、シェアコロ内部的なモチベーションの維持という課題もあり、ここはβ版かなと。

もっと早く作ってればよかったと正直後悔してます。どうして思いつかなかったのか?本当に悔しい。

土壇場になるまで現実的な思考が働かないというのは勤め人の性癖でしょうか?

それがあったようで悔しい。もっとアントレプレナー・シップを燃え上がらせよう!

それにしても楽しみだなあ。

Today's BGM is
Jackson Browne/孤独なランナー
S108001ジャケがダサいので手を付けていなかったアルバムってありますよね。食わず嫌いで食ったら旨かった。コレがまさにそれ。ライブ有り、デモっぽいのもありで、なんかドキュメンタリー映画を観ているよう。一番好きなのは「ザ・ロード」。ホテルの一室でD・リンドレーのフィドルとアコギの弾き語り。ブレイクで一瞬の沈黙。観客のざわめきから一転コンサート会場に舞台が変わっている。ここを聴くだけでもこのアルバムには聴く価値があります。

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2009年1月22日 (木)

アドボカシー・マーケティング

アドボカシー・マーケティング 顧客主導の時代に信頼される企業 (ウォートン経営戦略シリーズ)

アドボカシーという言葉を知ったのは一昨年ぐらいで、NPO法人フローレンスのホームページでだった。413d29xmxgl1

僕はずっと政策提言など、モノ申す系の活動だと勘違いしていましたが、皆さんはご存知でしたか?

アドボカシーとは「支援」「擁護」「代弁」という意味だそうです。

政策提言も遠からずでしょ?(苦笑)

でもって、アドボカシー・マーケティングって何?なんですが、実はかなり身近にもあるサービスでした。

例えばAmazonのカスタマー評価がありますよね。あれ、音楽好きの方なら経験ありかと思いますが、音質が悪いとか、プレイヤーによっては再生しないとか、メーカーにとってはマイナスな情報も提供してくれているんですよね。

ヤフオクの出品・落札者評価(eBayが始まり)のシステムも、ユーザー支援に立ったアドボカシーなサービスですよね。

アドボカシーは「顧客の利益の最大化や顧客とのパートナーシップの構築」を基礎とした長期的な信頼関係を構築していこうという、プッシュ・プル広告やポップアップなんていうゴリ押しマーケティングの逆を行った手法ってことです。最終的には目的に副った複合的なマーケティングの組み合わせになるわけだけど。

なんでアドボカシーが必要かという背景は、ITの爆発的な普及により、消費者がメーカー担当者しか知り得なかったような情報を容易に入手できるようになった、所謂カスタマー・パワーの時代になったためなんですねえ(得意げ)。

「真実はいずれ顧客に知り尽くされる」

だったら嘘ついて信頼を失うより正直者として顧客の信用を獲得しよう。これもアドボカシー・マーケティングであり、ごもっともな戦略であります。

過剰供給、コモディティ化、飽和というキーワードも見逃せませんね。。

競争の激化により、消費者は価格のことしか考えなくなり、ロイヤリティを持たなくなった。

価格競争や商品のコモディティ化、顧客ロイヤリティの低下は、経営者にとって不安定な環境を作り出しているわけで、この辺りはCSRの論理に脈々と地続きに列なっていくところですね。

自分たちがやろうとしていることをアドボカシー・マーケティングで考えてみると、CSRの効果性を高めるためのコンサル的な情報提供となるなあ、と。

身近なアドボカシーを探してみようっと。

Today's BGM is
The Allman Brothers Band/Peakin' at the Beacon
Peakin11デレク・トラックス・バンドの新譜を買いにユニオンに行ったら入荷日すら未定と言われた。もう我慢できないのでアマゾンに2ndと一緒に注文しちゃったよ。ユニオンはアドボカシーじゃないね。つなぎはコイツ。DTBしかし聴いたことがないファンとしては、ストレート・ブルースを楽しめるマストな一枚であり、ギターがもう一人いるっていうだけで新鮮じゃないでしょうか。グレッグがいい感じなんで嬉しくなります!ヨレヨレなキメもご愛嬌!

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2009年1月21日 (水)

CSRは終わりじゃなくて始まりなのだ!

昨日、ガイアの夜明けを見た。主に二社のベンチャーの追っ掛け取材が中心。

いろいろ考えさせられた。どちらもアイデアだけではなく技術を持ってた。

アイデアは広がりであり汎用性の中の出来事に過ぎず、根本にある技術にこそ値打ちがあるのかな、と思ったり。いや待てよ、アイデアの裏付けが技術であってアイデアのない技術なんてないのだ。なんてことを考えたり。

一社は大手建築企業から20億円の出資と営業契約を結んでた。

大学での研究成果を事業化するのがこのところの流れみたい。ビジネスラインに乗っているのはそのうち50%。

技術はあるが営業力のない研究者と、自社に不足したブランド・イメージを喚起させる社会貢献度の高い技術への支援は、昨日書いた『社会的責任マーケティング』に通じるものがある。コーポレート・フィランソロピーってやつである。

500万円の出資を夢物語なのかと焦ってる自分が情けないっす(;´д`)トホホ…

もう一社は、すでに小規模な事業展開を行い、事業拡大のためにVCに掛け合う物語。

VC側にも当然資金は有限で、投資家から預かったお金をむやみには投資できず、ベンチャーと共にビジネスモデルのブラッシュアップをしたり、シビアな議論を交わしたり。

実際VCにもよるんだろうけど、どの程度経営に立ち入るのかが気になるところだが、共に成長していこうというスタンスには好感が持てた。

それにしてもビジネスなんだと痛感したなあ。

自分たちにはシェアコロが考える社会的課題を解決するアイデアと志がある。技術提供を約束してくれている仲間がいる。

金がない。

実績がない。

いろんな意味で刺激を受けた。考えろ。行動を起こせ。

投資家が「その技術はCSR止まりか?(実際はもっとソフト)」と、若き起業家に問うていたのが、印象に残った。

CSRは終わりじゃなくて始まりなのだ!

と、漠然としたことを言っておきたい。

Today's BGM is
Faces/Ooh La La
Facesoohlala1ストーンズとの違いはなんだべえ、何てことを考えながら朝聴いてた。キースと双生児的なロンの共通項、これはビルとロニーのベースにも言えそう。確実に違う資質は何か、それは、ドラムのノリじゃないかと。チャーリーはこんなドタドタなドラム叩かないわけで。そんなドラムが聴きたくなるのがラスト・アルバムのこれなんすねえ。粒ぞろいのいい盤です。大合唱!

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2009年1月20日 (火)

社会的責任のマーケティング

社会的責任のマーケティング―「事業の成功」と「CSR」を両立する 41wddaokizl1

なんとも厳つい本である。こいつを読み耽っていたのでブログの更新が滞ったんだけど、こいつを読みながら、ビジネスモデルを飛躍させることができた(いいことかは別として)。

厳ついのだが、これがわかりやすくCSRの実践について6つのタイプに分け紹介している素晴らしい本である。

最後に「企業から資金援助や支援を獲得するための10の提案」なんつうのがあって、寄付を受けたいNPOの側も必読でっせ!

例えば、企業が社会的課題を選択する際の注意点として、以下のようなことが書かれているんだけど、ここを読むだけで、「CSRって白けるなあ」と思ってしまうのか、「CSRって、ビジネス・チャンスを広げる戦略なんだなあ」と面白がれるかで、本書の見方は全然違うし、CSRを「偽善」や「隠れ蓑」と思う方と、世の中を良くするための何らかの方法としてポジティブに受け止めるかの違いが生れるとこなんだろうなあと思う。

  • その社会的課題への取り組みは、ビジネスの目標達成にプラスとなるのか。
  • その取り組み課題は、どのくらい大きな社会問題なのか。
  • 政府やその他の団体がその社会的課題に取り組んでいないのか。
  • 株主はその課題への取り組みをどう思うのか。
  • その取り組みは、従業員を感動させられるものなのか。
  • 同じ課題に関与している第三者が我々に対して資金提供を求めてきたり、困らせるようなことにならないか。
  • その社会的課題が“短絡的な関心テーマ”でないことをどうやって確認するのか。
  • その社会的課題への取り組みが裏目に出たり、スキャンダルに発展したりしないのか。
  • 競合する第三者が関与していたり、すでに取り組んでいたりしないのか。

「CSRは企業を変えれても社会を変えることはできない」という言い切りをされる方も多いようですが、本書で紹介されているが、以下の言葉に僕は夢を持ちたいロマンチスト派でいたいと思う。

「ケネス・コール氏(靴屋の社長)は混迷の現代社会において、最も優れたフィランソロピー活動の一つを実現させた。それは、公益性と利潤極大化の間にある壁と、平等や公正という個人的価値観の間にある壁を取り除くものである。氏は、社会的良心と事業的感覚が共存しうることを証明し、新しいタイプのコーポレート・フィランソロピーの規範となるモデルを我々に見せてくれた」と、米国エイズ研究財団から表彰を受けている。

6つの分類について、いずれ取り上げながら可能性に迫ってみたい。

Today's BGM is
The Derek Trucks Band/Songlines
61a9k5wwkzl_sl500_1新作が出てますよ皆さん!今日の帰りにゲットする予定ですが、これで虜になったんです。ちょっとアメリカン・ロックな音像になりすぎてる嫌いがこれにはあったので、新作に期待。このアルバムを語るときに欠かせないのがこのアルバムのライブDVD。デレクは映像で観るとその凄さが倍増します。神がかりのフィンガーピッキングでのスライド。弦切ってますからねえ、ビビリます。

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2009年1月17日 (土)

市民発!CSR推進プロジェクト

市民・行政・NPOなど多数なメンバーによるワークショップ
〜CSRの裾野を広げるために、今、何をすべきか〜


という「市民発!CSR推進プロジェクトが主催するワークショップにアンソニと2人で参加してきました。主催者については、しっかり説明出来る自信がないのでリンクでご確認下さい。Vfsh0267

企業の方、市民の方、僕らのようなNPO等、さまざまなジャンルの方々30名ぐらいが参加していました。

僕らの狙いは、ずばり人脈構築とCSRについての市民感情というか、どんな風にみんなはCSRというものを見ているのかというリサーチ。

結論から言うと、人脈構築というミッションは、「所属から離れて市民として語ろう」的な趣旨があり、積極的には果たせなかったけど、主催者の吉田さんにはご挨拶が出来て良かった。

CSRの市民感情は、うがった見方がけっこうあったのが意外というかやはりというかで「隠れみの」とか「偽善」なんて言葉が聞かれた。

でも、「偽善でもCSRが行なわれることはいいのではないか」ポジティブな意見になんとなく賛同があったような気がした。

Vfsh0266僕も「収益事業とは清濁併せ持たざる得ないわけだから、“濁”を否定してもしょうがない。だからCSRがグリーンウオッシュの材料に企業が使ってもいいと思う。でも、少しずつでもCSRによって“清”の部分が広がったら、それはハッピイなことだと思うので、やはりCSRを推進して欲しいと思う」と青臭い意見を述べさせてもらった。

小川功記プロデューサー(なんだか凄い人らしい、検索してみてください)という方がまとめの挨拶をしてくれて自分の言ったことを補足してくれた気がして嬉しかった。

氏いわく、人は真っ白(善)でも真っ黒(悪)でもないグレーである。きっと白い人も黒い人とも付き合うのは大変であり、グレーだからこそ、人の痛みがわかったりして繋がれる。だから真っ白になることを目指すことはない(NPO/NGOが繋がりにくいのは真っ白でいようとするからだとチクリ)と。

みんなグレーでいい。弱音を吐きながらこのプロジェクトを推進していきましょう!といういいメッセージをくれた。

「グレーって優しい色」

そんな風にグレーを見ていなかったので新鮮だった。

Today's BGM is
Valerie Carter/Just A Stone's Throw Away
Valeriejustaway まず、大抵の男はこのジャケにやられるんじゃないか?先に音にやられていたとしたら、半開きの唇、青いだろう瞳にイチコロだろう。僕がそうだった。77年という録音技術の成熟と楽曲と面子、なんともいい形で一人の女性シンガーの姿がパッケージされたアルバムだと思う。バックも凄腕揃いの贅沢なアルバム。個人的にはローウェル・ジョージの参加が即買い要因でした。大人向けのアルバムですが単なる歌モノじゃないっす。

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2009年1月15日 (木)

横浜ビジネスグランプリ結果!

駄目っしたあ!

結果が郵送で届くんですが、厚みがあるってえことはあれか!?Vfsh0264

みたいなワクワクドキドキ感は、そりゃあもう楽しませていただきました。

昔からむやみに自信があったりするので、駄目だったときのリバウンドがデカイんす。

そこを抑えるために、厚みがあるのはどうせセミナーなんかの案内だろうと、あまり期待値を上げないようにしてたんだけど、ずばり案内でした。

気分変えて今度はドリームゲートです。

早速取り掛かろうぜ!とハッパをかけましたが、その前に、お蔭様で固まってきたビジネスモデルを一度おさらいし、弱い部分を叩き直そうと思います。

いやあ、世の中、事業計画書を書いたことがないまま、資金潤沢で会社を始めた社長も結構いるようですが(妬み)、我々にとっては、こんなことがいい修行になっています(強がり)。

とは言え、三月末で退職。なんらかの資金的なめどを付けないと…。

事業プランコンテスト系である程度のとこまで行き、それを足掛かりにベンチャー・キャピタル等の出資者を探していきたいのですが…。

頑張らないと。

キャリーオーバーにつられて買ったLOTO6、当たんねえかなあ。

Today's BGM is
John Lennon/Rock 'n' Roll
74c9b412686a48129cc13773f9f86f45b_2久しぶりに。活き活きしてんだよね、このアルバムのジョンは。若き日のアイドルに成り切ってシャウトしまくりでさ。1番好きかも。ジェシ・デイビスとか後から知って輝きを増したりして。生きてりゃVoI.2があったと信じてる。ビートルズからのジョンのR&Rをまとめたくなった。ちなみにジャケットのジョンはビートルズ時代の写真なんでしょうか?かっちょいい!

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2009年1月13日 (火)

年明けのCSR広告ラッシュをどう読むか?

今日、横浜ビジネスグランプリ二次審査の結果発表の日で、少しそわそわしています。

結果はメールではなく郵送です。メールと郵送って、受け取る側の重みって随分違いますよね。

年が明け、企業のコマーシャルがやたらCSR的な戦略になっているのに気付きませんか?

今、僕が乗る中央線の車内広告を見ても、読売新聞のCSR広告が大規模なキャンペーンをしています。

物づくり系企業では環境アプローチ系が目立ちますね。

アメリカの金融破綻による深刻な不況下でのCSR戦略。

この流れをどう読むのか?

庶民レベルの発想(私)では「こんだけ不景気になったんじゃあ社会貢献どころじゃあねえだろうなあ」と、年末には考えていたんですよ。

それがこれ。0

私たちシェアコロの事業プラン的にはウェルカムですが、流れが読めないのは戦略的とは言えませんからね。

こういうのって毎日日経新聞とか読んでるとわかるんでしょうか?

さあ、ここで僕のあてずっぽうの読みをしてみたいと思います。

一つには(この書き出し、この時点では何も思いついてないのに最低二つ挙げないとならなくなる強制発想「一つにはハック」である)。

改めて。一つには大企業のグローバリゼーションに対する反動、或は反省のポーズではないでしょうか。

株主以外のステークホルダーたちは、アメリカの三大自動車メーカーの危機を「ざまあねえや」と白眼視している面もあるわけで。

一人勝ちした奴が叩かれるのは感情論的には当然であって。

ここへの警戒もあってコーポレーション・シチズン・シップ(企業市民精神)なんていう、一人勝ちした奴が「いやあ、皆さんのお陰ですよ。今日は私が日ごろお世話になってる皆さんへの感謝の気持ちに、ここは私が」なんていうことしないと怨まれるぞという自戒が裏にはあるわけで。

基本イメージアップ戦略ですからね。

結論は、派遣切りやらの「汚い」部分を浄化させる作用を求めてのCSR広告かなと。

もう一つには…。

あ、駅に着いたんで。失敬!

Today's BGM is
Miles Davis/E.S.P
515dyjr8erl_ss500_1トニー・ウィリアムスの無邪気なドラムって言うのは革命的だと思う。R・ガーランド⇒B・エバンス⇒ハンコックというのも地代だし、やっぱマイルスを聴いてるとビバップからフュージョン、果てはヒップホップまで、地代の流れ、息吹みたいなものが聴こえてきますね。マジカルなW・ショーターも聴き応えありですが、はじめて今日CDで聴いたら、R・カーターのベースが凄くいい音で録れてるんですね。レコ知らない人はCDを聴くべし!

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2009年1月12日 (月)

スリー・ヒッツ・セオリー

昨日は、シェアコロの新年会でした。職場が離れたり、産休中の者がいたり、なかなか全員集合する機会がなく、全員で集まるのは二ヶ月振りぐらいでしょうか。

「横浜ビジネスグランプリ」で、すっかり広告会社と化した僕らシェアコロですが、そんな切り口でいろいろとネットサーフィンをしていると、今まで知らなかった言葉に出会うことしきり。

その中で気になったのが「スリー・ヒッツ・セオリー」である。

「スリー・ヒッツ・セオリー」とは、広告の露出回数に関する理論で、「広告の露出頻度(Frequency)は3回目で広告のターゲットに有効な効果を示すとするクラグマンが提唱した理論。広告の露出については、回数が少なすぎては消費者に覚えられず意味がないとする最低有効フリークエンシー(Frequency)と、露出しすぎると飽きられて効果が薄れる最高有効フリクエンシー(Frequency)という考え方があり、スリーヒッツセオリーは、3回程度ターゲットに到達する広告が効果を最大化させるとする理論である。

例えばこんなことかな。変なCMから企業名(商品名)を知るというイメージだとこんな感じだろうか?

1回目:「なんだ今の変なCM?」
2回目:「あ、この前の変なCMだ、なんのCMだろ?へえ〜A社のCMか〜」
3回目:「あ、A社のCMだ、これ面白いよね」

この感じよく分かりますよね。「スリー・ヒッツ・セオリー」、なるほどである。

で、昨日は自分たちのサイトでスリー・ヒッツをどう達成させるかについての会議。

いやあ、起業するにはホントいろんなことを考えなければならないんだけど、こういうサイトのビジョンを話し合う時間が一番楽しい!

夢みたいなことが実現しちゃうテクノロジーのお陰なんだけど、何を言ってもテクノロジーがフォローできちゃうって凄いですよね!?

でも、既存のテクノロジーを超えることがイノベーションなんで、まだまだっすねって感じなんですが。

結局、どうなったんだっけ?酔っ払っちゃって(笑)

確か、一人1〜2個のアイデアを出して…。

風邪をひいてしまったので、今日は家に籠り昨日話された内容を思い出しながら、サイトの事業プランに色を塗る作業をボチボチしていよう。

Today's BGM is
ラリーパパ&カーネギーママ/ラスト・アルバム
Ydcd0103 これはラスト・アルバムではありません。ややこしいな。こんなバンドを組んでみたかったな。コアな音楽好きが集まったって感じの音で、何をやらせても、どこを切り取ってもニンマリとさせられる。音のツボってヤツが詰まってるアルバムである。はっぴいえんどチルドレンのサニーデイサービスが表なら、彼らが裏って感じ。もっと評価されるべきです。ホントのラストアルバムである「ライブ」は聴き物ですよ。



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2009年1月10日 (土)

SEED CAP JAPAN の支援団体が決定

しているのを発見した。

支援団体に決定したNPO法人パンゲアは、情報技術を活用した「パンゲア・アクティビティ」というオリジナルのコンテンツで、非言語での国際交流により、世界中の子どもたちに異文化理解・交流の機会を提供し、多文化共生社会の実現を目指すNPOということ。

素敵なHPには世界中の子供たちの笑顔が溢れている。

選定されたパンゲアと、選定から漏れたシェアコロの違いを噛み締めながら、素敵な活動をしているパンゲアにリスペクトしつつ、自分たちのミッションを再確認していきたいと思う。

ちなみに、僕はパンゲアの存在を知らなかった。

昨日、ネット・サーフィンをしていて電通がCSRで「広告小学校」という面白いことをしているのも知らなかった。

もうひとつ、りそな銀行が同社のHPでひっそりと「りそなキッズ・マネー・アカデミー」というよくできた教育コンテンツを提供しているんだけど、皆さんご存知だったろうか?

知らないよねえ!?

せっかく素敵な取り組みをしているのに、気づかれないというのはもったいない。もったいないと言えば「MOTTAINAI」も素敵な取り組みですね。これはちょっとメジャーかな?

いや、何が言いたいかというと。

知られていないというのがCSRにとって、絶対的な課題になる測定値を得られない大きなネックになっていると思うんですよ。これが足かせになり、CSRのサスティビリティを奪っていくという懸念もする。

パンゲアにしたって、今回のSEEDがなければ、僕はきっと一生知らなかったんだろうし。ちなみにSEEDの講評を読むと、応募事業に「既存の事業内容を広く社会に周知し社会的なインパクトの普及を目指すもの」とした団体がけっこうあったという記述があり、ソーシャルワークにとって「知られる」ということが大きな活動課題であることがよ〜くわかる。

なんでか?

ざっくりと言えば、みんな勝手にやってっからだよ、と思う。

シェアコロは、そんなソーシャルワークに携わるすべての事業所が手をつなげるプラットフォームを提供していきたいと考えている。

Today's BGM is
Miles Davis/Kind of Blue
Milesdavis_kindofblue続きますが、僕はこれが頂点でこの後のはなんか馴染み切れないでいる。再燃してるので広げてみようと思うけど。A面冒頭タイトル曲。ベースのスリリングなフレーズ、マイルスの入り方でノックアウトされる。これまでのジャズとは明らかに一線を画す。ビル・エバンスのソロ中のホーンのバッキングなんかね。それにしてもCDの小川隆夫のライナーの誤字は酷い。マイルス→マイスル、エバンス→エンバス、アダレイ→アダレイン…。世紀の名盤に傷が付く。

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2009年1月 9日 (金)

「カンバン」「アンドン」「カイゼン」

「カンバン」「アンドン」「カイゼン」これなんだかわかりますか?

全部トヨタの企業理念を貫くための行動指針を具現化したシステムにつけられたネーミングです。

「カンバン」は、JIT(ジャスト・イン・タイム)を指す必要なものを必要な時に必要なだけ調達できるシステムのこと。

逆に言えば不要在庫を抱えずに済むトヨタの代表的なシステムで、カンバンに必要な物と数量を入れると工程間や納入業者に情報が流れるというやつ。

「アンドン」は、ラインでトラブルが発生し、停止ボタンを押すと点滅する”行灯”。トヨタでは、二度と同じトラブルが起きないように徹底的な原因解明を行う。生産状況の正常・以上が瞬間にわかる「見える化」のひとつ。

「なぜを五回繰り返す」会社らしいストイックなシステムですね。

「カイゼン」は省略。

何が言いたいのかと言うと、「モノ作りはヒト作り」という人材育成の経営最重要課題等が、経営の信念や価値観としてトヨタウェイと呼ばれる行動様式としてシステム化され、社員一人ひとりに徹底されているってことのドデカさ!

ルールって言ってしまえばそれまでだけど、自分も経営者の端くれとしてのイマジネーションを働かせると驚嘆!リスペクトです。

ちなみに海外でもこれらは「KANBAN」として流通した言葉になっているというから更に驚きです。

ぐっと規模が小さくなるけど株式会社はてなの進行管理システム「あしか」とか、その会社の文化があるというのに純粋に憧れる。

そういうネーミングがつくという愛されることや、徹底された理念に基づく行動パターンを作るって、相当難しいと思うんだけど。

昨日、電通のHP見てたら「Innovation」ってあって(面白いのでどうぞ)。電通の考える「Innovation」とはなんぞや、ということが高らかに謳われているんですよ。

こっちの広告会社の言う「ブランディング」にも筋が通ってるんだよなあ。

自分も事業プランを練り上げる中で「Innovation」も「ブランディング」も使ってきたし、我ら『シェアするココロ』の経営理念にもちゃっかり使ってるんだけど、シェアコロの言う、使う「Innovation」って何?と問われたら、だらだらと語り始めるしかない…

他の三人は別のことを言いそうだし。

横浜ビジネスグランプリの二次審査用の事業プランでベースになる部分が固まったんで、そこに魂を入れてく作業とかに意識を集中していこうと思います。

Today's BGM is
Miles Davis/'Round About Midnight
Ja_rndabmid1CBSに移籍した途端に一気に空気が張り詰めます。マラソンセッションは契約満了するための数合わせだからしょうがないけど。なんと言っても一曲目のブレイクのカッチョ良さ!10年以上前から聴いてますが未だにケツの「パァ~ン」が合いません。輝き出したコルトレーンがようやくマイルスとの双頭になった感あり、またいい。

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2009年1月 8日 (木)

「横浜ビジネスグランプリ2009」二次審査エントリー完了!

昨日の次年度の打ち合わせ終了後、エントリー・シートの最終調整。

17時締め切り。

取り組めるのは俺とアンソニの2名のみ。

俺は「今後必要となるヒト・カネ・モノ」の仕上げにかかる。

まあ、何たってカネなんだけどさ。年末ジャンボもハズレちゃったし…。

そうこうしながら気になる二軸マップを見ない振りしたりしてたら、どんどん気になり出しちゃって。

なんかもっとユビキタスな感じにならねえものかなあ?

四時にアンソニを個室に呼んで「二軸マップの切り口が気になるから今から再検討しよう。今のを超えれない、或は間に合わなければ現状のままエントリー。間に合えば何とか差し替えようぜ」

ドキドキである。

アンソニがさっきこんなの見つけたんすよ、とネット広告の種類一覧的なプリントを出す。

フムフム…、重要なヒントがありそうだがちゃんと読む時間がない。何とも言えないもどかしさ(結局読んだので、自分の直感とプライオリティを直結させる勇気、ということを考えさせられた)。

いくつか殴り書き。

自分の読めないを字を見て、落ち着けと言い聞かせる。

近いけど違う。

当初から二軸マップはこの連続だった。

四時半にアイデアが固まった。ギリギリまでお前がやれよとアンソニに託し、俺は肉付けのための情報収集をし、手頃なデータを二軸マップに殴りつけ、アンソニに追加を投げて、送信準備。これが5分前。

「アンソニが作業してるそのデータ何?」

いや〜な予感が走る。

(前日に指摘してたんだけど)分業で作業する際のデータの名前にルールを設けないとパニックになるから…。

案の定、この時点でパニックっす。

5時ジャスト、エントリー完了。確認のメールも届き、虚脱しながら再びいや〜な予感。

添付資料の差し替えを快く引き受けて下さった、ベンチャーポートの野竿さま、感謝です!

まあ、こんな感じでした。

何とか通過しファイナルに残りたい!

Today's BGM is
Miles Davis/Relaxin'
Milesdavis_relaxin1ちょっとこっちも聴きたくなり引き吊り出す。他の二枚は写真ジャケが減点。こういう心理って重要なマーケティング要素ですよね。やっぱいいです、この頃の神さまになる前のマイルスというか、後年の音楽に挑むような姿勢ではなく楽しむ余裕が、丁度いいバランスの時期でまさにリラクシンなアルバムです。コルトレーンの凡庸さの中にもがくような手探りのフレージングが聴ける気がするのは僕だけかな。

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2009年1月 7日 (水)

『シェアするココロ』デビュー

昨日は新年会でした。忘年会での失態があり、全体的に自粛ムード濃い会になっとりました(笑)。されど、さすがに夜なべはできず、若けえ衆にお任せしました。

連日のように横浜ビジネスグランプリの二次審査に向けた準備をしています。

役割分担としては、僕が全体、Big-Oが二軸マップ、アンソニがお金のとこ。

まあ、時間のかかりそうな所をピンポイントで担当制にしてあるわけだけど。

パレートの8:2の法則だ、ロングテールだとか、いろいろ考えました。キャリア教育だ、メンタルヘルスだ、サイトだと、このブログでも右往左往している様子を伝えてきましたが、僕らすっかり、広告屋さんになってます(^-^;

今後明らかにしていきますが、ようやく「CSRビジネス広告」というビジネスモデルができてきました。横浜ビジネスグランプリ様々っす!いつかベンチャーポートの野竿さんにお礼が言いたいです。

本日締め切り!

でもって、今日はこれから来年度、委託事業を受けれる可能性のある某県某市の担当者の方と打ち合わせです。

『シェアするココロ』としては、はじめての公式な打ち合わせです。

今、超久しぶりにスーツ着て、七三分けにしてこれを書いています。お腹キツキツ(;;;´Д`)

ドキドキするなあ。

Today's BGM is
Miles Davis/Cookin'
Milesdavis_cookin 所謂プレステッジのマラソンセッション。4部作の1枚ですが、二日でやっつけ録音してアルバム単位でジャケをつけてパッケージにすると、アルバム一枚一枚にちゃんと性格がつくというのは面白いですね。ジャケ的にも内容的にもこれが好きですかねえ。久しぶりに聴いてたら、ピアノが誰だか思い出せなくて…。レッド・ガーランドなんですけど、この後、マイルスはクビにしてビル・エバンスを入れるわけだけど、ここに時代の境目があるように思うのは僕だけでしょうかね。レコなんでCDで4枚欲しいです。

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2009年1月 5日 (月)

自己陶酔?現実逃避?自己実現!?

昨日は、横浜ビジネスグランプリの企画書と日がな一日睨めっこ。

自分たちの事業プランの甘さをじんわり感じたり、仲間たちと肩を寄せて問答していると、ふと新たなアイデアや解決策が浮かび「こりゃあ行けるぞ!」なんて飛び上がったり。

まあ、まだまだ地に足が着いてない2009年初頭のシェアコロですが、こんな形で自己研鑽の機会をみんながモチベーション高く持てていることが何よりの幸福という感じ。

自分の人生は、こういう一喜一憂の繰り返しなんだろうなと、近頃思う。

「喜」のために頑張って、「喜」があるから「憂」を越えられて…、みたいな。

人生は「喜」と「憂」の絶妙なバランス、ブレンドで成り立っているんだろうな。

「妙味」ってヤツだろうな。なんて黄昏る朝もありですよね。

…本物の幸福は、そんなに無理もせずに手の届く死角に本当はあるような気がしてる。

なのに、馬鹿みたいに血が刺激を欲して、たぎるような感覚に導かれ焔の中に首を突っ込んでしまう…。

人として決定的な感覚が自分には欠落しているんじゃないか?

とずっと昔から感じてて、このところ顕著。

そういう目を背けたくなるような自分を覆い隠すような後付けで自分は人生を選択しているような気がする。

そう考えてみると、今の自分にとって企画書ほど自己陶酔、或いは現実逃避できるものは自分にとってないような気がする。

当然これを素に戻す装置が企画書には付いているんだけど、自分にはそういう素に戻す装置が常に必要で。

自分は、自分自身を世に問う作業をせず、自己陶酔していると白痴のように呆けた人生を送ってしまう型の人間だから。

だから、バンドを組みライブをし、小説を書き、今こうして起業しようとしている。

すべて自分を素に戻す装置のような気がする。

自分を素に戻す装置こそが自己実現というものなのか?

なんだか哲学的になってきたんで、お後が悪いようですがこの返で。

Today's BGM is
Derek Trucks Band/Soul Serenadeソウル・セレナーデ
51avlppejyl_sl500_aa280_1待望の新作が輸入版が15日に発売されます。彼らのHPで予告の動画を観たらいてもたってもいられなくなるぐらい良さ気で、我慢できずに旧作をiPodに詰め込んで復習中です。このアルバムはかなりプログレッシブなジャズ的アプローチで、ソングラインズ現時点での最新作の印象を期待するとちょいと違うが、デレクのサウンドは何をやらせてもSGのあの音である。こんなヤツがいるんだなあ、世界は広いと思わずにはいられない天才です。

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2009年1月 2日 (金)

今年の目標は「恥をかく」

m(_ _)m 明けましておめでとうございます m(_ _)mVfsh0252

写真は、千葉県蓮沼海岸からの初日の出です。

朝日が昇るあの時の流れを胸に刻み込むような感覚に、色なことに感謝したり、悔い改めたり、自分の人生がランダム再生の走馬灯のように過り、ふと未来が襲いかかってきたりした。

さあ、改まってこう書き出すと、なかなか筆が進まないもんですが、今年一年頑張って行きたいと思います。

今年はしたことない事、避けてきた事なんかを積極的に行なっていきたいと思っています。

「やだな」という感情が走った瞬間、「やる」という契約が自分と交わされるような、そんな新たな自分に出会い直す一年にして行きたいと思います。

ということで、今年の目標は自分への戒めを込め、決してネガティブではなくポジティブに
「恥をかく」にしたいと思う。

春からサバイバルが始まる。

自分は本当にサバイブしていけるスキルを持っているのか?

真価が問われる。

カッコつけや見栄やプライドは捨てよう。

アイテムをかき集めろ!武器を調達するんだ!!

まずは『シェアするココロ』に命を吹き込み人格を与える儀式をしよう!

Today's BGM is
Lou Reed/NEW YORK
Lou_reednew_yorkffront_2 ロック小僧なら誰もが一度は通るベルベットアンダークランド。僕もご多分に漏れず。ベルベットとルーを切り離して聴いてるファンも多いんじゃないかな、なんて思うけどどう?僕はルーのソロの方が今では好き。トーキング・スタイルのボーカルに引き釣り込まれたのはソロ「ワイルドサイドを歩け」くらいからか?この19作目のアルバムはソリッドというかシンプルというか、ギターバンドをバックに語り切る感じがグッと来る。今回からネット世界を知るということでアフェリエイトに挑戦していきます!

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