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2009年11月の16件の記事

2009年11月30日 (月)

男子の自己肯定感は、女子の自己肯定感より低い。その2

ちょっと前のエチカの鏡で、幼稚園の名物園長先生がこんなことを言っていて、すごく納得した言葉がありました。確かこんな感じ。

「女の子は母性という素晴らしい力を生まれながらに持っているが、男の子にはなんにもない。だから、男の子は鍛えてあげなきゃならない」

実際僕は、男の子を一人、女の子を二人育てていますが、女の子たちは2〜3才から、遊びの中で母性を感じさせているんですよね。人形にさりげなくハンカチがかけてあったり(笑)

「生物学的にも胎内で女が変化して男になるし、男は女から生まれてくるわけだから、女の方が強いのかも」というような、そうかもなあ、な意見もあって。

僕の俗論はですね。女子高生(大生)という言葉はあっても男子高生とは言わないじゃないですか?

要するに、女子高生(大生)って社会的に持てはやされてるんです。短いスカート履くからみんな見ちゃうし(笑)

これが女子高生たちの自己肯定感になっているんじゃないかなあ?

(以下脱線)そして、男はあんまり女を「どうしようもない」と言わないけど、女は男のことを「どうしようもない」って言いますよね?言いません!?

女は心の底で「私たち女がいなければ男なんぞはなんにもできない」という、いわれのない自尊心を持っている気がするんですよ。

あ、これ僕の俗論ですから。

話しを園長先生の言葉に戻すと、その昔は空っぽで産まれてきた男子でも、生活の中でいろいろな役割を与えられ、それらを叱られたり、失敗しながらも、やりこなしていくうちに、自然と自己肯定感を身につけて来たんだと思うんです。

機械化やオートメーション化による効率化の弊害は、会社だけではなく家庭の中にもあって、男子の役割が家庭内から失われている、なんてことが誘因としてあるような気がしてきました。

Today's BGM is
Stan Getz & João Gilberto/Getz/Gilberto
E0194163_3125944 ジャケのこの風格からして名盤ですが。ゲッツのこの浮き加減はミックスも含め、いただけませんねえ。故にプレイヤーにのる回数が意外と少ない。たまに聴くといいですけどね。このアルバムはやっぱりジョアン・ジルベルトを聴くアルバムだと思うんですよ。ゲストがゲッツで。その辺のわきまえが品とともにないんだよなあゲッツ!。ジョアンの音楽性を理解したピアノのジョビンを見習って欲しいなあ。ちなみにゲッツ派に絶賛みたいっすね。

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2009年11月28日 (土)

男子の自己肯定感は、女子の自己肯定感より低い。その1

その1としておいてその2を書いた試しがない不肖ボクチンです(^-^;

最近よく、キャリアガイダンスで自己PRのワークショップをやらせていただいています。

こういうオーダーがあるということは、先生方が困っているわけで、書けない生徒が多いわけですよね。

ちょっとそこら辺で気になってきたことがあるので書いてみます。

ワークショップを企画するにあたり、自己PRを分解していくわけです。

そうすると自己PRは自己理解の上に成り立っているということが容易にわかります。

なので自己PRのワークショップでは、自己を浮かび上がらせるワークにほとんどの時間を使うことになります。

自己理解というのは、それが立派であれ、陳腐であれ、自己像はなんとか出てくるわけですよ。

ここまではいい。

自己PRを作成するためには、浮かび上がってきた自己を肯定的に受け入れられてはじめて、他人に誇れる自分としてPRできるわけですよ。

でもって、ワークショップでは自己肯定感を醸成してあげることは、いくら外部の講師だといってもできないわけですよ。

なぜなら、自己肯定感というのは幼い頃からの注がれた愛情だとか、人に存在を必要とされている実感だとか、成し遂げた達成感なんかで出来上がるわけですから。

まあ結論は、自己肯定感がない生徒たちが結局書けない。

やっぱこれかという感じ。

個人的には社会性を身につけることよりも、自己肯定感を高めることの方が重要な支援だと思ってます。

だって、社会性の高いひきこもりはいっぱいいますよ。訪問したら、お茶とかいれてくれたりして。

集団生活の中で社会性を身に付けても、結局、何かができると思える自己肯定感が持ち上がらない、言ってみればザルのように経験が摺り抜けちゃうタイプがいつまでも支援施設を出れないでいるんです。

もっといえば、社会性なんて社会に出ればつくんです。

ちょっと話したいこととそれました。

僕が気になっていることは、書けない生徒が圧倒的に男子だということ。

要するに、男子の自己肯定感は、女子の自己肯定感より低いということです。

生物学的とかいう話しはできませんが、この事実が若年者就労支援施設を利用する男女比になってるんじゃないかと思ったんです(圧倒的に男が多い)。

僕はこれまで、男性の方が多いのは男性の方が社会的なプレッシャーが高い説を信じてきましたが、高校二年生の薄ぼんやりした男子が強い社会的プレッシャーに曝されているとは到底思えません。

草食系男子という言葉がリンクしてきます。

高卒系男子?

いや、大学生もだよな。

大丈夫なのか男子?

ちょっとこの話し、掘り下げたいと思います。

Today's BGM is
Lucinda Williams/Live @ The Fillmore
51wiiagf9jl_sl500_aa240_ ルシンダ姉さんです。酒、ドラッグ、男…、経験していない悪いことはないのではないかという女のの人生の最果てにいるような人です。日本の男子学生を見たらなんて思うのでしょうか?「(中指を立てて)お前ら◯ンタマ付いてんだろ!」みたいなことは平気で言いそうです。いやこの際、言って下さい。それにしてもなんて気怠いライブなんでしょうか。フィルモアが生と死の狭間に浮かぶユートピアのようです。

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2009年11月25日 (水)

NPO法人侍学園スクオーラ・イマジンへ行って来た。

Image685行ってきましたサムガクに!

何をしに行ったかは、理事長の長岡さん(写真右手前大口)のブログをご一読くださいませ。

写真は、長岡さんのバー「ハイド」(二件目)です。なんてノリのいい人たちなんだろうなあ(笑)。ほんとにサービス精神の固まりのような方々です。リスペクト!

僕が長岡さんと思い出をあまり共有していないせいもあるけど、サムガクに行くと、今と未来の話だからいいんだなあと思う。

これからのことを真剣に考え、必死にもがきながらビジネスモデルを作り上げようとしている団体です。

毎度ですが、サムガクに行くと二日酔いです…。二日酔いのまま僕はサポステシナノで大量の水を飲みながら4時間講師でした(苦笑)。

今日は帰りの新幹線で迎え酒して。もう寝ます。エネルギーを頂いたのか、置いてきてしまったのか…。来年二月にまた会いましょう!

Today's BGM is
Pink Floyd/More
51eba1weehl_sl500_aa240_ ピンク・フロイドにみんなはどうやってはまっていくんだろう?ジャケ買い?僕はそのきっかけを結局40歳までもてずに来てしまったところがあって。食わず嫌いで来ちゃった感じなんだけど、なんだかところどころ凄くいいじゃないですか。まだ好きになりきってないな(笑)原始空母の1曲目みたいなのがダメで、それ意外なかなかなんすよ。どこかビーチルズ的なものを求めているんですけど。ちょっと探索してます。

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2009年11月23日 (月)

事業仕分け的発想と若年者就労支援アウトリーチ

来年度から内閣府で実施されていく「子ども・青少年支援推進法」の中の、第15条-1でアウトリーチを行うべきという記述が遠回しにあります。

社会生活を円滑に営むことができるようにするために、関係機関等の施設、子ども、若者の住居その他の適切な場所において、必要な相談、助言又は指導を行うこと。

そんなせいかシェアコロにもアウトリーチ関係の仕事依頼やらお話がちらほら入ってきています。なので、アウトリーチについて考えることがとても多くなってきています。

アウトリーチというのは、ひきこもりやニートの若者の家に行く、所謂家庭訪問支援なんですが、一時期、夕方のニュースなんかでおっかないおばちゃんが家にやってきて、親子で喧嘩させるっていうのがありましたが、アレはアレなんで、誤解のないようにして下さいね。

家庭訪問に行き、手錠をして連れ出し、暴行して死亡させた事件もありましたが、乱暴な言い方をすれば、頭数が揃えれば、誰でも誘導は出来ちゃうんですよ。拉致ですよ。僕も当事者の側から立ったら拉致と言われてもおかしくないようなケースは正直経験あります。

ここは相当なプロ性が問われる部分なんですが、ただのプロ性にプラスしてモラル性みたいなものも入り込む難しさがありますよね。そもそも「ひきこもりを出す」ことの是非問題みたいな。

ネット上では、こもる自由を保障しろ的な意見と、出すべきだと言う意見の両極な意見が目立ちますが、実践者だった自分として言っておきたいことは、実は待っていたケースが圧倒的に多いということ。そうでないケースもあり、そういうのは行くとわかるんですよ。

そこで引くか引かないか。ここをどう見立てるかなんですが、待っていないと判断したなら僕は引くべきだと考えます。

事業仕分けの怖い議員さんに「何名出せたんですか?」と言われてもなあ、みたいな。今回、法案化されたことで事業成果を求めるあまりの事故が増えないことを願いますよ、僕は。

Today's BGM is
John Coltrane/Soultrane
Albumjohncoltranesoultrane_2 コルトレーンの「ソウルトレーン」。って駄洒落かいっ!って話ですが、そうでしょうね。三色使いのシンプルなジャケがいいですねえ。個人的にはこのぐらいのコルトレーンが丁度いいです。身の丈にaあっていると言うか。所謂「シーツ・オブ・サウンズ」っていうのはありますが、テーマの崩しかというか、解釈に愛情があったように思います。そんな、まだ音楽がはけ口ではなく楽しみだったプレステッジ時代のコルトレーンが好きなんです。

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2009年11月22日 (日)

僕たちは農業の何を知っているのか?

まったく食べるばっかりで!(副題)

たまに畑のある光景に入り込むと、土からにょっきりと生えている葉っぱのその下の野菜が何だかわからない…。

流通のこととか農協の役割だとか、わかっているようで、わからないことだらけなんですよ、農業って。

まあ、それはしょうがないですよね…、都会に住んでいると。ね?

そしてもっともミステリアスなのが農家の方々の暮らしぶりじゃないでしょうか?

朝早くアパートから畑に行く人はいないので、当然持ち家、いろいろな道具をしまっておくわけだから、しかもかなり大きな家。で、畑があるわけだから土地持ちで。意外と最新の電化製品があったりして。あ、これは僕の主観ですね(笑)

サポートステーションとか行くと、必ず農林水産省系のチラシが置いてあるんですよ。今、僕の手元にも二冊あります。

〜農業を学ぼう!体験しよう!〜「新・農業人を応援します」

「農業に『就職』しよう」

企業が農林水産省の委託でやってる事業です(これは事業仕分けどうなんでしょうか?)。で、このような冊子の中で「農業従事者の推移」とか「新規学卒就農者と離職就農者」という基礎データが紹介されているのですが、やはり農家の方々の暮らしぶり、ぶっちゃけ収入面の話にはさっぱり触れられていないんです。

このベールはいったい何?

若い農家の方々が土にまみれ、いい汗、いい笑顔という贅沢な写真使いの冊子ですが、知りたいのは、若い就農者たちの、収支報告書的なものじゃないでしょうか?

いったいどれだけの面積の畑にどれだけの作物を植え、育てれば生活が成り立つのか?

どれだけ働けば、どれぐらいの稼ぎがあるのか?

技術習得には、他の業界と比べて難しいのか、意外といけちゃうのか?

30〜40代の父親世代の就農者にとって、子どもを養って行くことは可能なのか?

まあ、生活レベルをどこに設定するかで、違うとはお思いますが。

話を戻すと、こういうことを支援者がわかっていないと、利用者である若者が「ちょっと農業に興味があって…」なんて呟かれても、

「ああ、◯◯君、向いてそう」とか、「大変そうだよね」で終わっちゃったり。結局、若者の「やってみようかな」という希望の芽を摘んじゃってたり、踏みにじっていたりしているんじゃないでしょうか?

まあ、このようなことにずっと後ろめたい気持ちがあったんですよ、僕は。キャリア・カウンセラーも現場の支援者も含め、これは基礎的な習得課題ですよ!

それが、今回ハマトリアム・カフェのイベントで解消しそうです!毎回、僕がゲスト二名にいろいろ突っ込んだ話を聞き出し、それを若者に聞いてもらうというイベントです。質問も気軽に受け付けられる雰囲気で行っていますので、興味ある方は是非、ご参加下さい。以下、メーリングリスト転載。

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さて、表記のイベント 「若者・地球環境・仕事」 を結ぶオープントークの第3弾が、
11月29日(日)横浜市都筑区の仲町台地区センターで開催致します。

今回のトークセッションは、「農業界で若い人材がイキイキと働く社会を実現するために」
「農業」や「農業人材育成」にこだわりを持ち活動する
村田幸一氏 (都筑区在住ニッカポッカの若手農業家22歳)
石井宏治氏 (農業人材育成に取り組むOFFICEまごのて代表) 
のお二人をお招きしてお話を伺いします。

お二人が農業を始めた経緯や、農業のやりがい、大変さも含め聞いていきたいと思います。

やりがいのある仕事を探している方、農業や環境に関心がある方等、お気軽にご参加ください。まだお席の余裕がございますので、ご利用者の皆様ともお誘い合わせのうえ、
また、他団体との交流の機会にもなるかとも思いますので、
是非ご来場頂きますようご案内申し上げます。
敬具



日  時:    2009年11月29日(日)13時30分~15時30分(開場13時00分)
会  場:    横浜市都筑区仲町台地区センター
対   象:    仕事探しや環境問題に関心のある10代から30代までの若者
問 合 せ :    横浜市こども青少年局青少年育成課(西岡) ℡045-671-2353
添付資料:  ・チラシ       1部
・受付簿     1部

※前回までの開催内容は下記をご覧ください!
第1弾 http://hamatorium.com/headlines/view/00005/00012
第2弾 http://hamatorium.com/headlines/view/00005/00019

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Today's BGM is
The Jayhawks/Tomorrow The Green Grass
Tomorrowthegreengrassfront01 もうねえ、とにかく1曲目の「Blue」でいっちゃってください。なんなんでしょねこの人たち。なんともイノセントなまっずぐな連中で、こう来たらこうするよね、ここでこれ入れたら次はこっちからこれだよね、というロックンロールのセオリーを全て踏襲していきつつも古くさくない。そういえば昨日、古着屋から聞こえてきた会話「これ、レトロじゃなくて古いよね〜」うわ〜そうそう、そんな感じのいい方にこの人たちはああいて座っているんだ。自然で素直な音楽が聴きたい方にお勧めです。

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2009年11月21日 (土)

「30日間セルフチャレンジ・キャンプ」

今月18日、東洋大での講演終了後は、代々木オリンピック・センターでユースワーカー研究会でした。

内容は、研究会メンバーにとってはお父さん的存在である、(独)国立青少年教育振興機構の北見さんが、国立青少年交流の家で行っている、今年四年目となる取り組みである、ニートやひきこもり経験者10名との30日間合宿、「30日間セルフチャレンジ・キャンプ」の様子が、NHKのBSで放映されたのをみんなで観て、北見さんに解説を聞きつつ、意見交換をするというものでした。

いやあ、素晴らしい取り組みでした。そして贅沢でしたねえ。さっきまでテレビの中で(内輪ウケです)「軍手したの凄いと思うよ」と熱く語ってた人に、あれはなんでああなんですか、とか聞けちゃうし、北見さんは絶好調で思いのたけを語ってくれるし。熱かった!

ためになったねえ〜、ためになったよ〜の一時間半+懇親会でした。

俺ももっと真剣に仕事しとけばよかったなあ、なんて思うんですが、今回わかったことは、

「非日常の賞味期限は一ヶ月」だということ。

これを超えると日常(当たり前)になるんです。僕がしてたのは日常型支援だったんですね(自己正当化)。

北見さんは、この30日間を日常にさせないため、導入は知的障害者の方々との触れ合いからはじまり、最終目標の富士山への登山へとつながる、しっかりとしたストーリー、プロジェクト・デザインを大切にしているんです。う〜んリスペクト!!

利用者がキレたり、諦めたり、夢を語りあったり…。

北見さんが言ってて、凄い納得感があった言葉は、「非日常できっかけを作り、日常へ繋げていく」というもの。

ちょっと湿っぽい話になりますが、たくさんの非日常が事業仕分けにより、なくなりそうなんですよね。

この日集まった方々の半数は、事業仕分けで廃止という判定に関係している方々だったので、後半は、事業の成果を何とするのか、それをどうアピールしていくのかなど、反省もしつつ、未来に繋ぐディスカッションができました。

Today's BGM is
Todd Rundgren/Go Ahead. Ignore Me.
E344482itpk そういえば去年の今頃、高知出張の帰りにバッテリーの切れそうなiPodでギリギリまで聴いていたのがこれだったな。来月また行ってきます。何なんでしょうかこの人の移り気は!?ADHDなのかもしれません。振り幅が広すぎて全部追えませんが、これは好き味代のトッドが詰まってます。16000曲の詰まったiPodのシャッフルで、この人の曲がかかると、あれ、誰だっけ?と必ずチェックしています(フーの対局)。美メロです。

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2009年11月20日 (金)

「こんな時代を生き抜く五つのサバイバル・スキル」

昨日は東洋大学の社会文化学部(?)の学生に講演してきました。

内容は、ニート予防の観点からのキャリアガイダンスといったところでしょうか。

AOや推薦頼りの大学向けには、成功必勝法的なものよりも、こういうもののニーズが確実に広がる予感です。

タイトルは『大学へ進学したことを意味あるものにするために』。

ちょっと挑発的ですが、まあ、大学に入っただけじゃあ意味がないよ、っていう話でした。

どうだったんだろ?

300人もいるとリアクションが掴み切れないですね。来週アンケートシートが届くのがドキドキです。

まあ、ボディブローのように効いて来たときに、クルンボルツのプランド・ハプスタンス・セオリーを思い出してもらえたらいいんだけど。

僕は今、高校生にも「こんな時代を生き抜く五つのサバイバル・スキル」として、プランド・ハプスタンス・セオリーを必ず紹介しています。

生徒たちにサバイバルスキルという言葉で紹介し始めたら、受けが非常にいいですね(笑)

ちょくちょく使っていたんだけど、リーマン・ショックという就活者たちにとっての大転機を乗り越えるには、小手先のテクニックではなく、気持ちだと思うんですよ。

この時代に対する構えというか。

この構えがないまま、大不況に突入してしまったのが、2000年の就職氷河期世代だと思うんですよ。

学校関係者の皆様、ノーモア就職氷河期でいきましょうよ。

苛酷な数字を突き付けるだけで終わるなんていうのはねえ、大人として、なんか責任放棄じゃないかと感じちゃって…。

厳しい現実を伝えた後のフォローとしてもいいと思います。

なんかスポコン的な根性論じゃない部分で伝えられるからいいんですよね。僕自身大好きな理論なんで、ハートで伝えられるし。そういうのが凄く大事なんですよ、キャリア教育って。ざっくりですがこの五つ。

好奇心
積極性(冒険心)
柔軟性
楽観性
継続性

講演終了後に、僕のところに数名の学生が感想を言いに来てくれたり、就活の相談に来てくれて嬉しかったです。

そのうちの男女二名の学生と講師控室で質疑応答して(笑)

男子をそのままユースワーカー研究会に連れて行きました(笑)

電車の中でツイッターのアカウント交換して、大学生のICT事情をリサーチして、一緒にラーメン食って。

やっぱり教えるだけじゃなく教わることも多くて、楽しかったですよ〜。

ユースワーカー研究会のお話はまた次回です。

Today's BGM is
Joanna & 王若琳/The Adult Storybook
445640aa台湾の方らしいです。職場でかかってて、いいなあと借りてきたものです。こりゃいい!なんともアンニュイ(死語?)なハスキーな女性ボーカルに、ジャジーなようなフォーキーなようなシンプルなバンド・サウンド。なんかいい、なんかいいと思っていたら隠し味がバンジョーなんですよ。ちょっと台湾の音楽シーンが気になり出しました。かわいいんですよまたルックスがね、大事大事!

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2009年11月17日 (火)

若者自立塾廃止に思う その2

若者自立塾が廃止という一報から、少し時間が経ち、冷静に考えてみると、五年前にニートという言葉が使われはじめたのと同時に起こった就労支援の委託バブルが弾けたのかな、なんてことを感慨深く思います。

まあ、他人事じゃないんですがね、僕んとこも。他の予算規模をみたら若年者就労支援の予算なんてかわいいもんじゃないですかねえ。

独立採算型のビジネスモデルを構築しなければダメなんですかねえ?

それも違う気がするんですよ。その場合、保護者に負担がかかる。社会の歪みとして起きているこの現象を、家庭の自己責任として処理せざる得ない形にならざるえないわけで。

高卒求人の有効求人倍率が1を割ってるわけだから、この雇用情勢じゃ、残念ながらニートは自動的に生み出され、引きこもりになるケースも増えてくと思うんです。

そんな時代を生きる若者たちをどう社会が受け止め、どう社会参加させていくのかという国家レベルでのコンセンサスの構築とか、人材育成を含めた就労支援のインフラ整備事業的な側面を捉えれば、社会的投資事業として本当に無駄なんでしょうか?

また振り出しに戻るのか?って感じです。

11月11日の事業仕分けの第二WGの報告書を読むと、ある意味、僕が言ってるようなことを踏まえた上で仕切直しましょうよ。その時には、日本生産性本部を外し、国ではなく地方がNPOと手を組んで、という内容に楽観的に見れば読めます。

まあ、楽観的に読めばですが。

なんてことを昼夜考えつつ、八ッ場ダム廃止の議論を見ていた時に感じたことが、頭の隅でこっちを見てよ、と自己主張しているのでそのことを書きます。

八ッ場の住民の方々が中止に反対してて。住民感情を無視と。

住民感情では中止反対。

そうかもしれない。

でも国民感情に立てば中止賛成。

じゃないのかなあ?

ここの住民(個人)と国民という意識の乖離というか、飛躍は、いったいなんだろうと僕は思った。

ここを繋ぐものは何かと。

ちょっと話が飛びますが、サッカーの日韓戦で体力も技術も互角なのに日本がいつも負ける(ミーハーファンの僕の印象です)、この差は何だろうと考えた場合、やっぱりナショナリズムの強さなんじゃないかなあ、と僕は思うんですよ。

まあ、僕は嫌いな言い方ですが、日の丸を背負ってみたいな。あの感覚。

日本人は、日本という国の国民であるというアイデンティティが希薄なんじゃないかなと思います。というか、歴史的な学習からそういうものを忌み嫌うような文化もあったりするわけだし。

今、日本は未曾有の経済危機に立たされているなかで、CO2の削減目標が25%だったり、ベーシックインカム等、税金と福祉の議論がされているなか、「生き方」についての選択がはじめて問われる時代がはじまったんじゃないかという実感が、ほんわかとありませんか?

僕にはあります。

僕の意思は、年寄り臭い言い方ですが、これからの若い連中の決定に従いたいなあと思っています。

まあ、話を戻すと、国民感情を一つにして、その感情を依り所として生きていける国を作っていきましょうよ、という気分なんです。それがきっと、住民から国民への飛躍なんじゃないかなあ。

僕も国民感情に立って、今回の自立塾の廃止に関して考えました。

その結論は、仕切り直し前提の廃止なら賛成。それがないなら反対です。

今日、僕が書いたようなナショナリズム的発想を危険と取る人がいるかもな、ですよね。でも、僕はロックンロールの観点から、ロックンロール・ピープルとしてものを言ってますんで悪しからず。LOVE & PEACE

Today's BGM is
The Who/My Generation
E0084981_9201360 フーが苦手なのである。なのにiPodにいっぱい入ってて、なんじゃこりゃ!と思うと大抵フーである。ウッドストックの秀樹みたいなあの感じとか、オペラみたいなドラマチックな構成が苦手なんだと思う。でもね、ドラマチックじゃないこの頃のビートバンドなフーは好きです。キース・ムーン(なんて素敵な名前だ!)の疾走感とか、ピート・タウンゼントのリズム隊としてのギター、3ピースバンドとしての最大のグルーヴを引き出していると思う。どうしてああなっちゃったのかなあ。

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2009年11月13日 (金)

若者自立塾廃止を思う その1

事業仕分けにより、若者自立塾事業が廃止になった。自立塾が始まった当時、僕は全国で真っ先に自立塾を開所した塾の副塾長であった。

三ヶ月の合宿型という期間付き支援は、毎月別れがあるわけで。がっつり寝食をともにした若者たちとの別れに何度泣いたことか…。あの頃、卒塾パーティーと呼んでいたパーティーで歌ったオリジナルの歌があるほど、入れ込んで仕事してた。ようやく、日本の支援体制が整っていくんだという実感があった。

去年は、若者自立塾のワーキンググループの委員にも就任し、三ヶ月の合宿期間をを六ヶ月に延長させる議論を延々してきていた。そんな自立塾がなくなるのは、なんとも悲しい。

あそこを旅だって、今元気にやってる連中が確実にいる。あそこがなければ未だに家で引きこもっていたであろう連中。いろんな顔が脳裏をよぎる。僕の会社には自立塾の卒塾生がアルバイトで生き生きと働いている。

まあ、費用対効果という話に尽きるのだろうが、想定利用者1200人が490人、我が国にニートは64万人いることになっているので0.1%未満。そこに3億7500万円。利用者が集まらない=ニーズがないということが最大の廃止の理由だと思う。

ここら辺の大人の無理解がそもそもの失敗なんだと言いたい。彼らに取っては、行きたくても行けない場所、或は行きたくないが行かなければ救われない場所、それが若者自立塾なんだと思う。ここに仕掛けが打てなかったのが最大の敗因だろう。

彼らに取って、この指と止まれで飛びつけないのが自立塾なのである。ただ、これは一部のマニア向けの話かもしれない。

自立塾を知っている親、当事者がどれだけいたのか?認知度テストでもしたデータはないのかな?

例えば、若者自立塾をよく知らないニート、ひきこもり支援者もいっぱいいる。それが同じ厚生労働省管轄のハローワークや若者サポートステーションの職員が、ということもざらにある。

知らないから利用しない、知らないから紹介しない。若者自立塾を運営していたとき、陸の孤島に居るような孤独感を味わったのを思い出す。

なんで厚生労働省は事業パートナーとして、アイドルでも起用してCMの一本でも打ってくれないのか?中吊り広告等のキャンペーンをしないのか?説明会を開催しても人が集まらないことがよくあったが、その度に思った。

保護者からは「もっと早く知っていれば」という声を良く聞いた。

廃止ではなく、予算を上乗せし、広報に力を入れるべきだったと思う。或は、成果の低い自立塾を閉所し、その分の予算を成果を上げている自立塾に回すという成果報酬制にし、ためらう若者を誘導するアウトリーチのスキルを共有化する。そんなことが必要だったのではないかと思う。

今後、サポステにアウトリーチ機能を持たせようという動きがあるが、どんなにアウトリーチして誘導しても、通所型の弱みである「好きなときに行けばいい」では、次回以降の継続利用は経験上あり得ない思う。やはり、アウトリーチした若者は、朝起きたらそこが支援の場であることが求められるのである。アウトリーチしなければならない人だったんだから。

あれこれきりがないが、今後、検証していきたいと思う。

NPO法人育て上げネットの理事長工藤啓氏のブログ
若者自立塾の実施団体であるNPO法人侍学園の理事長長岡氏のブログ
NPO法人教育研究所 若者自立塾宇奈月寮のみんなの日記
K2インターナショナルY-MAC岩本日記

現場の声、聞いて欲しかったです。

Today's BGM is
Ry Cooder/Paris, Texas(OST)
12779 何度聴いたことか。スライドギターに目覚めた時に、確かバイブル的に勧められたかして。『クロスロード』というサントラもありましたね。邪魔にならない、アンビエント差が心地よいんですよ。無理なく没入できるというか。録音もよくて、弦をスライドバーで擦る音、ボディーにぶつかるバーの音、揺れる弦。聴き込めるし、放っといてもくれる。ニックロウと来日中です。そのくせ映画はまだ観ていない。

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2009年11月10日 (火)

引きこもりブログを読んで思う

昨日、夜中に目が覚めて、ベッドで悶々としているのも建設的じゃないと思い起きた。

PCに向かい、R25に出ていた「夫(スペース)」とGoogleに入力してみた。

真っ暗闇の中で光るモニターに映し出された予測変換第一位は、見事「死んで欲しい」だった。

「妻(スペース)」では「誕生日 プレゼント」である。悲しすぎる現実を目を擦りながら受け入れることとする。

では、という感じで「引きこもり(スペース)」と入れると、「ブログ」という意外な予測変換が現れた。

検索されたブログの一つに訪れてみた。考えてみたら、引きこもり中の若者の部屋や、家を出て来てからの彼らには、いっぱい付き合って来たけど、引きこもり中の人のブログを読むことはほとんどなかったな。

ちょっと迂闊だったなと思いながら、読みはじめる。

最新記事で、上手く書けないし、もはや書くことがないと、終了を宣言していた…。思うようにいかないもどかしさが文章の端々から感じられた。

やる瀬ない気持ちになりコメントを見たら、なぜか引きこもり当事者の母親が場違いに相談していたり、悪ふざけあったりしていたが、応援のメッセージの方が目立っていた。ていうか、普段コメントがつくことのない僕のブログよりもコメントが多い…。ま、いいんだけど(苦笑)

吸い込まれるような独特な文章の“間”に魅力を感じ、過去の記事を読みはじめた。

どうせすぐにまた寝床に戻るだろうと、時系列ではなくカテゴリーで読みはじめた。

これが後で後悔するほど、僕は彼の独白と、真夜中の散歩、野宿旅行というエピソードにのめり込んでしまった。

彼は真夜中しか外出できない。人気を避け続け歩き続けると坂だらけとなり、迷子になるという素朴な教訓が、切なく胸を打つ。

彼は家族の誰かの使われなくなった携帯カメラをある日持ち出す。でも、そんな夜中の被写体は街灯だけ。

真っ暗闇に朧に浮かび上がる街灯や、かろうじて見える満月が続々とアップされていく。それらは異様なほど儚い。

小学生二年生から、他者とのコミュニケーションの出来なさを実感し、高校二年からは一切のコミュニケーションを絶ち卒業と同時に引きこもり。

今年八年目というから26歳くらいの青年か?

真夜中の徘徊しかできない彼にとっての精一杯の目標は、昼間に電車に乗り繁華街に出ることと綴っている。

就労支援というものを父性的に捉えている人が多いが、このような時期のひたすらな母性的な支えがあった後の、慎重な押し出しということを理解して欲しいと思う。

そんな彼が野宿の旅に出る。コンビニでの買い物が苦手な彼が大量の食糧を家から持ち出し、重さに後悔する様は滑稽でもあるが、ここではじめて曇り空だが昼間の空がアップされる。

ブログ自体が黒一色。僕も暗闇の中で見てたから、この曇り空が眩しかった。涙が出そうになった。顔も身体も映らない彼を想像してみるがまるで想像ができない。

時系列が一気に過去に戻る。全部を読んだわけではないので、前後がわからないが、やむにやまれず三ヶ月くらいバイトを彼はした時期がある。ここら辺のいきさつ、バイト中の彼の心境を改めて読み返してみたいと思う。

そのバイトで買ったのがパソコン。そしてはじめたのが、どうやら僕が読んだブログらしい(リンクを貼るのは迷惑になるかもしれないのでやめておいた)。

その時の彼の望みは、「なんとかこのPCで生活費を稼ぎたい」というものだった。

今、僕の回りで引きこもりと在宅ワークというものが、自立支援の選択肢として有効なのか、という議論がはじまろうとしている。

正直、自分の立ち位置を模索していた。正直多くのリスクばかりを想像してしまい、慎重派という立場を取らざる得ない感じだった。だけど、昨夜、彼のブログを読み、そんな彼らの生きる希望として、自立へのステップとして、在宅ワークという選択肢があってもいいのかと、少し考えた。

今後も彼のブログを見守ってあげたい。可能なら、何か力になれることはないかともいろいろ考え、ハマトリアム・カフェが彼らにとって有益な情報源であるのか、どうしたら有効になれるのかを考えてしまう。そしていつまでも眠れない夜となってしまったのだった。

Today's BGM is
Lou Reed/American Poet
755624 これは2ndの『Transformer』発売後のツアー。海賊版で出回っていたものの正規盤。ヴェルベット時代の名曲「I'm Waiting for My Man」「Sweet Jane」などとのバランスが自然なのが逆にちょっと驚きである。『Transformer』がボウイのプロデュースでグラムロックなゴージャスな仕上りだったものが、スコンとバンドサウンドになった故の馴染みであるが、まあルーですから。このメイクはみんなパクったなあ。俺もしてみたいなあ(笑)

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2009年11月 8日 (日)

若年者就労支援とICT

このタイトルで、検索をかけてみてください。多分、このブログが一番上にヒットするでしょう(多分)。

何が言いたいかというと、同じように「医療とICT」や「福祉とICT」で検索するとそれこそいろいろ出て来るんです。ほぉ〜進んでるなあ、なんて眺めていて、ふとタイトルの「若年者就労支援とICT」で検索をかけたら、まだ僕が最近書いたブログやツイッターのつぶやきがヒットしている状態なんです。

遅れている!

なんででしょうか?これを解き明かすために来年度のとある助成金に応募してみたいんですが、エントリーシートを作成していく中で、気づいた事、感じたことをちょっと書き残しておきたいと思います。

医療現場と福祉現場と、若年者就労支援現場の違いは何か?

医療・福祉現場には厳密な資格や規定があるけど、若年者就労支援の現場にはない。前者には統一されたルールがあるけど、後者には支援団体の独自のスキルや文化で運営されている。ある種の秘伝(クローズ)の部分がある。

最終的にはこの議論に尽きると思うのですが、昨日呑んでてこんな話をしました。

「医者が病気を治し患者を社会に復帰させるのと、支援者がひきこもりの若者を懇切丁寧に支援して社会に復帰させることに違いはあるのか?」

「ない。逆に支援者がひきこもりを社会復帰させた場合、納税者を一人誕生させたという付加価値が生じる」

「なのに、医者と支援者の収入の差が雲泥の差があるのはどういうことなんだよ!?」

「この社会的なステータスの差はなんなんだ!」

とまあ、憤ったわけです。最近、自分の憤りを解決するには、やはり最終的には政治が動かなければ解決しないと思うのです。また、それを現実にする術がなんとなくイメージできるような気もして、なんとか動いてみようよと思うのです。いや、僕が政治家になるわけではなく。

話をこの路線から戻すと、個人情報の高度な取り扱いが、技術的にもモラル的にも発生するわけですよね、ICT導入には。若年者就労支援の業界にはここを支え切る経済的なバックグランドがないということもあるのではないでしょうか?

プライバシーマークの取得から維持管理という流れを想像しただけでも相当負担感が強い。その意識とセキュリティーの強化を鑑みた場合、現状の紙と鉛筆スタイルが効率的であるということになる。のもよくわかる…。

僕は退職するまでの最後の4年間は出向していたわけなんですが、週に一度は本部勤めがあるわけです。この時に一週間分の状況把握をするために目を通すわけですが、これが苦痛。しかも、事後ですからね、今更な感じで。あれを、その瞬間、離れていても見ることが出来れば、夜はこんなことに気をつけろよ、だとか、それならそこにいい人が居るぞ、とかアドバイスが出来たわけですよね。

このロスは非常にもったいないと思うのです。例えば、これをICTの活用で解決出来るわけですよ。

内閣府が、「子ども・若者育成支援推進法」というものを来年度から本格的に取り組むということですが、内容を読んでみると様々な若年者の自立支援に関わる団体の連携が出来上がった上での話になっています。「どのように連携を果たしていくのか」ということは、「どのように情報を共有していくのか」に他ならないと思います。

この辺で、議論が活発に進むといいですね。

Today's BGM is
Beck/Midnight Vultures
Beck_midnight ベックにこういうことをやらせたら、そりゃあすげえっすよ。何をやらせてもあざとい、ちょっとえげつないぐらいにやっちゃう人がベックだと思う。これでボノみたいなカリスマなルックスと言動だと嫌われそうですが、基本インドアなオタク系というところに愛すべきキャラがある。それにしてもアゲアゲの「Sexx Laws」の後半に登場するバンジョー!このセンスがルーツミュージック好きのハートをくすぐるんですよね、いいっす。

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2009年11月 6日 (金)

助成金申請書類作成で、引きこもりについて考える

昨日から取り掛かっている、助成金の申請書類。

頭の中にはこのところ考え続けていたビジョンがあって。よく出来た申請書類なんで、質問に沿って頭の中を整理していくのを、ちょっと楽しみにしてたりして。

だから、まあなんとかなんべえと思い、ぎりぎりまで先送りにしてきてしまっていたんです。

質問項目を前に身が引き締まりますね。おまえは何がしたいんだ?ってね。この感じは大切にしたいです。

文章にして、その課題の実証をしてみたら、なんとも主観的だったり、課題解決の成果が一人よがりだったりするわけですよ。

あちゃーって感じで、ビミョーに違うなぁ、みたいな。

脳って、ほんと持ち主に都合よく作られているもんだと関心です。

逆に言えば、言葉にしないことがいかに危険かということです。

アントレプレナー・シップの一つには、自分が考えていることを言葉にしてぶつけてみる、ということがあるような気がします。

これが苦手な人が結構多いと思います。「ねえねえ、これどう思う?」この繰り返しが大切だと思います。

不意に引きこもりの話をしますが、引きこもりはこれが何年もないので、歳だけ取って成長がないという勿体ないことになるんですね。合点。

書類の方ですが、それでも二日目の夕方には八割方出来上がってて、読んでみると、これはやってみる価値があるぞと思えるようになってきて、ワクワクしはじめたりしてるんです。ちょっと成長したんですね〜、アイデアが。

途中、やっぱやめっか?なんて弱音を吐いたりしたのにね(笑)。やめなくてよかったね。

これまた引きこもりを引き合いにだすと。

僕は人を巻き込んじゃったんで引くに引けない状況が強制的にあったんです(苦笑)

引きこもりは人を巻き込まないから、いくらでも約束をチャラにできる。これが長期化する最大の原因なんですね。

協力者として、お隣りの社長にも入ってもらってて、要所要所で相談できたりしてというのは、なんかいいですね。

やっぱり、そういう人がいる心強さは掛け替えがないものですね。

土日を使って予算を立てたいと思います。僕の苦手な数字です。大学関係者の方には調査研究のスケジューリングをチェックしてもらおう。

これ駄目なら、あの人のとこに持って行ってみようとか、アイデアがいろいろ膨らんで楽しみ。

こういう作業は、助成金獲得だけが成果じゃないところがいいですよね。頭のスポーツです。

スポーツってゴールとか終わりがルールで決まってるから、清々しいんだと思います。引きこもりにはそれがないじゃん。だから自分でこだわりのルールを決めていくんだろうけど、やっぱり終わりという設定は自分では付けれないんだよ。

だから誰かの力が必要なんです。僕らは力になりたいと考えています。

はい。内容は、ここで喋っていることの実証と検証です。どうなることやら(笑)

Today's BGM is
Hirth Martinez/Big Bright Street
1l00456 ハース・マルティネスの2ndです。1stと作り自体はほとんど変わりませんが、プロデューサーが1stがロビロバ(こういう言い方はしないか!?)、こっちがジョン・サイモン。いやあ、どっちも凄いぞ!何だけど、軍配は1stに上がるのでは?僕も1stばっか聴いてこっちはあんまり聴かない。なぜか。1曲目なんですねえ、それだけなんですねえ。1stの1曲目が良すぎなんですねえ。カバーを発見しました。凄くいいです!Dr.Johnを甘くしたような歌い口と、ちょっと南国なサウンド、でしょうか?いい曲多いですよ。




例のカバーしてる人たちBe The Voiceという日本人の二人組みたいです。なかなか良いです良いですねえ。ちょっとボニー・ピンク過ぎますかね。

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2009年11月 5日 (木)

社長になると仕事力があがる

なわけないですよ(苦笑)

日に日に、社長としての重責を実感する今日この頃。皆さんは社長をちゃんと敬っていますか?

アントレプレナー・シップというドリーミーなものと、経営というリアリティは、どこでどう交わるのか、よくわからなくなってきています。

「長」の付く方々に、散々盾突いて生きて参りましたが、長の付く皆さんのご苦労、お察しできるようになって参りました。その節はとんだ失礼をしたとは思いますが、ある意味順番ですから。突き上げられ冥利みたいなものもあるんだろうし、まあ、いいか。

でもって話を戻すと、僕みたいにいきなり長が付いたからといって魔法がかかっちゃうわけもなく、やっぱり人には限界があって…。

超えられない能力の壁が立ち塞がってて…。

結局、いつもの自分がいつもと変わんない作業効率で仕事をしているだけで…。

NPO時代と同じ仕事の仕方してたら、会社が潰れるぞ、って自分に鞭を打っても、やっぱり自分は自分であってさ。

仕事が速いのか遅いのかではなく、ただ遅いとしか思えないような。でもそこを超えていきたいんですよね。せっかく起業したんだからさ。

その「超える」のキーワードには、絶対「どうPCから離れるか」というのと「どうPCを味方につけるのか」という、相反する要素が含まれてると勝手に思っています。

模索中。

もうひとつは、やっぱり、どうチーム力を上げるかだよな、と思う。

Today's BGM is
Ramones/Ramones Mania
Ayl584_1 僕はまだ聞かれたことありませんが、子供に「ねえねえ、パンクって何?」と聞かれたら、これを聴かせようと思います。ピストルズとかクラッシュなんかはダメなんですよ。ラモーンズなんですよ。でもって、ロネッツあたりを引っ張り出して来て、こういうのを速くカッコよくしたのがパンクなんだよ。音楽は繋がってるんだよ、なんて話をしたい。「何か気付かないかな?そうだねえ、ギターソロがないんだねえ、弾かないんだなジョニー・ラモーンはソロをなあ、あ、みんな名前にラモーンが付くんだよ、兄弟じゃないのに」。

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2009年11月 4日 (水)

言い出しっぺという勇者について

前回のブログに、にわかに反響がありました(笑)。なんか、すごいしっくりきた、みたいな。そこで、調子に乗ってもう少し勇者言い出しっぺについて書いてみたいと思います。

KYという言葉が流行しましたが、空気読んじゃうと、言い出しっぺは誕生しないんだと思います。

自己責任論というなすり合いは、なすり付けられたらさあ大変なんで、なすり付けられないようにするのに、みんな必死です。

セミナーの最後によくある「何か質問がある方いませんか?…じゃあ私と目が合った方を指しましょう」と言われ、みな俯く感じ(個人的にあの展開は嫌い)。

日本はあのムードが蔓延していると思います。

去年、ある行政職員の方と車で移動中に、勇者言い出しっぺが絶滅した話をしました。

その時僕は、行政が勇者言い出しっぺにならなきゃ駄目じゃん!と、叱咤激励して、責任をなすり付けたつもりだったんですが、そんなものが社会的なムーブメントになるはずもないので、NPOや社会起業家の方々が言い出しっぺにならないと駄目みたい。

こないだ高校生に『自己PR作成講座』を実施した時に、「能ある鷹は爪を隠す」という諺を例に、日本人は文化的に自分の気持ちを主張するのが苦手なんだよ、と話しました。

これまでに体験したことのない社会のありようの現代において、我が国での美徳が、なんとなく通用しなくなってきているというか、正の部分もあるんだけど、負の部分が際立ってしまっているような感じがします。

また、海外で学生時代を過ごした方に「常にあなたの意見は、と求められるのがすごい大変だったけど、結果的には内省を深めるいい経験となり、楽になった」的な話を聞くと、やはり自分の感じていることを、相手を思いやりながら伝えるスキルが非常に重要な気がするんです。

中国やインドの台頭なんかも省みつつ、日本人に擦り込まれた羞恥心の壁を超越していかないと駄目なんじゃないかと。

所謂アサーションというやつ。これ、アメリカ的な自己主張と、日本的な奥ゆかしさがあってすごくいいですよね。

僕なんか、人間関係のもつれ的な相談を受けると、みんなアサーションで解決しちゃうんじゃないかとさえ思えちゃう。

話が脱線しているような、こじつけのような、言いくるめのようなものを感じているかもしれませんが(笑)

勇者言い出しっぺを絶滅の危機から救うにはアサーションです。

総合的な学習の時間では、積極的にディベートさせて、しずかちゃん的言い回しができるよう教育しましょう。

言い出しっぺの発言を現実的にしたり、アイデアを飛躍させる「言い換えッペ」という猛者たちの存在も大切ですね。

Today's BGM is
Sketch Show/Loophole
Sketchshow_loophole 自分はアコースティックというか、人が奏でる音楽が好きなわけですが、そういうものに疲れてしまう時があるんです。そんな時に電子系の音楽を聴くわけですが、自然楽器の代用物として似せた音はすごい嫌い。清志郎の遺作のシンセのストリングスとかがっかりでした。予算の都合でしょうが。こういう本当に電子音が好き。或は似せたつもりが似ていないビンテージ・シンセとか。細野さんと幸宏。いい感じです。

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2009年11月 2日 (月)

あなたは地域に属している実感を持っていますか?

隣に住む人の顔も名前もわからないのに、属しているなんて思えないだろうな。

そんな人が、地域に支えられているなんて思うわけがないし、ましてや育てられてる、守られてるなんて思えないだろうな。

でも、ある出来事、それはピンチと呼べるような、そんな状況に陥った人たちが、藁をも縋るような思いで出した手を、つかまえてくれる人たちが、強く握り返してくれる人たちが地域にはいる。

僕は今の仕事を通して、それが核心できる。

他人なんか信じたことがなかった人が、人の有り難みをつくづく知る経験。

そんな話しを昨日聞いた。その方は「ご縁」という言葉をよく使っていた。

あまりにも人と人の接点がないんだなと思う。

それは、自己責任論というなすり合いの文化が、言い出しっぺという勇者と、偉大なるお節介を絶滅させたせいなんだと僕は思う。

復活すべきは連帯責任文化なんでしょうか!?

ちょっと違うな。

ちょっと話を戻して、「あなたは社会の一員ですか?」と聞かれたら、たいていの大人は「はい」と答えるだろう。

でも、地域に属している実感はない。

社会の一員という匿名空間では個を主張するが、地域という匿名性が排除された空間では、だんまりを決め込む。

ちょっとネットの感覚に近いと思いませんか?

お互いで牽制しあってるんですよ。

やはり勇者言い出しっぺと、偉大なるお節介を復活させないと。

それを担っているのがNPOや社会的起業家なんじゃないのかと思うのです。

だから今求められているのは、実現力のある言い出しっぺ。その期待感が民主党による政権交代ではないかと。

ちなみに、偉大なるお節介として持て囃されているのは、みのもんたでしょうか?

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Nirvana/Nevermind
Nirvana_nevermind 電車の中でニルバーナのアンプラグドを聴いてて、カート・コバーンの繊細さがよく現れたアルバムだなあ、おもいっきりアンプにぶち込んでたりしてて悪ガキっぷりも発揮してて、やっぱいいなあ、とか思いつつ、寒い駅に着いてチャリに乗るところで、こっちにシフト。もうあのカッティングからヤバいっす。91年、福生時代が蘇る〜!名盤だなあ。グランジとかオルタナとか流行ったなあ。この子のティムティムが剥けてて、アメリカだあとか(笑)

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2009年11月 1日 (日)

このところのあれこれ

こういうタイトルは嫌ですね。反省はしますが直しません。どういう開き直りでしょうか?

ちょっと間が開いてしまったら書きたいことが溜まってしまいました。

先週の木曜日は埼玉の県立高校で、『自己PR作成講座』。いろいろカリキュラム構築に四苦八苦しましたが、なかなか上手くいったと思います。隣のクラスでBig-Oとウタマルがガイダンスしているという珍しい状況も新鮮でした(笑)。生徒たちもかなり書けていました。これは後日、添削の仕事もあり、どんな仕上がりかちょっと楽しみです。

同じ高校絡みでもうひとつ。戸塚高校定時制の先生とやり取りをさせていただいてて、ハマトリアム・カフェでも取材をさせていただいたりしているんですが、この前書いたように、高校の就活が最悪で、さらに定時制高校はどうしようもないと。この現状を緊急取材しようと動いてて、各所の調整が終わり取材が決定しています。ハマトリアム・カフェでしか取り上げる事のない内容になると思いますので、関係者の方々は注目していて頂ければ幸いです。

こういう場合に、ほんと影響力を持ちたいと思いますね…。微力ではありますが、頑張っていきます。

若年者問題のオーソリティである宮本みち子先生の研究チームも戸塚高校で調査を開始しているので、そこら辺も含めていきたいと思います。

あ、もうひとつ学校絡みでうれしいことがあったんだ。

ここ数年、高知県でお仕事をさせていただいていたんですが、独立後、初のオファーが!感激です。自分からどでかい看板が外れたら、仕事の依頼や人間関係が途絶えるんじゃないかと思っていました、正直言うと…。だから感激するんです。まだ決定じゃありませんが、気分は美味い海の幸尽くしの懇親会です(笑)。「そっちかい!」(突)

会いたい人がいっぱいいるなあ。

先週の土曜日に、NPO法人コロンブスアカデミーの親ゼミナールに参加させていただきました。

この日の講師である淡路プラッツ代表の田中さん(気まずいポーズをしているのを発見。内容もいいですよ!)に久〜しぶりに会いたかったのです。代表の金森さんのお話を懇親会で聞けたし、いろんな意味で刺激を受け、勉強させていただきました。なんか充電もできたような(笑)。

でもって今日は、第二回ユースフォーラムに参加。BGMを担当しました(笑)、相当凝ったんですよ、馬鹿みたいに。今朝なんて二日酔い気味だったのに、再度選曲のチェックとCDに焼く作業して。

でもラジカセじゃあ駄目ですね。音が均一に行き渡らないから。結局ほぼ音無し。BGMが活躍するはずのワールドカフェの時間もちょっとだったし、がっくりでした。

いろいろと出会い、再会の多い一週間でした。つながりが大切という実感がじわじわとコンセンサスを得ているような今日この頃です。

はい、来週も頑張ります。皆さん、ご指導ご鞭撻よろしくです。

Today's BGM is
Donald Fagen/The Nightfly
Donadfagen_nightflyb ジャケ買いした人も多いのでは?秀逸です。これの俺バージョンが欲しい!余談ですが、某CDショップで「表紙買い」という言葉を若い子が使っていましたが、なんなんでしょうか?ドナルド・フェイゲン、スティーリー・ダンの。82年の初ソロ。タイトだ。無駄がない。緻密である。これがスティーリー・ダンの魅力な訳だけど、結局この人の声が、実はあまり緻密じゃない気がする。機械的じゃないというか、人間味がある。そこに救いがあるというか、バランスが生まれる。大好きな一枚です。

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