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2009年11月13日 (金)

若者自立塾廃止を思う その1

事業仕分けにより、若者自立塾事業が廃止になった。自立塾が始まった当時、僕は全国で真っ先に自立塾を開所した塾の副塾長であった。

三ヶ月の合宿型という期間付き支援は、毎月別れがあるわけで。がっつり寝食をともにした若者たちとの別れに何度泣いたことか…。あの頃、卒塾パーティーと呼んでいたパーティーで歌ったオリジナルの歌があるほど、入れ込んで仕事してた。ようやく、日本の支援体制が整っていくんだという実感があった。

去年は、若者自立塾のワーキンググループの委員にも就任し、三ヶ月の合宿期間をを六ヶ月に延長させる議論を延々してきていた。そんな自立塾がなくなるのは、なんとも悲しい。

あそこを旅だって、今元気にやってる連中が確実にいる。あそこがなければ未だに家で引きこもっていたであろう連中。いろんな顔が脳裏をよぎる。僕の会社には自立塾の卒塾生がアルバイトで生き生きと働いている。

まあ、費用対効果という話に尽きるのだろうが、想定利用者1200人が490人、我が国にニートは64万人いることになっているので0.1%未満。そこに3億7500万円。利用者が集まらない=ニーズがないということが最大の廃止の理由だと思う。

ここら辺の大人の無理解がそもそもの失敗なんだと言いたい。彼らに取っては、行きたくても行けない場所、或は行きたくないが行かなければ救われない場所、それが若者自立塾なんだと思う。ここに仕掛けが打てなかったのが最大の敗因だろう。

彼らに取って、この指と止まれで飛びつけないのが自立塾なのである。ただ、これは一部のマニア向けの話かもしれない。

自立塾を知っている親、当事者がどれだけいたのか?認知度テストでもしたデータはないのかな?

例えば、若者自立塾をよく知らないニート、ひきこもり支援者もいっぱいいる。それが同じ厚生労働省管轄のハローワークや若者サポートステーションの職員が、ということもざらにある。

知らないから利用しない、知らないから紹介しない。若者自立塾を運営していたとき、陸の孤島に居るような孤独感を味わったのを思い出す。

なんで厚生労働省は事業パートナーとして、アイドルでも起用してCMの一本でも打ってくれないのか?中吊り広告等のキャンペーンをしないのか?説明会を開催しても人が集まらないことがよくあったが、その度に思った。

保護者からは「もっと早く知っていれば」という声を良く聞いた。

廃止ではなく、予算を上乗せし、広報に力を入れるべきだったと思う。或は、成果の低い自立塾を閉所し、その分の予算を成果を上げている自立塾に回すという成果報酬制にし、ためらう若者を誘導するアウトリーチのスキルを共有化する。そんなことが必要だったのではないかと思う。

今後、サポステにアウトリーチ機能を持たせようという動きがあるが、どんなにアウトリーチして誘導しても、通所型の弱みである「好きなときに行けばいい」では、次回以降の継続利用は経験上あり得ない思う。やはり、アウトリーチした若者は、朝起きたらそこが支援の場であることが求められるのである。アウトリーチしなければならない人だったんだから。

あれこれきりがないが、今後、検証していきたいと思う。

NPO法人育て上げネットの理事長工藤啓氏のブログ
若者自立塾の実施団体であるNPO法人侍学園の理事長長岡氏のブログ
NPO法人教育研究所 若者自立塾宇奈月寮のみんなの日記
K2インターナショナルY-MAC岩本日記

現場の声、聞いて欲しかったです。

Today's BGM is
Ry Cooder/Paris, Texas(OST)
12779 何度聴いたことか。スライドギターに目覚めた時に、確かバイブル的に勧められたかして。『クロスロード』というサントラもありましたね。邪魔にならない、アンビエント差が心地よいんですよ。無理なく没入できるというか。録音もよくて、弦をスライドバーで擦る音、ボディーにぶつかるバーの音、揺れる弦。聴き込めるし、放っといてもくれる。ニックロウと来日中です。そのくせ映画はまだ観ていない。

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