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2009年12月 2日 (水)

発達障害の学習会では学べない若年者就労支援に必要なこと

これまで、何度か発達障害についての学習会に参加してきました。

講師になる方は、福祉施設の責任者のような方か、大学の教授のような方が多く、非常に勉強になります。

皆さんが「福祉の長い歴史の中で今ブームになっている発達障害」という、俯瞰した目線で語られるのは、目の前の若者に翻弄されっぱなしの就労支援業界の者としては、ちょっと救われるんですよね。

でも、ちょっと厭味かもしれませんが…。確かに知識はつきます。しかしながら、就労支援の現場で役立つ、使える“技術”には残念ながらならないと思うんです。

このような学習会で何を学ぶかざっくりといえば、「見立てと支援方法」です。

今、若年者就労支援の現場で必要なのは、見立てから専門的な支援に繋げるリファー(そんな場所があるのかという議論はまた別の機会に)。

そのリファーを可能にするための本人と家族の障害受容です。

結局、そこの繋ぐ技術が棚上げされ続けていく中で、現場的専門スキルがないままに、就労支援施設が支援出来るように(しかたなく)なろうとしている実態があるように思います。

(ちなみに個人的な意見ですが、一つの施設で支援を完結させようとする「ワンストップ」という発想の背後にあるオールマイティ(全能)感は、見えない落とし穴を生むと思ってます)

このことで救われる発達障害の方々もいるでしょうが、特に国や地方からの委託事業で行っている施設の場合、事業成果が上げにくくなり、結果、今回の事業仕分け的な問題にぶつかってしまうでしょう。

また事件、事故のリスクも高まるでしょう。発達障害の方々の葛藤のメカニズムのようなものはもっと知られるべきテーマだと思います。

やはり、各エリアのしかるべき施設へのリファーが重要だと僕は思います(門前払いではなく)。

以前、「スーツを着た発達障害者たち」ということを書きましたが、問題なのはやはり彼らの無自覚性なんです。

本人、或いは保護者に自覚がないから、ハローワークやサポステのような支援現場に現れるわけです。

働きたくてやって来た人たちを「障害者」と名のつく施設へあなたは行くべきとは、なかなか言えないですよ(ここで起きたトラブルという事例は相当数非公式にあるはず。僕も経験あり)。

僕はサポステで二年以上かけて、高学歴でADHD傾向の強いアスペルガーの方を発達障害支援センターにリファーしたことがありますが、ほんとに大変でした。

スタッフの中で、彼と信頼関係を作り指示的アプローチができるのは、僕しかいませんでした(僕もたまたまウマが合ったとしか言いようがない)。

障害性に無自覚な彼らを一次的に発見する学校、二次的に発見する就労支援施設。福祉施設に行くのは自覚のある受容が一定程度進んだ方の対応なんだと思います。

長々と書いてきましたが、僕らが知りたいことを誰に教わるのかといえば、これは大学の教授や福祉施設の方々からではなく、就労支援施設で僕が経験したような暗黙値を、支援者が集まり形式値に変える作業をすることじゃないと、誰も教えられない領域なんじゃないかな、そう思いました。

その時に、どう福祉領域の方々にオブザーブしてもらうかも大切なことですね。

Today's BGM is
Dan Baird/Love Songs For The Heraring Impaired
F0103057_15283984 この人覚えてますか?この子じゃないですよ(笑)ジョージア・サテライツのボーカル、そのファースト・ソロがこれです。まあ、音楽性はそのままサテライツっす。とにかく音がいいロケンロールなわけですが、民生ちゃんの股旅あたりの元ネタなんじゃないかと僕は睨んでます。ミックスとかトーン、ギター日本の役割が相当似てますよ。民生ちゃんファンにもお勧め。スカッとしたロケンロールが聴きたいときはこれです。

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