「三年引きこもった人の履歴書の書き方」を考える
今日、いつもやってるアル活という、社会的なブランクを抱える若者にまずはアルバイトからはじめてみようぜ!というセミナーの短縮版を作成してました(よこはま若者サポートステーション毎月第一木曜日の13:00~15:00で講師を努めさせていただいております)。
ちょっとネタ集め的な感じで、スタッフに「三年引きこもった人の履歴書の書き方で、なんかお勧めない?ハック的にズバッと解決しちゃうような」と聞いてみた。
結論からいえば、そんなもんあるわけないんだけど、現場経験のあるスタッフ、引きこもり経験のあるスタッフ、当事者世代のライターと僕。ちょっと盛り上がりましたね。シェアコロのいいとこだと思います。
引きこもった経験のあるスタッフは履歴書に自立塾やサポステの利用経験を書くなんてありえないと言います。
あぁ、わかるなあ。でも僕はこれが1番無難で勧めますけどね。
採用する側として計りたいのは「過去との決別度」だと思うのです。
ましてやアルバイトなら、現在進行形じゃなきゃまあいいよ、と考えるだろうし。究極的には一丁一肌脱いでやるか、と思わせれたら勝ちなわけで。
こういうときに若者自立塾って、ホントに当事者からしたらネガティブな響きを内包した書きたくないだろうネーミングだと思います(キャリア・デベロップメント・スクールとかさ。横文字でよくわからなくした方がいいですよね)。
厚生労働省事業地域若者サポートステーションにて就職活動
主にキャリア・カウンセリングやセミナーの受講
なかなか仕事が見つからず…、ということでこのご時世一年は稼げる。
ジョブカードがどこまで実効性があるのかわからないけど、この期間を積極的に「過去との決別度」としてアピールするべきだと思う。
2ちゃんを見たらそういう「履歴書どうする?」スレッドが立ってて、北朝鮮に拉致されてたとか、病気治療のため自宅静養とか、ふざけつつも真剣さが垣間見られました。
これは何か決定打を提案してあげられないかと、さらに議論は熱を帯びます。
ちなみに解決しませんでしたよ。答えを求めている方はこの辺までにしてもいいかも(苦笑)。
結論としては三つしかパターンはないんです。
- 正直に書く(白)
- 嘘を書く(黒)
- 経験の水増しをする(グレー)
決して経歴詐称を勧めるものではありませんので悪しからず。
僕の経験上、当事者の方々は嘘を嫌います。なので苦渋の選択で1を選び、落ちて傷つきます。
支援者として、ここまで頑張ってきて、今、無駄に傷ついてほしくないときに、そういうことします。そういう人たちなんですよね。
ライターのフルチンが言いました。
これは真実だと思います。写真は昨日の車出社した際に見つけた紳士服屋さんのキャッチ。第一印象は6秒で決まる何ていう衝撃のデータも有名です。
自分をいかに商品価値の高い人材に見せるかというテクニックをいろんな場所で日夜やってるわけですよ。
就活メイク講座なんざあ、ハッタリの極意講座なんじゃないでしょうか!?
ハッタリには勇気がいるんです。ハッタリ切る根性がいるんです。メッキが剥がれちゃマズイんですが、こんなときこそ若者の特権を最大限行使し、最高の笑顔で「テヘッ」と笑うべきです。
僕が「テヘッ」としても馬鹿かと思われますがあなたなら大丈夫!
こういう「甘え力」が処世する術なんだと思います。
話を戻すと「就活ってハッタリ」といった場合、パターン的には3.経験の水増しをする(グレー)なんです。
言っときますがハッタリは嘘じゃないんです(きっぱり)。
ハッタリには、過去の大切な経験からどうしょうもない経験をざっくりと計算して言っているわけですからね。
ハッタリ:欺くつもりはない。できることならこっち的にもそうありたいほのかな向上心のあらわれ。または気持ち。とでもしときましょうか、便宜上。
「Born to be Gray」邦題:「グレーで行こう!」
ふざけてますが、最後はちゃんと締めますよ、大人として。
要するに。面接の際に、「過去はこんなんだったけど、こういう葛藤や支えを経て、こんな気持ちになったから今俺はここにいる」ということを言った時の眼差しや態度なんだと思います。
これは姿勢がいいとか、流暢に喋るとかじゃないものだと思います。
是非、誰か、サポステなんかに行って相談して下さい。誰かと話すことでしか「決別度」は上がらないですから。