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2010年3月 4日 (木)

若年無業者が困難を抱えながらも中間的な就労を実現させる手段を考える

若年無業者が困難を抱えながらも中間的な就労を実現させる手段としての在宅ワークの可能性を探る『在宅ワーク・アカデミー』というイベントを開催した(やっとすっきり説明できた気がするなあf^_^;)。

大枠はかなり赤裸々に記事にしてあるのでこちらをご覧いただき、もっと引いた視点からの話しをしてみたい。

前もって言っとくと、僕は“ほぼ肯定派”です。

なので支援者が懐疑的になるのもよ〜くわかる。

もしも自分に上司がいて「今度うちの利用者に在宅ワークをやらせるからさ。おまえ責任者ね、よろしく」なんて言われたら、「何考えてんだうちの社長は。やっとひきこもりから出てきたのにまたひきこもらすのか!?」とかって言ってたでしょうね(苦笑)。

でも、よく考えると。

これは「在宅ワーク×ひきこもり」というミスマッチではなく、「在宅ワーク×僕らの勤労観」の問題なのではないかと、昨日のアカデミィを聞いていて思っちゃったわけです。

もしもですよ。高校三年生の息子が「俺、就職しないで在宅やるわあ」と言ったらどうですか?

「ちょっと待て」ですよね(笑)

今、イチローが週に一日は在宅ワークをなんてCMやってますよね(正社員の勤務形態なのでズレますが=議論がこんがらがる一因はこれ)。

国土交通省も在宅ワークを支援しているんですが、これは通勤に伴うCO2の削減とか環境という切り口で在宅ワーク推進派なんです。その他にも厚労省とか、国をあげて推進派なんですよ。

でも実際、企業でどの程度在宅ワークを導入できているのか。それがこのデータ。

まあ、予想通りかなり苦戦しているんです。これは日本人の勤労観に在宅ワークが馴染まないのではないかなあ、と思うのです。

ざっくり言うと「在宅ワーク=サボり」というパラダイムがある。

で、この勤労観がネックになる似たものとして「ベーシック・インカム」が挙げれるのではないかと思うんです。

「働かざる者、食うべからず」という徹底的に僕らに刷り込まれた価値観が、それを飲み込もうとするんだけど、喉に引っ掛かり押し戻そうとするみたいな。

だから、「自立=会社に行く」なんですよね普通。だから自立支援というスタンスからの反発がある。

でもこの議論は既存の自立をベストとしながら、新しい自立の形である“ベター”を模索する取り組みなんですよ。ようやく僕も議論しながら咀嚼と反芻を繰り返し飲み込めてきたんですけどね。

いや、社会経験がほとんどないひきこもり経験者の在宅ワークのリスクは十分わかってて。

でもこれはカリキュラム化で越えられる壁だと思います。

何度も言いますが、これをバネに一般就労を果たすのがベストです。

今回の“中間的就労”というテーマでいうところのメインターゲットは、カリキュラムとしてはこなせるけど、その後の一般就労の道がなかなか険しいぞ、という人たち。

そんな彼らのベターな策になるものの模索であり、現状でもっとも現実的なのが在宅ワークだと僕は思います。

他のスキームの模索もし続けるべきです。行政との事業はこの辺と、その可能性が浮上しても方向転換の舵切りが難しいのがネックです。

そして(この間の本田先生的に言えば)本体が動き、なんらかの社会保障がつくまでの“命を繋ぐ”ための手段という発想が必要だと思う。

在宅ワークは目的ではなく手段であり、本当の目的は違うよね(こっちの議論の方が早急に必要)。

ただ僕も“ほぼ”なんで。後は、試しながら不安や不満を解消できればいいと思います。

Today's BGM is
小野リサ/Look To The Rainbow-Jazz Standards from L.A.-/Cheek To Cheek-Jazz Standards from RIO-
51ixfn210fl_sl500_aa240__2 一時期の流行りのせいでいったん飽きちゃってましたが、この二枚をシャッフルして最近よくBGMとして聴いています。随分、アダルトですよ~。実際アダルトになられているのですが。洗練されたAORとして十分楽しめるクオリティの高さです。コーラス・ワークがゴージャス&パーフェクトなのが好みが分かれそうな気がします。僕は昔聴いていたマンハッタン・トランスファーみたいでありかなと。僕は意外な感じでLAの方が好きです。

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