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2010年6月の8件の記事

2010年6月30日 (水)

マイケル・ジャクソンの児童権利法案

以下は、2001年3月6日にマイケル・ジャクソンがイギリスのオックスフォード大学で特別講演したスピーチからの引用です。

このスピーチは、マイケルのすべてが詰まっていると思います。『This is it』でマイケルのファンになり、こんなにリスペクトされ世界中が熱狂したのが、彼の歌やダンスが飛び切りに上手いエンターテイナーだからだと思っている人は上のリンクをじっくり読んで欲しい。

もう一度『This is it』が観たくなるはずだ。

マイケルは、イギリスとアメリカが第3代大統領トーマス・ジェファーソンの起草した独立宣言の「譲渡されない権利」(生命・自由・幸福の追求)をめぐり争ったが、子どもたちにも「譲渡され得ない権利が」あることが議論されなかったと前置きし、すべての家庭の子どもたちが、以下の児童権利法案が取り入れられるべきだとスピーチした。

●愛される権利。自ら求めずとも。
●守られる権利。どんなことがあっても。
●かけがえのない存在だと感じられる権利。何も持たずにこの世に生を受けようとも。
●話を聞いてもらえる権利。大人には面白くない話でも。
●寝る前に読み聞かせをしてもらえる権利。夕方のニュースや「イーストエンダー」(イギリスの家族ドラマ)に時間を取られることなく。
●教育を受ける権利。学校で銃弾に怯えることなく。
●かわいがられる対象となる権利。例え平凡な外見だとしても。

ちょっと涙が出る。

5歳でスターとなり、子どもらしい時代を過ごせなかったマイケルからの言葉。でも、子どもらしくない幼児期を過ごしているのはハリウッドの子役たちだけではないとマイケルは訴えかける。

マイケルはこのスピーチの中で「私は比較的短い間に多くの経験をしてきたため、自分がまだ42歳であることが信じられません」と言う。

「自分の精神年齢は80歳に達していると思います」と言う。

なんという人生だろう…。

マイケルの音楽性やダンスを受け継ぐアーティストは、今後永遠に出続け、誰もMJを超える事ができないののは、ビートルズがそうであったように歴史が物語っている。

しかし、(イビツに歪んでしまった精神性も彼にはあるが)マイケルの精神性は、僕らも受け継げるかもしれない。本当にすべての家庭で、児童権利法案が守られますように。

Today's BGM is
Stevie Wonder/Where I'm Coming From
Steviewanderswheresimscomingsfromマイケルと同じように11歳でデビューしたスティービー。マイケルの死にはどんな思いを持ったのだろうか?MJとの比較は意味がないか、肌の色を黒から白に変え、整形手術を繰返したMJを、盲目のスティービーはどう思っていたのか…。MJの追悼式でスティービーが「マイケル、なぜあなたは夏の日に逝ってしまったの?」と歌った「Never Dreamed You'd Leave in Summer」が収録されているアルバム。

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2010年6月29日 (火)

『これから「働き方」はどうなるのか』南部靖之+竹中平蔵を読んだ。

立て続けに本の紹介ですみません。

僕は図書館派なんで本を基本的には所蔵しないんです。なので後から読み返せない、という脅迫観念を持ちながら常に読書しているんで、大事な箇所はすべてメモしたり、表をコピーしたりするんですが、その管理となると残念ながら自慢できるような状態ではありません。

最近、僕のメモはツイッターです。その方法をひょっとしたら役に立つLife Hackかもしれませんので、簡単に紹介すると。

1.電車のなかで気になる箇所があれば、携帯で「モバツイ」からツイートします。そのせいで読書のスピード感は落ちますが、心への落ち方は断然いいように思います。すごく意味を読み返しますので。

2.その際に、引用させてもらう感謝の気持ちとww、後から検索に引っかかるように著書名と著者名を入れる(長い場合は簡略化)。これは一度コピーしておくと、以後は大抵ペーストだけで済む。

3.twilogに登録する。これは検索があとでしやすいように。本家やBizzlyは検索が弱い気がする。

4.ブログに落としたい時に、twilogで著書名で検索してソースの【div/p】でコピペ。

というのが流れで、この下の引用部分ができあがります。まだ、これでいいのかわかりませんが。

結局、ブログに落とし込んでも後から見るかと言われたら見ません!

だけど、この作業を通じて大体頭に残りますし、この作業で消えて行くものは、去る者は追わずでいい情報と割り切りますww。

本当に自分は都合のイイ男だと思いますww。

56977417『これから「働き方」はどうなるのか』南部靖之+竹中平蔵+その他ですが、実はパソナさんにハマトリアム・カフェの取材でお邪魔して、シャドー・キャビネットについてお話を伺った帰りにプレゼントされたものなんです。

多分ですが、話が大分横道に逸れて、派遣とは?とか中間的労働のようなキーワードで脱線していたのでいただけたんだと思いますが、今の自分の疑問にドンピシャな内容でした。豊富なデータ、海外との比較で非常に客観的に語られていて、感情的じゃないところがいいです。

今、自分の回り、NPO関係者や研究者の方々の多くが「正社員だけがゴールじゃない」とか「意気方の多様性を認めるべきだ」なんて言う方が多いのですが、「じゃあどうやって生きていけばいいのか?」とか、「僕が高校生の前で説明するとしたら、なんて言えばいい?あなたが全校生徒の前でそれをなんて説明するの?」と聞き返したら、恐らく「それが問題だ!」で終わるレベルが現状だと思う。

しかも、一旦は派遣を敵に回しておいて…。

そこをしっかり言及しようとしているのが本書だと思う。「言及している」ではないのは政策の部分になるからしょうがないかな。むしろ、政策を決定していくプロセスの前段で、本書のような事実・実態を理解しておかないととんでもないことになるぞ、というのが本書の役割だと思う。

最後になりますが、南部さんはパソナの代表なわけですが、これまでの歩みを読むとまさに社会起業家です。そういうキーワードで若い学生が読んでも面白い本だと思います。お勧め。

以下、僕のツイートを古い順に時系列で転載します。

「派遣規制の強化が就労機会の現象につながる可能性もある。派遣の働き方で満足している約半分の労働者にとって迷惑である」朝日新聞『これからの働き方はどうなるのか』(南部靖之)


posted at 14:39:53


「人は誰でも、自分自身への誇りを、自分に課された仕事を果たしていくことで確実にしていく。だから、職を奪うということは、その人から自尊心を育む可能性さえも奪うことになるのです」作家ケン・フォーレット『これからの働き方はどうなるのか』(南部靖之)


posted at 15:39:09


絶対価値のリーダーは新しい価値やものを想像し、世の中になかった新しい仕組みを想像しイノベーションを起こす。相対価値のリーダーは、相手と比較し競争力を高めるリーダー。今あるものに付加価値をつけ、他社よりも多く販売する。『これからの働き方~』(南部靖之)


posted at 09:11:58


リーダーの四つの要件。活力:人に共感や感動を与えるエネルギー。共有力:志しを仲間に共有する。影響力:情熱を伝染させる力。今を見る力:未来の兆しを掴む力。『これからの働き方~』(南部靖之)


posted at 09:16:17


人生は80年を超える。企業の寿命より人間の寿命の方が長くなった。これからは企業に合わせた社会ではなく、個人の人生設計に合わせた働き方ができる社会にしていかなくてはならない。つまり「企業依存社会」から「個人自立社会」への移行である。『これからの働き方~』(南部靖之)


posted at 09:25:42


(要約)正社員、非正社員の制度的不均衡をなくすには日本版オランダ革命が必要。簡単にいえば同一労働同一賃金にし、年収は短時間労働か長時間労働で決まる。そして多様な働き方を認めていく。『これからの働き方~』(南部靖之)


posted at 22:29:14


今ある格差は競争が生み出した結果ではなく、制度が生み出した格差である。『これからの働き方~』(南部靖之)


posted at 22:32:48


「失業に関しては「助ける政策」と「解決する政策」は違う。企業内に失業者を抱えてもらう雇用調整助成金は典型的な前者である」『これからの働き方~』(南部靖之)まさに「ふるさと緊急」はこれ。三年経て抱えきれない企業がどれだけ出るのか…。


posted at 22:41:11


「同一労働・同一賃金」が望ましいと言われるが「同一価値労働・同一処遇条件」というべきであろう。『これからの働き方~』(鷲尾悦也)


posted at 11:33:42


今後は、正規か非正規かという区別をするのではなく、貧困に陥った人をどうするか、を基準にして政策対応を考えていく必要がある。『これからの働き方~』(大竹文雄)


posted at 09:43:42


製造派遣をやめれば格差問題が解決するというのは幻想だ。『これからの働き方~』(大竹文雄)


posted at 09:55:22


低賃金の派遣労働者がいるというだけで派遣を否定するのは間違いだ。派遣がなかった場合と比べてどちらが良い状態なのかを考える必要がある。派遣のままという人がいても、派遣がなかった場合に失業状態が続いて仕事の経験もないままでいたかもしれない。『これからの働き方~』(大竹文雄)


posted at 14:29:32


派遣を正社員に雇うことを義務付けても期待したとおりにならない。企業は雇用調整がしやすいから派遣を使うのであり、単にマッチングが良いから正社員にするということにはならない。正社員の雇用保障を緩めないことには派遣や非正規雇用問題は解決しない。『これからの働き方~』(大竹文雄)


posted at 14:42:27


非正社員の多くが既婚女性だったときは非正社員の雇用調整は貧困問題に直結しにくかったが、現在は非正社員男性が増えたため、社会不安が発生しやすくなる。男性が非正社員に就くのが普通になったことを前提に仕組み(社会保障)を補強する必要がある。『これからの働き方~』(大竹文雄)


posted at 14:52:33


(要約)正社員は解雇ができない。非正社員は長期雇用ができない。これが日本の雇用を正社員と非正社員に二極化した原因。その「中間的な雇用形態」を作ることが二極化解消策になる。『これからの働き方~』(大竹文雄)


posted at 15:01:00


06年、偽装請負を解消するためにメーカーが製造派遣に切替えた。改正労働者派遣法は3年以上「製造派遣」を活用できないため09年に派遣満了になる労働者が大量に出た。リーマンショックと重なり新しい職を見つけられなかった。「派遣切り」の事実。『これからの働き方~』(南部靖之)


posted at 17:09:57


派遣を打ち切られた人の相当数は三年以上製造派遣を活用してはならない法律の制約による。つまり自由に派遣を認めたからなったのではなく、自由に認めなかったからこのようになった。『これからの働き方~』(竹中平蔵)


posted at 17:16:53


もちろん契約に違反して派遣を打ち切った企業もあるでしょうから、これは問題にすべき。しかしこれは派遣の問題ではなく「契約違反」という法律問題です。『これからの働き方~』(竹中平蔵)


posted at 17:19:26


非正規労働者は労働者全体の1/3。そのうち70%以上がパート・アルバイト。派遣は非正規労働者の約10%、労働者全体では約3%に過ぎない。5%を超える失業率を派遣切りで説明するのは無理。『これからの働き方~』(竹中平蔵)


posted at 09:57:58


正規と非正規が同一労働・同一賃金であることが望ましいが現実にそうはなっていない。これを政策的にギャップを縮める努力をしなければならない。それなのにあらゆるギャップの全責任があたかも派遣という雇用形態にあるという議論がなされている。『これからの働き方~』(竹中平蔵)


posted at 10:05:21


『これからの働き方はどうなるのか』(南部靖之+竹中平蔵)読了。若年者支援の方々と話していて働き方の多様性というテーマになることが多いが、NPOの真逆、企業の、それも派遣会社のトップの考えに相当シンパシーを感じれた。労働系データ満載、視野を広げるいい一冊でした。


posted at 10:48:24


『これからの働き方~』を弊社スタッフに貸したら、代わりに『正社員が没落する』(湯浅誠・堤末果)を貸してくれた。この流れはちょっと面白いぞと思う。


posted at 20:05:01

Today's BGM is
The Jacksons/Destiny
13336201758846一昨日MJの一周忌でしたね。特番は見逃しましたが「This is it」は酔っぱらうと観だす一枚になってます。これはジャクソンズの最高傑作の誉れ高い78年のアルバム。この年、ダイアナとの映画「ウィズ」でクインシーと出会い、翌年に傑作「Off the wall」が生まれるその一歩前。マイケルは19歳。しかし変声期を終え、歌い方はすでに完成してます。これが一番好きというコアファンがいるのは納得。

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2010年6月28日 (月)

シェアコロ・クレドを作りたい!!

自分の中に、どうやらインプットとアウトプットの周期があるみたいだ。

今はインプットの時期にあるみたいで、いろいろと本を読み、人の話に耳を傾けている。

そういえば昨日、ちょっと余談になるがこんな話をしてた。

「外部で情報や刺激をばんばん浴びインプットしているのに、内部でそれを吐き出す仕組みがない組織、或いはそういう声にすら耳を傾けてあげなければ、その職員はアウトプットできずに自家中毒を起こし、すべてを吐き出せるステージを求めて組織を出ていくだろう」

まさに、前職の僕がこの状態だった。

僕を救ってくれていたのは、毎週末集まっていた創業前のシェアコロ・メンバーたちであり、このブログだった。

インプットとアウトプットの大切さについて、僕はいろんな思いがある。

僕が好きな言葉は、自分でアレンジしちゃって誰の言葉かは忘れたけど「インプットするだけでアウトプットしなければ、それは知的消費に過ぎない。インプットしたものをアウトプットして、はじめて知的生産なのだ」というのがある。

人はみな知的生産をしたがる生き物ではないだろうか?

知的生産に制限がかかるような職場で、クリエイティブは生まれるのだろうか?

或いは、自分自身に制限をかける、手を抜くような人に知的な生産なんてできるだろうか?

僕はそんな風に考えてる。理想的なことをいえば、社員一人ひとりがばんばんインプットするタイプの人間で、そのアウトプットする場として彼らがシェアするココロを選んでいる状態に会社があることがベスト。

それが僕の理念のひとつ「会社は社員一人ひとりの自己実現プラットフォームである」ことにつながる。

様々な才野を持つ社員たちは、オンオフ関係なく、テレビを観ながらでもいろんなものをインプットしているわけで、それをアウトプットする場が会社であればこれほど幸せなことはないということだ。

創業から三年は、こういう体質に会社が染まって、シェアコロ文化になっていくことに力を注ぎたいと考えてる。そういう理念や約束事を、自分の気持だけではなく、社員全員の気持ちをミックスして形にしたい、と思っていたところ、NPO法人育て上げネットの工藤理事長が「育て上げクレドを作ってるんです」と言ってて、ちょっと話を聞かかせてもらった。

76126628_2いいところはどんどん取り入れていきたいので、早速弊社も「シェアコロ・クレド」を作ろうと思い、とりあえず『マイ・クレド』という本を読んでみた。

クレドとは、名刺サイズのカードに自社のルールを書いておき、ことあるごとに、それが守られているかを個人や数人のチームで振り返るというもの。

例えば著者たちは、興味関心を持ったことは72時間以内に行動に移す「72時間ルール」というのをクレドにしている。

「三日ルール」にしないあたりがセンスがいいw。

本の余白、広めの行間・改行、文体、すべてに頭のいい人たちなんだなあと思う戦略が滲んでて、個人的にはあまり好きではないタイプの本だけど(ビジネスよりも女性向き)、シェアコロ・クレドのために最後まで読んだw。

クレドとは、要するにライフハックのひとつで「言行一致ハック」なんだということがわかりました。早くシェアコロ・クレドを作り、手垢まみれのボロボロになるよう活用したいと思う。

作らなきゃ知的消費で終わるからね。

Today's BGM is
Donavon Frankenreiter/Donavon Frankenreiter
Albumdonavonfrankenreiterこのアルバムが我が家的にリバイバルヒット中。ジャック・ジョンソンとのデュエット・ナンバーでありドノヴァンのデビュー・シングルである「FREE」で子どもたちがウクレレの練習をしてるの。かなり上達してきてて、CDに合わせて弾きたくなってきていたのでこれ。中間のブレイクもマスターしてますよ。長男にはPVも観せ、プロサーファーの一面とか、ジャックとの関係とか、ちょっと広がりや繋がりを感じてもらったり。

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2010年6月21日 (月)

創立一周年記念飲み会

今日は1ヶ月ほどずれ込みましたが、会社の創立記念をスタッフ6人全員で祝いました。

1年前、気の早い僕は手帳に「シェアコロ創立記念日」と書き込みました。正直、無事にこの日を迎えることが出来るのだろうか、という不安の方が強く、祈るような気持ちで書いたことを思い出します。

焼肉が食べたいと言う人が多く、焼肉屋に入りいざ注文しようとしたら、すき焼きとしゃぶしゃぶのおImage998店でずっこけましたが、なんとも僕ららしいムードでほのぼのとすき焼きを突っつきましたww。

単純にこの一年、辞めるという人がいなくてよかったなと思います。みんなシェアコロの成長のため、そして自身の自己実現のため一生懸命仕事してきたと思います。また来年も、このメンバーで二周年を祝いたいと思います。

それにしても、これだけできることが違う人間の集団というのも珍しいのではないかと思います。個性いの発揮をしつつ良きチームでいられてる。今年は個々の才野が発揮できるステージをどんどん広げていきたいですね。

ほんと、まだまだこれから、始まったばかりのよちよち歩きもできず、つかまり立ちの僕らです。小さい子供が、つかまり立ちからつかまり立ちに初めて歩くあの感じで、次のつかまれるものを模索しています。

ただ、転ばないように、或いは転んでも怪我しないという計算、リスクヘッジというものはどうなんでしょうか?

当然考えるべきことだと思いますが、僕らはチャレンジャーです。多額の融資を受けるとかではなく、マンパワーの踏ん張りで超えて行けそうなものであればトライするべきじゃないかと僕は考えます。

余力を残したチャレンジャーってカッコ悪いよ。

そういう根性論じゃ超えれないものもあるのはよくわかる。でも、伝説ってそういうところでしか生まれない。

非常に曖昧な経営者としては失格な言い様だが「ぜったいやりたい!」のである。

Today's BGM is
Georgie Fame & The Blue Flames/The Very Best Of Georgie Fame & The Blue Flames
W_best_georgiefamethumbジョージィ・フェイム。なんなんだろうなこの美味しいんだが美味しくないんだかわからない立ち位置。ブリティッシュ・イノベーションという時代に活躍しながら、その枠組ではほぼ語られない。ウィキペディアでもこの有様。でも近頃の時代には実は一番色褪せてない人じゃなないだろうか?オルガン、ホーン、アフロキューバンありなリズム、それでいて汗臭くない軽妙さ。「Eso Beso」これなんてどうですか?いいでしょ〜。


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2010年6月17日 (木)

経営者元年

先日、お世話になっている税理士事務所の方から、経理ソフトの使い方について二時間弱のレクチャーを受けました。

ちょっと「今頃?」な感じもしますが、一年間データを入力してきたから、漸く比較分析する情報になりはじめたタイミングなんです。

根気強く入力してくれたスタッフに感謝ですm(__)m

もはや数字が弱いなんて言ってられません。

自分が知りたい情報はそんなに多くはないので、まずは僕が何が気になっているのかを話し、分析しやすいように項目名を変更したり、増やしたりしました。

何が知りたいかといえば、そりゃあ勿論会社が成長しているかどうかです。去年より今年、先月より今月。

今、この現状に決して満足しているわけではないですからね。

委託事業100%でスタートした会社ですが、毎月、その割合が順調に減っています。こういう会社の成長も決算報告して皆さんとシェアし、応援していただけるようになりたいものです。

今日、こんなツイートがありました。

@fuchan_gifu これまじ重要RT @sobstuff: 一過性で終わらせないRT @megu_tsubaki: 「ふるさと雇用再生基金事業」//3年の期間が終わったときにどれだけの事業・雇用が継続していけるのか?持続性を高めるために何が必要か。住民が願う暮らしのあり方を役所と受託先団体が共有

生き残りを賭けたサバイバルだなあと、身に染みます。

会計士の方が、シェアコロさんは仕入れがないというおかしな商売をしてると言ってました。そこの事務所が抱えている会社に比較対象がいないから、すごく気にかかると。

いやあ、ほんと気にかけてくれてて有り難いです。しかしなるほど、それはそうだ。

なんとなく、これはいいぞ、と思いながらやってきたモデルだけど、そういうことかと合点した。

仕入れ値ゼロでやらせていただく仕事をすべて無料のアウトプット(100%ウェブ)に吐き出し、それが次の仕事に繋がるというビジネス形態。

一応、これでちょっとずつ伸びてます。

そういった中で夏までに自社のアウトプットが三つできるんですよ(お楽しみに!)。これらはただ吐き出すのではなく、まさにシェアしてもらえるように吐き出していく予定ですから、次の仕事に繋がりつつ、シェアされた人たちが何らかのアクションを起こすことで、弊社のミッションの実現にも繋がればと思いまする。

本年度はこの戦略でやれるとこまでやってみたいですね。恐らく、これがシェアコロのコアな部分になっていくでしょう。

でもこれは、かなりゆるやかな成長曲線になるだろうから、次年度の戦略を立て、本年度中から仕掛けていきたいと思います。

前年度は会社の器作りに疾走しましたが、本年度は「経営元年」としたいと思っています。

皆さま、よろしくお願いいたします。

最後に、最近いろいろなところで当たり前のように「シェアコロさん」なんて言われてます。ふっと嬉しくなるときがあるんですよね。ありがとうございます。

Today's BGM is
Van Halen/1984
1984僕の中で音楽的な衝撃が人生で何度かあって、一番最初はYMOの「テクノポリス」の「トキオ」というロボットが喋ったあ!という衝撃。その次はこのアルバムの「Jump」のシンセの音。アルバムだとこれの前に「1984」というシンセの荘厳なインストがあり。まあ、YMOでシンセの洗礼を浴び、世はシンセ全盛期の80年代ですが、この音の粒子が感じられる分厚くキラキラした音、ドラムの音なんかに当時は最先端を感じました。デイブ・リー・ロスのキャラも新鮮で。ヒット曲満載のアルバムです。ジャケもイカす!!


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2010年6月12日 (土)

『企画の教科書』はキャリア教育に通じる。

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僕は企画を考えるのが好きだし得意だと思う。自分なりのメソッドのようなものも漠然とあるんだけど、どうしても漠然としており、しかもそれはマンネリだと思う。

そういう自分が職業的にコンスタントにアイデアを出し続けられるのか?

しかもそれが課題を解決するためにちゃんと機能するのか?

会社的にいえばヒットするのか?

なんてことを考えるとこういう本に手が出てしまうし好きなのだ。

それは、異業種の人たちの仕事ぶりを知るということもある。前回紹介した『孤独死ゼロの町づくり』にしても異ジャンルのお話である。でもそういうものにアンテナを張ることが、今の自分の仕事にはすごく大事な気がしている。

ソーシャルという括り、或いは人生というタイムラインを考えたら子どもの問題も、若年者の問題も、老人の問題も地続きなのだ。ひきこもりの家があるのは町であり、家族はコミュニティに属しているわけで。そういうジェネラリスト感覚がないと「つながる」ことはできないと思う。

この本を読んで、ほんとにいろんなことを考えた。その一部をツイートしていたのでまたまとめてみた。ヒット商品を作ってみたいというのが読後に残った強烈なモチベーションだ。

また企画を立てるときには、どこまでも自分の内側に潜り込みつつ大衆=マスを意識していくこの振り幅にキュリア教育の真髄的なものを感じ取ることができたのは大きな収穫だった。

すごいと思う。「イラストレーター五月女ケイ子による高濃度な作品を配した。彼女は本文を読まずにイメージだけで描くという大事業に挑戦。心地よいピントの外し方を堪能せよ」『企画の教科書』(おちまさと)本書の使い方より
Q1:入社以来最大の失敗を挙げなさい。Q2:1をきちんと笑い話にできるか、確認しなさい。『企画の教科書』(おちまさと)
ちょっと古い本ですが、おちまさとの『企画の教科書』という本が非常にキャリア教育に流用しやすいです。#ywken
ちゃんと考えないなこれ。「Q1、自分が活躍しようとしている(している)業界の、不思議な特性を検証しなさい。Q2、破っても犯罪にならないと確信できるタブーを三つ挙げ、そこから可能性のある新商品を考えなさい」『企画の教科書』(おちまさと)
おちまさとさんの『企画の教科書』のお陰で、キャリア教育の新し扉をノックした気分でテキスト作成中。扉は開くのか!?楽しみだ。ありがとうございました(ひょっとして読まれる可能性有りかと思いww)。
嫉妬:あくまでも「うらやましがる」ではない。根本に「同じ人間なんだから私にもできるはずだ」というスタンスで、健全なジェラシーを感じることが重要。それは上昇志向と言い換えてもいい。「いいなあ」ではなく「ちくしょー」なのだ。『企画の教科書』(おちまさと)これ大事だなあ。
高校一年生に「手段」と「目的」を説明するための資料を簡単な言葉で作成してこんがらがってきてしまった…。大学に入ることや会社に行受かることは「目的ではなく手段である」。#ywken
受け手に快感を与えるのがネゴシエーションの王道。企画を通すことはネゴシエーションの一種であるから、快感を抜きにしては語れない。『企画の教科書』(おちまさと)

Today's BGM is
Bud Powell/The Scene Changes: The Amazing Bud Powell, Vol. 5
Powell恐ろしいアルバムである。どこまでも先走る狂気に必死についていこうとする肉体が唸り声をあげながらもがいている。たまに意識が混濁するような朦朧とした指使いに感じるパートがあるが、フレーズを手繰り寄せると一気に爆発する。僕はバド・パウエルがピアノの椅子に縛り付けられているというイメージを持っている。もっと昔のバド・パウエルの方が才気走っていたし切れがあったんだろう、生で聴けば。僕は音がダメ。ブルーノート時代のこの音が好き。


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2010年6月11日 (金)

『孤独死ゼロの町づくり』はサバイバルの書であった。

47800445図書館でたまたま手にとった本。

「これからの若年者就労支援に携わるものはコミュニティを語れる人材じゃないと役に立たない」という確信があるので脅迫的に手に取ったんだと思うが、これが予想外に自分の中で共振する部分が多かった。

先月のユースワーカー研究会のゲスト、NPO法人苧麻倶楽部の尾崎くんの話しともすごくリンクしていたのでタイムリーでもあった。

電車の中で重要な部分を引用してツイートしていたのでここにコピペすることでこの本のまとめしておきたいと思う。

ネットワーク作りとケアワーカーの賃金保証が暮らしの安全保障に。ケアワーカーの最低年収300万円を保証するだけでも仕事として選んでくれる。大卒男子でも応募する。現在はそれさえも確保できないから問題。『孤独死ゼロの町づくり』(元木昌彦)
介護サービスをする人々には1.志(理念)2.モラル(士気)3.スキル(経験)が不可欠。『孤独死ゼロの町づくり』(元木昌彦) これ対人支援者全般に言えること。特にスキルの担保として若年者就労支援でも最低年収300万円保証の実現はマスト。
「(財政難の市区町村が介護認定を慎重にしすぎ)過度にサービスを抑制し、結果的に在宅生活が難しくなり、施設入所を希望する人が増えれば、保険財政は今以上に膨らんでしまう」『孤独死ゼロの町づくり』(元木昌彦)
21世紀型の超高齢社会においては、医療と介護を分けて考えるのではなく、いかにして高齢者の生活機能を整えていくかということが重要課題になってきます。『孤独死ゼロの町づくり』(元木昌彦)
高齢者問題を考える際に忘れてはならないのは、高齢者の抱える孤独感への眼差しです。高齢者福祉はいかにこの孤独感を癒すかにかかっているといってもいい。『孤独死ゼロの町づくり』(元木昌彦)
高齢者問題についてツイートしているのは、その高齢者世帯に一度も社会に出たことのない高齢引きこもりがいる世帯がそれなりにいるという事実についてイメージを得るため。老老介護の一人が外に助けを求められない引きこもりだったら…。重いなあこのテーマ。
孤立死、孤独死は市長村により定義が違うので統一データがないが年間三万人前後と推測されている。『孤独死ゼロの町づくり』(元木昌彦) 自殺者と足すと六万人か…。日本はどうなってんだよまったく。
@hopetrue 誰しもある時点までは「いかに生きるか」が人生のテーマ。でも年齢を重ね、仕事の現役を離れ、次世代が独立していく背中を見送るようになると生き甲斐そのものを喪失してしまうことも多いよう。その上身体的にも衰え、病気故障が重なって次第に孤独感を…『孤独死ゼロの町づくり』
@hopetrue 『孤独死ゼロの町づくり』たまたま図書館で見つけたんですがスゲー考えさせられます。私ら世代から読んどくべきサバイバルの書です。高学歴高ポストの団塊男性がやばいらしいですぜ。僕は低学歴なんでセーフですww
日本で初の遺品整理の専門会社キーパーズ。http://www.keepers.co.jp/ 「孤独死」のケースは50〜60歳代の独居中年男性が多い。この世代は死の準備をきちんとしてない。共通点は不器用でプライドが高く近所づきあいが下手な人。『孤独死ゼロの町づくり』(元木昌彦)
キーパーズ吉田氏インタビュー。「ひきこもりは明らかに孤独死予備軍(中略)。成人式のようなものを40歳でやったらどうでしょうか。40歳でもそこで新たな人間関係を手に入れたり自分自身をリセットするきっかけとなる場を行政の側が準備する」『孤独死ゼロの町づくり』(元木昌彦)
自分の歴史、残される家族や友人へのメッセージ、財産や保険のこと、希望する葬儀屋埋葬法をの記す『エンディング・ノート』なんてのがあるんですね。こういう準備をしている人は孤独死に至らないそうです。これから先の生き方、死に方を考えるいい機会になるそうです。

Twitterが移動中のメモになっているので、今後、こういう形でブログに引用する機会が増えていきそう。Twitterをぷうぷうはじめた糸井さんも言ってたけど、Twitterで、ふわっと浮かんだ思いをツイートして、ブログでその思いを検証するみたいな。そんな流れが面白そう。

Today's BGM is
B.B. King/Eric Clapton/Riding with the King
Bb_king_y_eric_claptonriding_with_クラプトンは、JJケールとのアルバムや、フレディ・キングとのアルバム等、憧憬の強さというか、少年時代に夢見た夢の残像の濃い人だと思う。ある意味馬鹿みたいに。ロバート・ジョンソンのあれとか、アンプラグドもクレイドルもそういう追っかけだよね。そこが好きなんだよなあ。本物というか偽物というか、そういうとこを葛藤しながら行ったり来たりしてオリジナルになっていくという僕のロールモデルです、クラプトンは。なんか言い切れた気がする。


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2010年6月 2日 (水)

自己限界設定

この間、ひきこもり経験者の若者と食事をしながら、かねてから疑問に思っていたことを質問してみた。

僕の質問を無機質に整理するとこんな感じ。

Q:喋れないとか答えに詰まる現象は以下のどの状態なのか。以下3つからもっとも近いものを選びなさい。


1.何も発信したい感情がココロにない。或は緊張によるパニックでことばが見つからない。

2.発信したい感情がココロにあるが、それを表す適切な言葉がわからない。

3.発信したい感情が言葉とともにあるが、羞恥心等により発信することができない。

恐らく10人に聞いたら10人がバラバラな答えを言うだろうし、この中に当てはまるものがないという人もいるだろうから、何か大発見をしたみたいなことを言うつもりはない。

何番を選ぶかにより支援内容が大きく変わってくるだろうということが言いたいところ。

注意しなければならないのは、1〜3のどれを選んでも、聞いた質問が返ってこないという、コミュニケーションが取りにくいな、という印象はすべて一緒だということです。

もっとも見立て違いを起こすのは、3の状態なのに2だと見立てちゃう“見くびり”なケースではないかなあ?

これ、若者に関わる大人=ユースワーカーとしては一番しちゃいけないパターンなんですけど、定時制高校とか単位制高校とか、いわゆる劣等性を扱う高校の先生だとか、頭でっかちな現場を知らない人が陥る誤りだと思う。

彼らのポテンシャルを信じてないというヤツ。こういう人たちが若者たちの持つとてつもない変化の可能性の芽を摘むんだと思う。悲しい。

僕が質問した彼は3と答えました。

そうだろうなと思いました。だから彼に日本語の感情表現や語彙を増やすために本を読めなんていうのは意味がないのです。

で、より深く聞いてみました。なんで言葉が出ないのかと。

また無機質に僕流に彼の答えを翻訳すると、どうやら「言葉はココロにあるんだけど発信しようと思うとココロのリミッターが働いてブレーキを掛ける」そうです。

わかりますよね、この感じ?

誰にだってあるココロの動きでしょう。質問しようと思ったけど恥ずかしいから聞けなかったって。

問題なのはリミッターの掛かり具合。普通の人が70〜80キロ辺りから掛かりだすのに、彼は30〜40キロ辺りでリミッターが掛かりだす。みんなはびゅんびゅん飛ばしているのに!

これって、車の運転していて安全運転過ぎて危ないパターンとよく似いていると思いませんか?

彼が3を選んだのはコミュニケーションしてて感じていた。ただ、知り合って数週間が経つうち、リミッターの掛かるタイミングが遅れてきて、質問の内容によってはまったくといっていいほどリミッターを感じなくなっていた。だから、不躾にもこんな質問ができんだけど。

リミッターが弱まったのは信頼関係による安心なんですね。ここだなあ、と思う。

その関係性の構築を名刺交換の世間話一発で築いちゃう人もいれば、二週間かかる人もいる。

中には軽い薬を飲むことてリミッターを緩ませる人もいる。

ここは意見がわかれるだろうし、僕もブログで語りきれる部分じゃないと思っているけど、外的な要因があったにせよリミッターをそこに設定をしたのは自分なんじゃないかって思う。そして緩めるのも自分。

これ自己責任論じゃなくて、大事なことはそのリミッターに自覚的か無自覚的なのかということだと思う。

自覚的な人は解決していける。彼がそうだと思う。自覚的に自分のリミッター(課題)を外そうと動いたから僕と出会い、うまく緩んだ。この繰り返しで彼は社会に出ていくのだろう。

長々書いたが言いたいことはこれに似ていてこれじゃない。

もう〜

高校生たちが自分自身の限界設定をすごい低いところで設定しちゃってて、それが超無自覚だということが気になっていて書き出したのでした。この限界設定の外し方のついて考えています。

Today's BGM is
The Rolling Stones/Exile on Main St.
2shmcd2lpdvdキースのギターが短くリフを刻み、チャーリーがスネアで答えミックが「Yeah!」。このアルバムの一曲目「Rocks Off」でイチコロとなる一番好きなストーンズのアルバムである。どうやらこいつのリマスター盤が巷に出回っていてすこぶるいいぞと。買うしかないぞと。金がないぞと…。でもリマスターかあ。この盤にはキースの家で魔法がかかっているんだと思うのです。その魔法を解くようなリマスターならして欲しくないなあともちと思うのです。


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