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2010年7月の10件の記事

2010年7月26日 (月)

ひきこもりへの情報支援について

ハマトリアム・カフェ」という若者を応援しようというサイトを運営しています。

優秀なライターや、若年者就労支援でキャリアを積んだスタッフが記事を書いてくれていますので、物書きの好きな僕ですが、シャベリバリスタというスタッフ座談会のみをなんとなく担当し、他はほぼ書いてません。

1番の理由は、客観的に評価ができないほどこの業界に首を突っ込んでしまったから、ということもありますが、やはりライターという商売は特別なスキルがいるんですね。

僕もこうしてツラツラとブログを書き続けてるように、誰もが文字を書き、その気になれば誰もが誰にでもその文章を読んでもらえるステージに上がれるわけですが、いざ、それでお金を得ようとすると非常に難しいわけです。

なんでこんなこと書いてるかと言うと、今とある記事を僕が書いてまして…、けっこう大変なのよ、と言いたいみたいなw。

僕らシェアコロは若年者就労支援業界における当事者や保護者に対して、情報を届けるということを疎かにしてきてしまっているのではないかなあ、という反省に近い感情を抱いています。

本当に困っている人は藁をもすがる思いで、情報を集めるわけですが、自分たちはその最後の藁でいることが美徳のような言われ方をしているような気がしますが、そうじゃないと僕は思います。

有益な情報をわかりやすく食べやすい大きさにカットしてあげて、手の届くところに整理して置いておいてあげるというのは、重要な支援の要素なんじゃないか、いや、そこができていないから自立塾にしろサポステにしろ一部のユーザーのみが使っているんじゃないか、と考えています。

このまえ、内閣府がひきこもりの実態調査を実施し、推定70万人がひきこもりだというニュースが流れましたが、彼ら及びその保護者はいったい何人くらいがサポステや自立塾を知っているのだろう?(なぜこの質問をアンケートに加えなかったのかなあ?)

このニュースが引き金になったと僕は思っているその直後に起きた、30代の息子が「働け」と言った父を刺すという事件が起きた。こういうのも日常茶飯事になってきて嫌ですが、このニュースが出たあとに、そのひきこもりの人が「家族に申し訳ないと思っている7割」というのがあるわけです。

こんな自分で申し訳ないと思っている若者に対して、どうしてお前はそうなんだ、働けよ!と詰め寄る。グサ…なんか想像できますよね。

僕は常々言っているんだけど「働け」じゃなく「サポステとかで働く準備はじめたら?」にすれば、随分違うはず。

こういうことが情報支援の1番の効果だと思います。このことはここで喋ってますので、是非ついでにお読みください。

話しがそれましたが、ただ記事を書くのではなく、そういうものに貢献する記事を書く。すなわち、これを読んだ人が本当にアクションを起こすのか、ということを念頭に入れながら書く。それは書きながら支援しているということ。だから大変なんです。

改めて言いますが、こういう手間隙を疎かにしてきたんだと思うのですよ、これまで。これからはこういうことに「気持ち」と「お金」を払える時代にしていかないといけない、それの先行事例が「ハマトリアム・カフェ」なんだと僕は思います。

公開から一年が経ち、アーカイブズも充実してきました。皆さん、是非訪れてみて下さい。

ご助言やご協力頂ける方は是非ご連絡ください。

さて、記事に戻ろう。

Today's BGM is
憂歌団/Twin Best
Photo僕の憂歌団はファーストと生聞なんですが、それらはレコードでしか持ってないのでCDではこれを聴きます。憂歌=ブルース、団=バンドということでブルース・バンドなんですわ(おっと関西弁w!)。憂歌団が飲みながらライブをやることがライナーに書いてあって、曲が終わるたびに一杯タイムが入り、「ほないきますか」と曲が始まると。いいなあ、吉本喜劇に通じる起承転結がこのバンドにはあるんだなあ。

このニキビヅラの木村さんの顔立ちとは想像がつかないような、この顔からしか出てこないようなこの声。内田勘太郎の奇跡的な出会い。「ぼかあ」がいいなあww。歳をとってからの木村さんも是非チェックしてください。

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2010年7月24日 (土)

シェアするココロの健康診断

昨日、契約している税理士事務所に、シェアするココロの客観的な経営評価とか、本年度の目標売上高設定、その他諸々の相談をしに行ってきました。お恥ずかしい話し、決算書の見方のレクチャーをしてもらったり。

いわば、会社の健康診断的な感じです。もうちょい体重落とさないとみたいな。シェアコロはちょっと貧血気味かな(苦笑)

僕は一方で国の社会保障・福祉の脆弱さについて憤りを表明し、消費税増税やむなし志向なんですが、もう一方の経営者として社会保険関係の支払い、税金で苦しんでいます…。トホホでやんす、まったく!

ということで、給料以外にも会社はいろいろ社員のために支払っているわけですが、この社会保険料の見立てや、消費税の見立てが、一年生の新米経営者の僕には難しいんですよ(^-^;

そこを計算してもらってシェアコロさんは今期これぐらい売り上がってないと危ないよ、というお話です(汗)。単純計算で出る誤差が年間通すとすごい負担になってくるので、ここを緻密に計算してもらいました。

今期のデッドラインを提示されましたが、事前に今期はこれぐらいいくだろうなという僕の試算より、それが少なかったので、ちょっとホッとしたりして。

シェアコロはFXという会計ソフトを入れてまして、これを使うと同業他者のAクラス、Bクラス、Cクラスと比べて経営状況がいいとか悪いとかわかるんです、かなり細かく。これは勉強になりますが、今ここで何がどうこう書ける感じじゃないです。

一応、シェアコロは「情報提供サービス」というカテゴリーに入っててww(笑うとこじゃないんですがね、やっぱり笑えるなあ)。他の情報提供サービス業をされている会社の財務状況の平均値と比べると、いろんなことが見えてくるんですよ。

いろんなことが見えてくるとやるべきことがハッキリと数値化して見えてくるんです。これは気合や根性のバックボーンになります。バックボーンのない気合や根性では無責任過ぎますからね。

最後に、情報提供サービス業との比較じゃなく、NPOとの比較はできないか駄目もとで聞いてみました。シェアコロは法人格は株式会社ですが、実態は限りなくNPO法人なので。恐らく労働分配率の高さなどが類似してくるところだと思います。

ただ、シェアするココロの健全性とは、NPOライクな業務形態でありながら、財務状況は一般企業ライクになっているということだと考えているので、ここら辺は横目に見つつ、いかに脱却していくかを計画していかないとならないと考えています。

労働分配率のリンク先が面白いので、ちょっとここは掘り下げていきたいところです。

Today's BGM is
NARUYOSHI KIKUCHI DUB SEXTET/THE REVOLUTION WILL NOT BE COMPUTERIZED
51uopizi9cl_sl500_aa300_こういう東京的なバンドが日本に凛としている感じが凄く好き。音的な系譜を辿ると、マイルスの電化→ハービーが思いっきりエレクトリックに触れてヒップホップやファンクになだれ→コートニー・パインが商品化したものをもう一度ニュー・メインストリーム・ジャズ(新主流派)にまでレイドバックさせた感じ、と言い切りたい。当然ここには菊地成孔をはじめ、一流のミュージシャンの感性が蠢いているから新しいのだが。

この演奏も凄いなあ。菊地氏のアドリブの後半のフリーキーさ、ピアニストが途中でいじるエフェクト、トランペットにかかるディレイ(DUB)、ホッペの膨らみw、怒涛のドラミングにかかるエフェクト、この消え方のセンス。ワンダフルです。鈴木正人はこんなところにも!なんですよね。


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2010年7月21日 (水)

教えるプロに教える

僕がやってることが案外珍しいせいか、そのやり方を教えてほしいというオファーがある。

シェアするココロの僕として喜んで秘伝を開陳し、どうぞ真似して下さいという感じなのだが、真似されている気はしないです。

してるんですかねえ?

まあ、心の隅の方では僕にしかできないことをしているという恥知らずな自分もいるので、それはそれでいいやと思いますし、本当にあぁいうことが必要なら是非注文して下さいね、とも思うのですw。

ちょっとこの真似されないことには、なんらかの形で真似してもらえる仕組みにしようと考えてます。

で、今回は高校の先生方に教えるということになってます。

相手は教えることのプロですよ。そんなプロに二日間に分けて教え方を教えるんですよ。

それなりの覚悟です。終わったら懇親会開いて僕の悪いとこ全部言ってもらおうかなとか…。

まあ、そういう謙虚さが作戦かなとかw

非常に楽しみです。某先生に探りを入れたら、「それは任意参加だから志しの高い教師か、学校にいなくていい口実作りの怠け者かのどっちかですよw」と言ってた。

できたら、この二日間をきっかけに毎月学習会を開催できないかなと考えています。志しの高い教師が同じ問題意識で集まるなら、その可能性はあると思うので、ちょっと期待。

それには、参加する教師の向上心を120%満たす講義をしなくては。

僕らシェアするココロのカリキュラムをメソッド化するいい機会だ。頑張りま〜す。

Today's BGM is
John Coltrane/Blue Train
Johncoltrane_bluetrainこのアルバムは、トレーンの沈鬱な表情、ブルー、三管、一曲目のイントロのせいで、暗くて重い印象をファンに与えていて、コンディションのいい時にちゃんと聴こう、なんてついつい敬遠しちゃうアルバムじゃないだろうか。そんなことない?ああそうですか僕だけですか。はい、そんなことないんです。BL祭りみたいな1枚です。トレーンもリー・モーガンも絶好調!でもカーティス・フラーとかチェンバースにソロとかさせなくていいよ〜とか思うのは僕だけか。


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2010年7月17日 (土)

プロジェクト・マネジメントについてお勉強してみた

456969941309_sx500_sclzzzzzzz_僕はプロジェクトを考えるのが好きだが、そんなプロジェクトは誰も望んでいないなんてことを何日も考えているが一番無駄であり、寂しいことである。

「お呼びでないプロジェクト」でも、やれと号令かける人間の立場によってはやらざるを得ないわけで。モチベーションが上がらないままプロジェクトは進行し、いつの間にか自然消滅し、検証もされぬまま、再び「お呼びでないプロジェクト第二弾」が、これでもかと鶴の一声で開始される…。

これをナイキ方式というらしい。「Just Do It !」(とにかくやれ!)。こんな会社にはいられない。

企画好きの経営者の僕もしちゃいけないと思う。ということで、ちょっと見落としていたジャンルが『プロジェクト・マネジメント』なんじゃないかと思い、読み始めた。本来はエンジニアリングや建設関係のツールであったのが、広く応用されて定着したのものだそうな。なるほどである。

以下に、重要ポイントをまとめ、現在検討しているプロジェクトをこの流れでトライしてみようと思う。

プロジェクトとは、「通常の業務に収まらないビジネスの目標を達成するために、期間を限定(テンポラリー)して行う一連の作業であり、「ビジネス・チャンス型」と「問題解決型」に分けられる。

プロジェクトは、①時間、②資源(ヒト・モノ・カネ)、③スコープ(規模・範囲など)・品質の三つの要素を管理し、バランスをとりながら行う。

プロジェクトの最終成果は、スコープと品質で表す。つまりプロジェクトの最終成果物に何を含み、何を含まないかをスコープで明確化し、最終成果物に要求される品質レベルをスペック(仕様)で示す。言い換えればスコープが量、スペックが質であり、品質レベルがプロジェクトの完了・成功の判断基準となる。

こんな理由でプロジェクトが上手く行かなくなる。

1.具体的に何をしたらいいかわからない
2.目標がはっきりしないまま開始する
3.プロジェクトの依頼者から横槍が入る
4.予算の見積もりが甘い
5.期限の見積もりが甘い
6.必要な人数の見積もりが甘い
7.プロジェクトの全体像と自分の役割との関連が分からない
8.予期しない出来事に影響を受ける
9.最後は人海戦術や徹夜で凌ごうとする

プロジェクト・マネジメントの5つのプロセス

1.立ち上げ/この段階で目標を決める(目標を塀の中に囲い込む)
●プロジェクトを定義する
●スコープを定義する
●プロジェクトの記述書を作る
●ビジネスプランを作る
●プロジェクト憲章を作る
2.計画/目標を達成するために具体的で詳細な計画を作る
●作業を分解し、ワークパッケージ(WBS)を洗い出す
●役割分担し、所要時間を見積もる
●ネットワーク図を作り、クリティカルパスを見つける
●スケジュールを作る
●負荷をならす
●予算を作る
●リスクに備える
3.実行/計画を実行に移す
4.監視コントロール/進捗をモニターしメンバーを支援し、プロジェクトを管理する
5.まとめ/最終成果物が出来上がる。振り返りを行ない、反省点や教訓を次に役立てる

これはまさにPDCAサイクルですね。プロジェクト・マネージャーは監視するだけではなく支援もするというのがキモです。ここ「やれやれ」というけど何のヒントもアイデアも技術的なサポートもしてくれないマネージャーは駄目ですね。クリティカルパス:critical path / 最長経路 / 臨界経路。ここはここで勉強したい感じです。

プロジェクとの目標を明確にする方法

1.真のニーズを把握する
2.最終成果物を決める
3.三つの要素の優先順位を決める
●最優先する要素(必達目標、変更できない)
●最適化する要素(努力目標)
●容認する要素(変更可能)
4.「プロジェクト目標」を文書にまとめる
5.変更管理の手順を決める
6.プロジェクトの基本ルールを決める
7.「プロジェクト・ファイル」

プロジェクト・マネジメントとは、どこまでイメージを具体化し、それを可視化し検証を繰り返すということ。そしていざ実行に移したらルールを守り、支援し合う。ガント・チャートや、クリティカルパスなどちょっと難しいことも多く書かれていたが、そういうことだな。やってみよ。

Today's BGM is
SHEENA & THE ROKKETS/The Very Best
Xat1245349991久しぶりにスネークマンショーを聴いちゃってw。レモンティーがやっぱカッコよくて、ギター弾いているうちに色々聴きたくなりこれ。時代的にYMOへの接近、ニューウェイブと思った以上に骨太じゃないところがいいような、よくないようなw。今思うとあの頃の鮎川さんはコステロを意識していたんですね。僕はシーナのガラガラ声が苦手で、やっぱこの頃がいいな。


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2010年7月14日 (水)

キャリア・ガイダンス受講者5000人突破!

去年の5月に誕生したシェアするココロ。僕は生活をつなぐために、就職を希望している高校生のためのキャリア・ガイダンスの仕事を、会社立ち上げ前にピンチヒッターとして引き受けた。

それまで定時制高校での中退やフリーター予防のワークショップは数回やってきたが、キャリア・ガイダンスは初めてだった。

しかし、キャリア・カウンセラーの二次試験にしっかり落ちてはいたが、伝えたいと思う理論はばっちり頭にあったし、自分なりに咀嚼した理論を基にしたワークショップをサポートステーションで試したりしていたので「キャリアもの」には手応えを感じていた。

何より進路選択を誤ってフリーター、ニートになった若者と大勢出会ってきて、高校生はに伝えたいことが山ほどあった。

もちろん、不安もあって、僕にいろいろ教えてくれたヒコママさん(ガイダンスの師匠)を、前の晩に居酒屋に呼び出しカリキュラムを見てもらったりした。あそこでいっぱい勇気をもらいました。ありがとうございます。

その仕事は、シェアするココロの「予防」とか「育み」というミッションを果たす、大切な事業となり、毎週カリキュラムを見直し、パワポの文字情報数やフォントサイズ、テキストに改良を加えながら、地道に取り組ませていただいてきた。

最近は、シェアコロのキャラクターを気に入っていただけたのか、就職希望者ではなく学年全体に対してのキャリア講演という仕事も増えてきている。

次年度、何か展開が出来ないか模索しているなかで、事業実績を洗い直そうと思い、やろうやろうといってずっと手付かずだった実績表を作成してみた。

スケジュール帳と社内共有のGoogleカレンダーを付き合わせ、メールのやり取りを紐解き参加人数を依頼状から抜き出し…。

まだ、20校ほど参加人数が把握できていないが、僕らシェアするココロのスタッフで作ったカリキュラムを実施した高校は72校。生徒数は5000を超えていた。

この中には高知県の室戸岬にある定時制高校も入っている。

学校って遠くて辺鄙なところにあるんですよ。シェアコロ・モービルはないしw、原則タクシーもダメな零細企業ですから、相当歩きました。

もっとこうしなきゃ、ああしなきゃはまだまだいっぱいある。でも今は一人でも多くの高校生たちに会い、伝えたい。

僕らは「これさえやってればもう安心」みたいな人生の必勝法なんて教えれない。

いろんなクエスチョンを与え解き方のコツを教えるみたいな。

僕らは答えじゃなくヒントだ。そんなやり方を模索している。

いきなりですが、サム・クックやレイ・チャールズらが活躍しだした交通網の発達していなかった当日、教会から教会、全米中のライブハウスを回るには限られた数本のルートしかなかった。

彼らはその道をゴスペル・ハイウェイと呼び、ドサ回りしながら、観客の心の掴み方、踊らせ方を身につけながらスターダムへとのし上がっていった。

唐突だけど、僕はこのキャリア・ガイダンスをシェアするココロにとってのゴスペル・ハイウェイだと考えている。

今週もあと二校。ゴスペルハイウェイをぶっ飛ばしてくるぜ!

Today's BGM is
Sam Cooke/Live At The Harlem Square Club, 1963
Live_at_harlem_squareお恥ずかしのですが、サム・クックはこれしか持ってない。この時期のアーティスト、乱暴に言えばビートルズ以前はアルバムというパッケージが粗雑なので、どうしてもアルバム聴きに向かない。どうしてもいいベスト盤が欲しくなる。サム・クックにはそれがないような気がしている(ちゃんと探してませんが…)。さてこれはキングピンズをバックに好き放題なサム・クック。まさにゴスペル・ハイウェイ仕込みのパフォーマンスである。

このイントロの引っ張りでオーディエンスを釘付けにすることで、この曲のドラマティック性が極限まで高まるのだ!まさにゴスペル・ハイウェイ仕込み。キングピンズとの息の合い方もドサ回りで身に付いたものだろう。凄い。


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2010年7月11日 (日)

これから選挙に行くのだが、なんとも難しい選択になっているので、気になる消費税と雇用の問題にスポットを当てマニュフェストを並べてみた。

民主党(消費税を含む税制抜本改革の協議を超党派で開始。)

2011年度中に「求職者支援制度」を法制化、失業で住居を失った人への支援も強化。非正規労働者や長期失業者へのマンツーマンの就職支援体制を整備。新卒者の就職支援の専門相談員を配置するとともに採用企業への奨励金支給を強化。同一職場、同一業務の労働者の待遇を均等化。

自民党(消費税は年金、医療、介護の社会保障給付と少子化対策の経費を明確にした上で、当面10%に引き上げる。)

職能別検定制度とジョブカードの活用で就業につながるマッチングシステムを確立。解雇規制の緩和などにより、企業の持続を雇用の安定につなげる。新卒者をトライアル雇用する企業へ3年間補助金を支給する制度を創設。今後10年間で雇用者所得の5割増を実現。

公明党(社会保障や子育て支援対策の安定的な財源確保のため、消費税を含む税制の抜本改革を行う。)

日雇い派遣労働を原則禁止。非正規雇用者を正規雇用した企業への奨励金を拡充。全国平均1000円を目指し最低賃金を引き上げ。新卒者への就活手当を創設するとともに若年無業者への支援給付金を検討。高齢者を雇用する事業所への税制優遇を検討。職業訓練と生活保障をセットにした訓練・生活支援給付金制度を恒久化。

共産党(消費税の増税は許さない。)

期限のある雇用は合理的理由がある場合に限定。当面時給1000円を目指し最低賃金を引き上げ。サービス残業の根絶。面接解禁日の設定などで学業と就職活動の両立を可能にする。失業保険の給付期間を90-330日から180-540日程度に延長、離職理由による給付の差別をなくす。失業給付が切れても就職できない場合の生活扶助制度を創設。

国民新党(消費税反対)

若者就職基金を創設、職業訓練の充実と正規雇用転換奨励金の大幅拡充。日本郵政グループに所属する非正規社員のうち6万5000人を正規社員に転換し、雇用制度改革のモデル事業とする。

新党改革(行政のムダを排除しても2020年ごろには消費税率を10%以上にする必要がある)
企業による雇用から社会による雇用へ仕組みを変え、失業した場合は他業種に移るのに必要な技術、職能を国の責任で再教育する積極労働政策。働く意志のあるすべての人が多様な働き方を選択できる社会の構築。

たちあがれ日本(消費税を社会保障目的税化し、経済回復まで実質的な負担増にはしない形)

失業リスクのない公務員の人件費を流用して雇用能力開発予算を拡大。10兆円規模の雇用移動円滑化基金を創設し、職種転換や地方への転職、非正規から正規雇用へのステップアップに助成。新卒と既卒の区分をなくした採用慣行の普及。高齢者就業率の10%引き上げを目指す。

社民党(消費税率は引き上げず、飲食料品分は実質非課税とする。)

登録型派遣と製造業派遣を原則禁止する労働者派遣法改正案の早期成立を図る。労働契約法を改正し、有期契約労働に歯止めを掛ける。解雇制限ルールの徹底。同一価値労働=同一賃金原則の確立。職業訓練と生活支援費を支給する求職者支援制度を法制化。

みんなの党(今後3年間は集中改革期間とし、増税はしない。)

非正規を含むすべての労働者に雇用保険を適用。同一労働同一待遇を確保。雇用保険が切れた長期失業者や非正規労働者などに職業訓練をしながら生活支援手当の支給、医療保険の負担軽減、住宅確保支援を実施。民主党の派遣禁止法案には反対。ハローワークを原則民間開放。

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組織内のカサンドラを大切にせよ

二年目の生みの苦しさのなか、『Web時代をゆく』(梅田望夫)の中で紹介されていたことを思い出した。インテルの創業者でるアンディ・グローブが著書のなかで「組織内のカサンドラを大切にせよ」と説いている。以下のその部分を引用させてもらう。

カサンドラとは、ギリシャ神話でトロイ陥落を予言した女司祭で、凶事の予言者の意味だ。迫り来る変化に誰よりも早く気づき早い段階で声を大にして警告を発するカサンドラ。そんな人物を組織内に持つことの重要性を、彼は口を酸っぱくして説くのだ。大小を問わず組織に勤めるすべての人たちに、危機を認識する最大の助けとなるカサンドラを自らの内部に持つべきだ、そう私は提言したい。

僕は前職でカサンドラだったような気がしている。いろいろな警鐘を鳴らし続けたが無視され続けたことを未だに疑問に思いつつ、反面教師としている。だが、自分が優秀なカサンドラだったのかと今振り返ると、相当未熟なカサンドラだったんだろうと思わざる得ない。

ケツの青いガキが吠えていたんだろうな。そう思われていたんだろうし、残念ながらそれが事実だろう。今も日々経営の勉強中なわけなんだから。

シェアするココロにはカサンドラがいっぱいいる(笑)。僕がしたいことを容易に「YES」とは言わない(苦笑)。でも、彼らを納得、安心させれるプランになっていないことを僕はいつも反省する。この辺のゴリ押し感とか、一大決心的なものも大事だと思う。

僕も前職で、「なんでこんなことを?」と重い腰が上がらないプロジェクトの大成功を何度も見てきている。案の定なこともそれはある。昨日のパーティーでは、リーダーシップということも非常に考えさせられた。

カサンドラの声に耳を傾けよう。そして自らの中のカサンドラの感覚をみんなで研ぎ澄ませていこう。うまく言えないけど「ケツの青い大人」というイメージ。

Today's BGM is
Aretha Franklin/Rare & Unreleased Recordings From The Golden Reign Of The Queen Of Soul
A687ce480eb8ee57fea0ac413c924335アレサのアウトテイク集。初期のスタジオでのやり取りが伺われる。JウェクスラーとAマーディン、そしてTダウド、映画『Ray』に出てきたアトランティックのスタジオが浮かんで来ますね。僕の中でもアレサはQueen Of Soulに間違いない。ずば抜けている。こういうことを書くとここだけを読んでるフリークにバカにされるかもだがwアレサのように、あるいはもっと上手く歌える歌手はいるんだけど、アレサみたいに完璧にパッケージされたレコードはない。というのが僕の考えで、賞賛されるべきミュージシャンやスタッフたちがいるんだと。それを引っ括めてアレサはQueen Of Soul!

言わずと知れたキャロル・キングの名曲カヴァー。アレサはこういうの上手いなあ。ぽっこりお腹がキュートww

こっちがオリジナルです。アレサがオリジナルを超えていると思ってたけど、これ観たらキャロキンも凄いですね。後半のフェイクの黒さ、この辺からアレサやダニーに繋がっていくんですよね。


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2010年7月10日 (土)

K2ビルのお披露目パーティーに行ってきた。

2年目の産みの苦しみの予感は見事に的中した。

そんななか、活動21年目(違ったらごめんなさい)になるというK2インターナショナルのK2ビルお披露目パーティーに出席させていただき、いろんなことを考える時間になった。

この団体のチャレンジングな精神はホントにすごいなと思います。

何がすごいってその一体感。チーム感。まさにファミリーです。

お父さん、お母さんをはじめほとんどのキャラが揃ってる。カツオにワカメ、たらちゃん…、このキャラの豊かさはそのまま団体の包容力になっているんだろうなと思う。

目茶苦茶どでかいテーマを扱っているのにブレない視点はそんなとこに秘密があるんだと思う。

今日、いろいろな方の挨拶を聞いたが、そのなかでピンと来たキーワードは「ローカリティ」「リレーション」そして「混在」。最後の混在はまさにの一言。

この人たちは失われたものを取り戻し、新しい生き方を提案しているようだと僕は感じる。

ここでセミナー講師を何度かしたことがあるので利用者たちを知っている。その彼らの顔が会うたびに逞しくなっていくのを見るたびに、K2の提案の妥当性と可能性を感じる。

ある人数を超えたところからはじまるコミューンとしての経済的な完結性や消費、自然治癒能力のようなものがあるんだと思う。恐らくそれを宮本みち子先生は『コロンブス方式』と呼んでいるのではないかな。

でもそれには相当な努力や闘いがあるはずだ。

リスペクト!僕もがんばります。

Today's BGM is
Duke Ellington & John Coltrane
Coltrane_duke_2インパルス時代のトレーンがマウスピースの不調で三枚の企画モノが制作された。そのうちのひとつがヒット盤『バラード』。そしてジョニー・ハートマンの歌伴モノとエリントンとのこれ。マッコイが外れ代わりにエリントン!ジャズにはこういう顔合わせの妙があるから楽しい。トレーンがリスペクトしつつ新時代のジャズをエリントンの顔色を伺いながら出していくがエリントンは乗ってこない。この感じがいい。でもジャケはインパルスにしては酷い!

これライブですが、どんだけ寒いの!?って感じ。みんな魂込めてるのか寒くて死にそうなのか微妙です。エルビンの体から燃え立つ湯気が凄い。マッコイのソロの後の怒涛!全盛期ですね。


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2010年7月 8日 (木)

就職浪人7万9000人

就職活動が上手く行かず、仕事に就けなかった大学生が「新卒」という肩書をキープするために7万9000人が留年を選択しているというニュースが讀賣新聞で報道された。

大学へのアンケートの回収率が80%ということで実際、就職浪人は10万人近いのではないかという推測もある。

これに加えて、進路未決定で卒業した者が3万1000人。合わせれば10万人をゆうに超える。

もうひとつ、高校生の場合でもそうだが、これらの数字は「就職希望者の内」なのである。

進路希望を出さない者はデータに現れない。現に10年度の7月当初就職を希望した高校生は19万いたが、厳しい就職戦線から多くの高校生が離脱し、1月には16万人に減っていた。就職を諦めた3万人についてはデータ上は無視されている。

もっと言えば中退者に不登校など、大学、高校から離れ、今後就労困難が見込まれるであろう青年たち。

大学生に関してさらに言えば、モラトリアム的に大学院に避難したケースはいったいどれだけあるのだろうか?

それに比べ、若年者就労支援の就労達成実績の低さ(これは新卒から相当時間が経過した若者が対象だが)。難しさ。

まさに、学校と社会の間の架かっていた盤石だったはずの橋が崩壊し、谷底に若者が落ち、落ちたら新卒至上主義のため這い上がることが困難な状態であり、まさに『若者が社会的弱者になっている』のだ。

現在、製造派遣を禁止する労働者派遣法案の改正が審議中だが、橋から落ち、次への準備期間を埋める「繋ぎ」さえも禁止されたら、彼らの行き場は本当になくなるかもしれない。

恐らく、家族と同居、或はまだまだ両親が健在であれば生活保護の申請もできないだろうし、生活保護というスティグマ(恥辱感)を受け入れがたいだろう。

今、僕はベーシック・インカムについて興味をもって本を読んでいるけど、「働かざる者食うべからず」でもいいが「働きたくても働けない者は食べてよし」という言葉があり、この記事を読んでいて思い出した。

ちょっと雇用する、新卒とか縁のない零細企業側からの感想を最後に書くと、就職浪人で大学に留年した大学生より、それでも大学を出てサバイバルしてきたヤツとか、景気が落ち着くまで旅でもしようかと思って、みたいなヤツの方が欲しいと思うのは、僕だけか?

Today's BGM is
Bill Evans/Alone
Albumcoverbillevansalone僕はピアノの批評するような耳は正直ない。この人にしても大好きなマイルスのアルバムに参加している。一人だけ白人で黒ぶちメガネかけて、残念ながらだから好きなんだとしか言いようがない。リリカルとかモーダルとかはわからんちんなのだ。ただ音が厚いピアニストはあまり好きじゃない。同時になる音は5つぐらいがいい気がする。という気がしているだけだw。これはソロピアノがなんか欲しい。オスカーピーターソンに馴染みがないからこれにした。その程度だがちょくちょく聴いている。


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2010年7月 5日 (月)

梅雨のせいですかね?

Image1361いつもブログを読みに来て下さる皆さん、ありがとうございます。 写真は、本日ついに導入されたソファー。置きたいスペースはここだけで、サイズがない。あっても肘掛け付きで狭いという難題があり。ところが無印良品にコンパクト設計というのがあり、ジャストサイズがありました!左が弊社ライター・フルチンとお隣りのインフォラウンジLLCの上級プログラマーのソウタくん。注)昼寝は奨励しますが、お泊りを奨励するものではありません。

さて、このところ課題意識ばかり強くちょっと思考が散漫になってて、ブログの書きがのろいですが、いろいろな方が「石井さんのブログにも書いてましかたけど」ということを言ってくれるんす。

本人はほぼ読み返しませんが、皆さんちゃんと読んでくれてて、しっかり残ってるんだなと、うれしくなっちゃいます。僕のブログは気付きや問題提起止まりで、解決策までは書けないので役には立てませんがね(苦笑)

だいたいそういうことを言ってくれる人は、書いてない部分を自分で埋めれるようなバイタリティの方が多いので、自分はそんなことを書いていたのか、という確認ができて助かります。

でも憂いや希望や危機感などの思いをシェアし、共感することで、何か一緒にできそうかどうかを判断されるわけだから、これから起こる?ムーブメントの下支えとなるつながりができたら嬉しいですね。

一度ちゃんと読み返してみようかな。自分の曲はたまに集中的に聴き返す時期があるんですけどね。自己嫌悪したりしながら(苦笑)。

うだうだ書きましたが、喉元過ぎればなんとやらじゃないけど、スルッと始まっちゃった㈱シェアするココロ。ちゃんと産みの苦しみを味わう時期に来ているような予感があります。いろんなことを言われたりしますが、まだやっとつかまり立ちした1年目。これからです。

あまり祝う気分になれない自分がいるのはそういうことかと最近気づきました。

「ぶれるなよ俺」という思いと、「ぶれたときこそイノベーションが生まれるんじゃないか?」という浮ついた気分でいます。

梅雨のせいですかね?

Today's BGM is
Keb' Mo'/Just Like You
Kebmojustlikeyou2coverart56187この人をなんにもわかってないくせに好きに書きますが、クラプトンが開拓してきたホワイト・ブルースという線路に後乗りしてきたロバート・クレイなんかの黒人第二世代なんていうイメージです、黒いんだか白いんだかわからない。差別的な意味ではなく、彼が白人だったら半端じゃない様な気がする。これがプロデュース(売り方)なのかってのも気になる。下のYoutubeみたいな2曲目あたりのアコギ一本のカントリー・ブルース・アルバムがあったらいいのになあ。

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