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2010年1月10日 - 2010年1月16日の4件の記事

2010年1月15日 (金)

えっ、大卒求人がバブル期並!?

大学生の内定取り消しなど、若者の雇用状況をめぐる深刻なニュースを耳にします。

でも実は、大学生の求人数はバブル時代並の1.62倍なんです(2010年卒11月現在)。これ、あまり知られてないですよね?

ホテル監禁接待の青田買いのあの時代と一緒ですよ(あの時代のバブリー気質を引きずった40代後半の女性が今もっとも一緒に仕事しにくいというのは偏見か!?)。

()で脱線しましたが、驚きませんか?

僕は大学での講義用に調べてて驚いちゃいましたよ。

だって「おまえらこんなに大変なんだぞ」って言うための資料作成なのに、数字上は全然大変じゃないんだから。

?!

調べを進めたらいろいろ見えて来ましたので、シェアしたいと思います。

まず、未曾有の不景気と言われながら求人数がちゃんとある理由ですが。

企業はバブル崩壊後にした雇い渋り、いわゆる就職氷河期や失われた10年と同じテツを踏まないよう相当必死なようです。

同じテツというのは、今の30代が氷河期世代で、企業の世代構成からスッポリ抜けちゃって中核を担える人材がいない。

企業はこの世代構成をなんとか健全なバランスで維持しなければならない、ということをバブル崩壊で学んだんです。

そしてもうひとつは団塊世代が定年でスッポリ抜けていくタイミング。ここは学生にとってはある意味ラッキーなリンク。

これが大卒求人数がこんな時代に高水準にある要因のようです。

しかし、青田買いのバブル時代とは決定的に求人の質が違う。

人材を「人財」と書いているビジネス書を見たことがある方も多いと思いますが、人が材料だった時代から財産の時代に移り変わった。

これ、一見美しいんですが、財産性=希少性ですから、普通じゃダメなんです。

企業内で中核“以上”を担える、人事用語的な言い方をすれば地頭のいい人材しか採用されないんです。

ここが厳しい。

緩やかなOJTや、ちょっとした成功体験から化ける新人君っているわけじゃないですか?

“化かし”という魔法のような人材育成システム?、ああいうある種のネグレクト的な人材育成からの這い上がりができない。

今、厚生労働省のジョブカード制度がここのOJTをOFFJTも含めサポートしていますね。

若いということがハンディキャップになっていることがジワジワと実感してきています。若者の職業的自立をしっかり考えていきたいですね。

Today's BGM is
宮本笑里/Tears
200375815前職でお世話になった女子にいただいたCDで、ちょっと自分のココロが荒んだ気がしたので久しぶりにチョイスすてみました。美しいビブラートにやられておかしなポエムを書いてしまい、こっちにアップしましたがミクシイ限定に引越しさせました(笑)。こういうジャンルはよくわかりませんが、ココロが落ち着きました。今ジャケを引っ張ってきて、こんなに巨乳だったんかい!?と目を丸くしましたが違うようですねww

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2010年1月12日 (火)

高卒就職者へのキャリア・アップ教育について その2

昨日アップした『高卒就職者へのキャリア・アップ教育について』について、早速、親しくさせていただいている高校の教師の方から熱いメールが届いた。

自分が送り出す生徒の内の大半は、必ず転職を経験をするというのに、教師にキャリア・アップという発想はまずもって持てるまい。

というのが主旨だが、多少言い過ぎたかな、などとも思っていたのでお叱りかと思いきや、まったくもってその通りだとお嘆きのご様子。

ホッとしていいのやら…。

残念ながら学校というものは、たいがいこちらの想像を下回ることが多い…いやいや失礼。

その中になるほどなと勉強させていただいたのが、工業・商業高校のような企業と学校が密接な繋がりをもっている場合、キャリア・アップという世渡り術を教えるさじ加減が難しいのではないか、というもの。

それもそうですね。自分ならどうするか?

僕ならどこまでも一般論化して語り切りますね、たぶん。そう、そういう場合にこそ客観的な外部協力者が学校という組織には必要なんだと思います。

どうぞ、弊社をご活用下さいませ。きっとお役に立ちますよ!(笑)

続けて、教師という職業興味領域というか、そもそものモチベーションがキャリア・アップとは真逆なベクトルに向いているので、そういう発想が持てないのは無理なかろうとの指摘も。

この課題に対して、僕は教師(学校)が機能拡張する必要はこれっぽっちもないと思います。

これっぽっちもは嘘ですが、速やかにというのはあまりにも非現実的です。しかし、緩やかにではますます若年者問題が深刻化するでしょう(この辺は本田さんの意見に賛同しつつへっぴり腰なのである)。

雇用創出や景気回復は政治家に任せるとして、僕ら実践者は、いや、我々市民は生活者として今のベストを尽くすべきだと思いますよ。

浅知恵ですが、僕が若者と接してきたなかでのモアベターが「高卒就職者へのキャリア・アップ教育」です。

彼らがキャリア・アップを果たす瞬間々々には、きっと更に拡充予定のサポステが役に立つことでしょう。

ベストが見つかるまでの繋ぎかもしれませんが、今はこれが、僕らが教壇から伝えられる精一杯だと思います。

また、本田さんの本で繰り返し訴えられていた「抵抗」も、ここに加えるべきだと学びました。

今年一年、実践を通し、学習を重ねながら、何らかの形にしていきたいと思います。

異論反論あるのは重々承知です。その上で謙虚にいろいろな方々と議論しながら、セオリーを固めていきたいと思いますので、ご興味のある方は是非ご連絡ください。info@sharecoro.com

Today's BGM is
大橋トリオ/PRETAPORTER
1 いいですねえ!いなかったですねえ、こういう人。新しいのに懐かしいような、それでいて何にも似てないようなタイプのアーティスト。洋楽と邦楽という分け方を鼻で笑うような突き抜け方。わりとのぺっとした歌がいいリズムに乗っかって丁度いい。日本語というウェットな語感に対して、感情移入の少ない歌い手が自分は好きなんだなと思う。細野さんとか。女性では原田知世とかつじあやのとか。これがエイベックスらしい。侮れないな。トリオはトリオにあらず。

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2010年1月11日 (月)

高卒就職者へのキャリア・アップ教育について その1

ちょっと高知(講演)と長野(講師)の仕事が煮詰まってきたんで、思っていることをまずは文章にしてみたいと思う。それがタイトルの「高校生へ在学中にキャリア・アップという考え方を指導するべきだと思う」である。

まずこの根拠は、以下の753現象にある。

高市早苗・内閣府特命担当相(青少年育成担当)は2007年6月29日、07年版「青少年の現状と施策」(青少年白書)を閣議で報告した。それによると、 03年春に卒業し就職した人の3年以内の離職率は、中卒70.4%、高卒49.3%、大卒35.7%で、「七五三現象」といわれる状態が続いていることを 示している。

僕は高校生にガイダンスしているときに「このクラスの半分は三年以内に仕事を辞めています」と伝えている。当然、辞めないで欲しいという思いを込めているわけだけど、それもどうなんだろうと考えるようになった。転職ビジネスも旺盛である。

データがないみたいだが、仮に5年で調査したらどうなっているんだろう?中卒は全滅、高卒は70%、大卒は40%とかになっている可能性は十分ある。

まあ、確実に言えることは、僕が指導している高校生は圧倒的多数がいずれ転職経験をする。

この大前提に学校は目をつぶっていないか?

終身雇用という幻想を捨てよ―産業構造変化に合った雇用システムに転換をー「日本の雇用制度を考える」研究会 座長NIRA 理事 柳川範之などを読むとを終身雇用(生涯雇用)が神話と化していることがよくわかるが、高校の進路指導の先生は、恐らく終身雇用される、或いはそうあるべきという前提に生徒に指導しているのではないかと思われる。

そもそも、教員に転職、キャリアップという価値観は存在しないし、実際問題経験値がない。

一方、文部科学省の学校基本調査によれば、現在の高校生への業界別求職状況は以下である。
Image800 これは僕が実際使っている資料だが、とにかく圧倒的に製造業からの求人が50%近く(真ん中の青)、事務や販売は年々非正規雇用に押されて減少の一途を辿っている。

生徒が魅力を感じる職業像とかけ離れているであろうことは、工業高校を卒業した僕には想像が容易である(製造業とモノ作りが似て非なるものというのが僕の実感。ここはまた書いてみたい)。特に女子の場合はキツイ。

この中から一生涯をかけて働ける会社を見つけろ、という指導はどうなんだろうと思う。「だったらフリーターでもいいからショップの店員になりたい」という生徒がいることは、これまた想像に容易い。

僕は、会社に入れば必ずやりがいがある。「フリーターで自分探しをするよりも、会社に入ってやりがい探しをするべし!」という指導をしている。そして、27歳までに適職にたどり着く足掛かりとして、三年は踏ん張れそうな会社を探そう。

そこでキャリアップという考え方である。もう一つ気になるデータとして、「転職歴は3回目から気になる」という回答が全体の36%と最も多くなっているというリクナビの行った人事担当者へのアンケート結果がある。

僕がタイトルで主張する行動目標はこうなる。

「なんとか三回の転職で、27歳までに自分らしい仕事に就こう」である。

その際の転職市場で自分の商品価値をどこまで高めておけるかに指導の的を絞るべきではないかと思う。リスクはあるが、しかし高い離職率、狭まる職業選択という実情を踏まえればこれが現実的ではないか?

本田由紀さんの『教育の職業的意義』48006523 の主張では、学校がもっと職業的教育をするべきであるということが書かれている。僕も大いに賛同するが、学校がその機能を持つまでに僕は何人の学生と対峙するのだろう?圧倒的に衰弱してしまった企業の人材育成能力の回復を待つまでに何年かかるのだろう?

これは僕が実際聞いた話だが、企業側は「卒業するまでにせめてワード・エクセルぐらいはマスターしてきて欲しい」と言い、学校の先生にそれを伝えたら「そういうことは企業が教えることなんじゃないか」とこう来る。学校と企業が人材育成をなすり合いをしているのだ。

こんなご時世である。残念ながら若者は学校側からも企業側からも適切な指導を乞う機会もないまま、労働市場に放り出され、サイバルしながら自己研鑽で職業人としての価値を上げて行くしかないのである。

そのサバイバル・スキルを僕の一時間半の講義ではなく、高校の三年間かけて教えるべきでなのであると思うのだが。シェアするココロとしては、この一年でメソッドとして固めていきたいと考えている。

ああ、一気に書いてしまった!スッキリだ!!

Today's BGM is
Willy Nelson/American Classic
265bd77b これは前も取り上げたっけ?僕はこの人には疎い。知名度の割に音を知らない人は多いのではないかしら?レオン・ラッセルとのセッションモノのバッタモンDVDを持っていてそれもすこぶる良いので、ちょっと当たりを付けたい人である。そしてこれ。僕のギター・ソロごっごのお供にすっかりなっているトミー・リピューマ制作の好盤。ノラ嬢もゲスト参加していますよ。

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若年者就労支援業界とフリー その1

最近、ブログの更新頻度がガタ落ちしていますが、それは読書の時間が圧倒的に増えているせいです。読みっぱなしではなく、咀嚼して吐き出す作業をしっかりしていかないとダメだと思うので、感想やらを書いていきたいと思います。

年末に読んだのは『ロングテール』の著者、クリス・アンダーソンの最新作『フリー〈無料〉からお金を生みだす新戦略 』。これは面白い本でした。418bv41i6jl

●無料のルール
1.デジタルのものは、遅かれ早かれ無料になる
2.アトムも無料になりたがるが、力強い足取りではない
3.フリーは止まらない
4.フリーからもお金儲けはできる
5.市場を再評価する
6.ゼロにする
7.遅かれ早かれフリーと競いあうことになる
8.ムダを受け入れよう
9.フリーは別のものの価値を高める
10.稀少なものではなく、潤沢なものを管理しよう

ということですが、まあ、僕がこの本の紹介をしたとこで、それこそフリーなんで書きませんが、この本の読後感を引づりながら、ちょっと若年者就労支援業界におけるフリーと、コモディティ化について考えてみたいと思います。

コモディティ化っていうのは、僕も経営を学ぶ中で知った言葉で、ウィキペディアによると「市場に流通している商品がメーカーごとの個性を失い、消費者にとっては何処のメーカーの品を購入しても大差ない状態のこと」ということにより、「市場原理で『より安い商品』を投入するしかなくなり、結果的に製品の値段が安く なる。その結果、儲け幅が減ることもあり、企業収益を圧迫する傾向がある」ということを指します。

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全国に92ヶ所ある厚生労働省の施策「地域若者サポートステーション(以下サポステ)」は、全国のNPO法人等が委託を受け運営されている若年者就労支援施設である。

若者なら、受付さえ済ませば誰もがPCからキャリア・カウンセリングのみならず心理カウンセリングまで何度もフリー(無料)で使える就労支援施設である(施設により多少の差異とルールあり)。

彼ら若者を社会的弱者として救済するためにフリーは歓迎すべき出来事である。自己負担=自己責任という論理から言えば、フリーになったことで、コストの社会負担=社会責任に事実上なったわけである。

しかし、この場合のフリーは、ドモホルンなんとかのように、コアユーザーが購入する商品に試供品のコストが上乗せされている、購買者と非購買者が結局どちらもがユーザーである点で異なるが、クリス・アンダーソンが本書で言っているところの「三者間市場あるいは市場の二面性(ある顧客グループが別の顧客グループの費用を補う)フリー」というものである。

サポステの場合、費用を補う顧客グループとは納税者である我々である。この自覚のある市民はまずいない。無自覚な市民が若者のコストを肩代わりし、若者はサポステを無料で利用できるわけだが、若者の側にもなぜ無料で使えるのかと考えるものはまずいない。

市民の側も若者の側も、圧倒的にNPOがボランティアで運営していると思っており、給料を貰っていると知るとたいていは驚き、なかには憤慨する人もいる始末!

我々市民が若者のコストを肩代わりするインセンティブは、ひどく呆気なく言えば、非納税者が支援を受け就労することで納税者となり、個人の社会的負担が、いろんな意味で分散軽減する。ということであり、社会的投資にほかならない。

しかし、このインセンティブに対して国民的合意が得られないまま、無自覚でいることが大問題である(なんとなく最近思うのは、我々がこの国の国民であることに無自覚であること。右翼っぽいことを言っているつもりはないけど、やはりここを自覚していかないとこの国はほんとにやばいんじゃないかと思う)。

事業仕分けに於ける若者自立塾の扱いも、ここを押さえずして議論しても、まあ、ああなるなとしか思えない。今は事業仕分けにより国民的合意形成の足掛かりになったとポジティブに受け止めよう。

このサポステ・モデルが現れるまで、心理カウンセリングは心療内科等で数千〜数万円払って受けるしかなかったし、キャリア・カウンセリングなども同様のコスト負担が利用者に求められていた。

余談ばかりだが、心理カウンセリングはあまり変わらない利用層なのに対し、キャリア・カウンセリングはまったくことなる利用層が顕在化したというのが興味深い。しかしキャリア・カウンセラーのスキルは有料時代のクライアントを想定したままである点にカウンセラーたちはもっと自覚的にならなければならない。

有料だったサービスを無料にしたわけだから、地域若者サポートステーションは、これまで有料でやってきた若年者就労支援業界にとって、良くも悪くも破壊的なイノベーションであるといえる。

若年者就労支援業界をラーメン屋で例えてみよう。

あなたが一杯700円のラーメンを出していた店の横に、無料のラーメン屋ができた。しかもそのゼロ円ラーメン屋は、その代わりに餃子を500円、ビールを550円という有料メニューで経営を成り立たせているわけではなく、すべてのメニューがフリーときている!

どうやらゼロ円ラーメン屋のバックには、大金持ちの慈善家がついているらしい。

こうなったら、あなたは店を畳むか、自分たちも、大金持ちの慈善家の支援を受けフリーにするしか対抗手段はない。よって支援団体はこぞってサポステを受託した。

多くの団体がサポステを受託したことで、スキルの共有が一定程度され(ここは疑問)、ジョブトレーニングやインターンシップなど一部の団体の看板メニューだったサービスをどこでも実施するようになり、支援業界がコモディティ化した。

パブリック・サービスなのでコモディティ化してもらわないと困るわけだが、この状況から団体が独自で生き延びていく道をどのように模索していけばいいのか?

来年度5年目を迎えるこの事業では、随意契約をしていく団体とそうでない団体に分かれることが予想されるが、契約を打ちきりになった団体がどのような料金設定でこの業界で事業を継続して行くのか?

ゼロ円ラーメン屋が700円のラーメン屋に戻ったら客は離れて行くだろう。

これがサポステという破壊的イノベーションが起きた後の若年者就労支援業界の有様だと思う。ちなみにここで働く者たちの労働環境は年収200万円台である。

ラーメンをタダで食べれる客の満足感があるところにソーシャルビジネスの希望があり、落とし穴があるわけだが、今後、フリーを切り口にこの落とし穴を埋める手立てを無謀にも考えてみたいと思う。

Today's BGM is
Wilco/Being There
Wilcobeingthere こんなに美しく狂おしい音楽があるだろうか?オルタナ以降の怠惰な諦観めいた混沌とした世界からクリアなメッセージ、フレーズがくっきりとした輪郭を持って立ち上がってくる。その意志の強さみたいなものがココロを奪う。なんとか陽気に振舞おうとしている切ない音楽。もっと聴きたい人たちであるが残念ながらコレしか持っていないので誰か貸して!







Tonight nipponshu is
㈱福光屋(石川県)/悠々
Image798 唐突に始めちゃいましたが、「これは美味い!」僕はお酒を語る言葉を持っていませんので、美味いか不味いかのどちらかを書きたいと思います。これはジャケ買いです。「悠々」いいラベル、いいネーミング、不味いわけがない!おすすめ。

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