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2010年5月30日 - 2010年6月5日の2件の記事

2010年6月 2日 (水)

自己限界設定

この間、ひきこもり経験者の若者と食事をしながら、かねてから疑問に思っていたことを質問してみた。

僕の質問を無機質に整理するとこんな感じ。

Q:喋れないとか答えに詰まる現象は以下のどの状態なのか。以下3つからもっとも近いものを選びなさい。


1.何も発信したい感情がココロにない。或は緊張によるパニックでことばが見つからない。

2.発信したい感情がココロにあるが、それを表す適切な言葉がわからない。

3.発信したい感情が言葉とともにあるが、羞恥心等により発信することができない。

恐らく10人に聞いたら10人がバラバラな答えを言うだろうし、この中に当てはまるものがないという人もいるだろうから、何か大発見をしたみたいなことを言うつもりはない。

何番を選ぶかにより支援内容が大きく変わってくるだろうということが言いたいところ。

注意しなければならないのは、1〜3のどれを選んでも、聞いた質問が返ってこないという、コミュニケーションが取りにくいな、という印象はすべて一緒だということです。

もっとも見立て違いを起こすのは、3の状態なのに2だと見立てちゃう“見くびり”なケースではないかなあ?

これ、若者に関わる大人=ユースワーカーとしては一番しちゃいけないパターンなんですけど、定時制高校とか単位制高校とか、いわゆる劣等性を扱う高校の先生だとか、頭でっかちな現場を知らない人が陥る誤りだと思う。

彼らのポテンシャルを信じてないというヤツ。こういう人たちが若者たちの持つとてつもない変化の可能性の芽を摘むんだと思う。悲しい。

僕が質問した彼は3と答えました。

そうだろうなと思いました。だから彼に日本語の感情表現や語彙を増やすために本を読めなんていうのは意味がないのです。

で、より深く聞いてみました。なんで言葉が出ないのかと。

また無機質に僕流に彼の答えを翻訳すると、どうやら「言葉はココロにあるんだけど発信しようと思うとココロのリミッターが働いてブレーキを掛ける」そうです。

わかりますよね、この感じ?

誰にだってあるココロの動きでしょう。質問しようと思ったけど恥ずかしいから聞けなかったって。

問題なのはリミッターの掛かり具合。普通の人が70〜80キロ辺りから掛かりだすのに、彼は30〜40キロ辺りでリミッターが掛かりだす。みんなはびゅんびゅん飛ばしているのに!

これって、車の運転していて安全運転過ぎて危ないパターンとよく似いていると思いませんか?

彼が3を選んだのはコミュニケーションしてて感じていた。ただ、知り合って数週間が経つうち、リミッターの掛かるタイミングが遅れてきて、質問の内容によってはまったくといっていいほどリミッターを感じなくなっていた。だから、不躾にもこんな質問ができんだけど。

リミッターが弱まったのは信頼関係による安心なんですね。ここだなあ、と思う。

その関係性の構築を名刺交換の世間話一発で築いちゃう人もいれば、二週間かかる人もいる。

中には軽い薬を飲むことてリミッターを緩ませる人もいる。

ここは意見がわかれるだろうし、僕もブログで語りきれる部分じゃないと思っているけど、外的な要因があったにせよリミッターをそこに設定をしたのは自分なんじゃないかって思う。そして緩めるのも自分。

これ自己責任論じゃなくて、大事なことはそのリミッターに自覚的か無自覚的なのかということだと思う。

自覚的な人は解決していける。彼がそうだと思う。自覚的に自分のリミッター(課題)を外そうと動いたから僕と出会い、うまく緩んだ。この繰り返しで彼は社会に出ていくのだろう。

長々書いたが言いたいことはこれに似ていてこれじゃない。

もう〜angry

高校生たちが自分自身の限界設定をすごい低いところで設定しちゃってて、それが超無自覚だということが気になっていて書き出したのでした。この限界設定の外し方のついて考えています。

Today's BGM is
The Rolling Stones/Exile on Main St.
2shmcd2lpdvdキースのギターが短くリフを刻み、チャーリーがスネアで答えミックが「Yeah!」。このアルバムの一曲目「Rocks Off」でイチコロとなる一番好きなストーンズのアルバムである。どうやらこいつのリマスター盤が巷に出回っていてすこぶるいいぞと。買うしかないぞと。金がないぞと…。でもリマスターかあ。この盤にはキースの家で魔法がかかっているんだと思うのです。その魔法を解くようなリマスターならして欲しくないなあともちと思うのです。


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2010年5月30日 (日)

NPO法人苧麻倶楽部事務局長の尾崎嘉洋さんをゲストにユースワーカー研究会開催しました。

ご覧の通り今回はUstreamでの中継NPO法人苧麻倶楽部事務局長の尾崎嘉洋さんをゲストに迎へ行いました。初の外部公開=中継だったので参加者の方々も、運営スタッフもハラハラしながらで、一部音声が聞きにくいようなこともあったと思いますが、精進しながらこのテクノロジーを享受していきたいと思いました。

僕が今回、尾崎くんから学び、心に焼いついた言葉は、「本物のつながり」ってなんだという直球の問いかけ。

僕らは都会でWebを使って「本物のつながり」に近づくために日々ネット上で交流を続けている。

という気になっているだけなので、実はどんどん人との距離は離れていっているのではないかなあ、なんてことを感じた。

僕らは若者を支援し社会につなげている。

本当につながっているのか?

つながるって何だ?

手を伸ばせばそこに温もりがあり、手を握れば握り返してくれるような。

尾崎くんは「ゆい(結)の精神」という言葉を使っていたけど、「ゆい」の精神で、支援した若者と繋がり続けて行くことなんてできるのか?

彼らはきっとそれを望んでいるけど、それをしちゃいけないみたいになっていないのか?

ちょっとキリがないぐらいいろいろ考えてしまう。きっと尾崎くんが昭和村に移住した初期衝動はこんなことだったんじゃないかと想像する。

みなさんも是非、ご視聴下さい。

Today's BGM is
Cream/Disraeli Gears
Cream_disraeligearslpクリームの中で一番好きなのがこれ。ジャケのサイケデリック具合、クラプトンのギターのトーン、曲のポップさ、どれをとってもカッコいい。クリームはライブでのインプロに真髄有り的な評価をしている人が多いけど、やっぱスタジオの整理された音の方が僕は好き。たまに聴いてるからよりスタジオ感が好きなのかもしれない。


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