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2010年8月8日 - 2010年8月14日の3件の記事

2010年8月14日 (土)

定時制高校にセーフティネットの機能を求めていいのか?

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夏休み、実家に帰省し恒例の千葉県の九十九里にある鵠沼海岸に行って参りましたが、あいにくの台風の影響でこの風。海水は冷たくて、膝までで限界。砂遊びをして早々に退散してきました。

さてさて、休み中ですが、休み前に定時制学校の先生方と一献交える機会があり、そこで感じたことを書いておきたいと思います。とはいえ、かなり長時間に渡って呑んでしまったので、ほぼ忘れてしまいました(汗)。

定時制高校の入試試験って、皆さんどんなもんか想像できますか?

その定時制高校にはひきこもりの生徒がいるんです。なんとかしたいよね、という話から、僕がこんな質問をしました。

「ひきこもりとはいえ、受験の際に面談はあったわけだから、人前に出で喋れないわけじゃないんですよね?」

それが喋れないのでした。

「え!?」

それで入学できちゃうのって話ですよね。

入試のテストで名前が書けなくても、面接で何も喋れなくても、とにかく誰でも彼でも受験したものは合格にさせなさい、ということなんだそうです。

これは辞めてもしょうがない人たちも合格にしなさい、ということですよね。

先生方からは、「例えば中学でさんざんヤンチャした生徒には、一年ぐらい頭を冷やす時間を設けさせ、やっぱりオレ勉強するは、となってから入学してもらった方がいいと思う」という意見が出てました。ある意味、中学と高校の間のギャップイヤーですね。これはいいアイデアだと思います。

定時制では一年で半数が中途退学していくわけですが、辞めてもしょうがないというか、学校に所属する意味すら曖昧な人たちが入学してきて辞めていく。

こうなるということがわかりきった事実の上で、ある種計画的に退学者が出ているわけです。先生方の人員配置を考えてみてもそれは歴然としています。現状でも人が不足しているのに、計画通り退学してくれなければ定時制高校は経営できないでしょう。

それなのに、定時制高校には「セーフティネット」としての機能が様々なところから求められている。その安全ネットがザルなわけです。落ちた先にはなんの社会保障もないわけです。そのザルから落ちていく生徒たちを守るのは民間のNPOなのでしょうか?

僕はこれまで、あんまりこういう言い方をしたことがないけど「ちょっとこれは絶対におかしいと思います」。

定時制高校には、定時制高校なりの厳密な入学基準を定め、然るべき基準を備えた生徒のみを先生は対象として教育していく(現状ではかなりの特殊なスキルを求められている)。社会に出れる者を確実に出していく機関にし、定時制高校に入る学力や意欲のない生徒たちを対象とした公的なセーフティーネットとしての「新たな学校」が必要になっている。

そしてそれは、単位制高校や「通信制高校」「サポート校」のような、既存の学校制度の再構築ではなく、より福祉的な取り組み、アプローチが可能な学校じゃなければならないのではないか?

書きながら危惧するのは、これは「更生施設」ではあってはならない、ということなんですが。

正直、こうして考えると、定時制が夜間である必然性が極めて希薄な気がしています。

何か、議論が始まらないと大変なことになっていく(なってしまっている)ような気がしています。皆さんは、どう思いますか?

Today's BGM is
Randy Newman/12 Songs
Randy20newman20201220songs最近、『トイ・ストーリー3』人気と、我が家のウクレレで「サイモンスミスと熊」が流行中ということで目下気になるアーティストがこの人。しかし僕はCDは名盤「セイルアウェイ」しかなく、後は全部レコードなので、今回ランディのためにレコを聴きやすい環境にリセッティングしました。その中でも聴きたかったのはこれ。名手クラレンス・ホワイトとライ・クーダーがギター。ドラムがジーン・パーソンズなのでかなりバーズよりなロックな2nd。


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2010年8月10日 (火)

法政大学キャリアデザイン学部の田澤ゼミで講義してきました。

先週の土曜日、法政大学キャリアデザイン学部の田澤実さんのゼミに招かれ、僕と織田でシェアするココロの取り組みなどをお話させていただきました。

田澤さんと僕が知り合ったのは、よこはまサポートステーションでご挨拶させていただいたのが最初なんだけど、なんと田澤さんは研究者でありながら、よこはまサポステで相談員を今も週一でしている支援者でもあるんです。

こういう現場のフィールドワークを欠かさない支援者ライクな研究者は、この業界のどうでもいい日や、あしき慣習や固定概念を食べてはイイモノに変えてく善玉菌だと僕は思います(すみません例えが菌で!)。

これからも頑張ってください。※業務連絡。12月の学会にお声掛けさせていただきました。

さて。僕は大学生を経験していないせいか、どこかで大学生を永遠のお兄さん、お姉さんに見ているところがあるんですが、さすがに僕もジジイになり、その魔法が今回溶けた感じがしていますw。

一通り僕の経歴や、NPOで経験してきたこと、シェアするココロでしていること、したいことを説明させていただき、後は全部質疑応答。

僕は大学生たちの財産になるのなら恥ずかしいことまでさらけ出して話そうという、気分は「献体」のつもりだったので、何でもかんでも話ました。

こういう経験は、僕にとっても、流されがちな日常のピリオドとしてありがたい機会なんです。

あの中から勝手に意味やメッセージを受け取ってくれた学生がいれば幸いですが、なんとなく、そういう、背中を見て感じろ的な手法というのが難しくなっているのかなあ、ということもひしひしと感じます。

この辺は、感想を送っていただけるとのことでしたので、楽しみにしたいです。

一緒に飲み会にも参加させていただき、非常に楽しいひと時を過ごさせていただきました。

こっちの方が学びが多かったかもですねw。

印象的だったのは「自分たちは“ゆとり”と言われているが、その前の人たちと比較できないから、何が“ゆとり”なのかがわからない」という言葉。

相対的に比較されてもちんぷんかんぷんなんだろう。そりゃそうですよね。しかも、彼らが選択したわけではなく、バブルが弾けた祭の後で、「生きるってそういうことじゃなかったよね」という大人たちが猛反省した結果に出てきた「本当はこう」が“ゆとり”だったはずだと思うのです。

それが今“ゆとり”は、企業や世間が使えない若者を指す蔑称として用いられているような気がします。

ゆとりを与えておいて、その人たちが出ていく社会にはゆとりがない…。

10万人の大学生が職に就けない。

飲みながら「“ゆとり”は人体実験だった」と言った学生がいましたが、本当にそうかもしれない。

僕は今、経営者としての経験から学び、気付きはじめているのは、「テンパった時の判断は後悔する」ということ(苦笑)。

まあ、僕のちっぽけな経験ですが、バブル崩壊後のテンパった大人、議院たち、小泉総理以外はみんないつ辞任するのかばかり考えたテンパり総理たち。今の総理も相当テンパってますが、そういう長期的な視点が持ちにくい状況に置かれた人たちの場当たり的な政治、経済戦略は、いい加減やめてもらいたいですね。

そして教育(者)のブレや迷いがそのまま若い人たちのブレや迷いに繋がっていることを自覚して欲しいと思しました。

若い人たちへ、茂木健一郎さんが、ツイッターからエールを送り続けていますね。僕もそんなことができたらな、とか、そんな人たちのハブになれないかな、なんてことを考えています。

Today's BGM is
The City/Now That Everything's Been Said
Now20that20everythings20been20saidキャロル・キングがソロでSSWとして当たる前の1968年に、その後もずっと一緒にやり続けるダニー・クーチ、チャールズ・ラーキーとやってたユニット。『つづれおり』何かと比べると、よりキャロキンのルーツ的ティンパンアレー感が出てたり、バンドっぽい音作りがなされていますが、キャロキン・ファンをがっかりさせるものではないので、『つづれおり』しか知らないファンは、その後を追うよりもこっちに手を出すべきだと思う。


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2010年8月 8日 (日)

シェアコロ合宿下見。

今日、NPO法人文化学習共同ネットワークの隠れ家!?津久井にある、築170年の風のすみか「ニローネ」にお邪魔してきました。
ちょうどブルーベリーの収穫をしていたようで、生まれて初めて摘みたてのブルーベリーを食べました。その後で、作りたてのジャムを同法人が作っているパンでいただいたりしました。
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なんとも異空間。それは橋本駅から30分足らずという苦労の無さがワープしたというか、タイムスリップしたような錯覚を与えるからなのでしょう。こういう所に来ると、人は自然と和気あいあいとするものだんあだろうなあと思った。

Image989_2今月の25〜26日でシェアコロで社内合宿を企画していてその下見。イベントと重なって、理事長の佐藤洋作さん夫妻にパラステのメンバー、現地スタッフの方々や協力者や利用者の方々とたくさんいらっしゃってびっくり。採れたてのブルーベリージャムを頂いたり、マクワウリという瓜を頂いたり、ディジュリドゥーを吹いたり、タブラを叩いたりしてきましたww。

素敵なところだったあ。

やっぱり人には、空気や場所を変えるという切り替えが必要で。事務所からカフェや居酒屋等、場所が変われば話題も変わるわけですが、なかなか田舎、古民家というシチュエーションを持つというのは難しいですよね。最高の贅沢なんじゃないでしょうか。

僕らは、佐藤理事長のご好意でここで合宿をします!

かなり前から事業計画を練った割に、「ハマトリアム・カフェ」の受託でグシャッと開始してしまった僕らシェアするココロが、二年目のリアル・スタートを切るために、そもそも論をガッツリしたいということで誰ともなく企画されました。

泊まりが難しいスタッフもいますが、充実した二日、今後シェアコロの5年間の礎となる二日間を過ごしてきたいと思います。

Today's BGM is
有山じゅんじ/Thinkin' Of You
B0001j0efq09lzzzzzzz僕は上田正樹とかサウス・トゥ・サウスとか知らなくて、上田正樹は「悲しい色やね」ぐらいで。有山さんのことを最近まで色物っぽく見てしまっていました。でもギターの腕は確かだし、いったいどんな経歴の人なんだなろうと思いながら、なぜか寒くなるとこれを聴いてて。それが下のYoutubeで「オレの借金で全部でなんぼ」をたまたま見つけ、そこから芋づる式に好きになって。なんで憂歌団は届いていてこの人たちは届かなかったんだろ?今はすごい好き!

これと「スモーキン・ブギ」と「おそうじおばちゃん」は同じルーツを感じるww


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