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2010年8月15日 - 2010年8月21日の1件の記事

2010年8月21日 (土)

支援者は「駄目なところ探し」ではなく「いいところ探し」を!

ywken 【発言録6月より】支援施設も医療機関も「駄目なところ探し」ばかりしている。(中略)そういう「いいとこ」が集約されていき、最終的にジョブコーチに情報が伝わり、職場定着のコーディネートに活かされていくような仕組みがあるといい http://bit.ly/cCSeyL #meigen

今日は、ユースワーカー研究会6月の発言録から、上記の僕の発言について、もう少し掘り下げて書いてみたいと思います。

どういう方が「駄目なところ探し」をするかというと、一言で言っちゃうと利用者の若者を「どこかで軽蔑している」人たち。単に軽蔑しているのではなく、「どこかで」なんで、この辺が厄介です。

キャリア・カウンセラー養成講座で、カウンセラーの基本姿勢のひとつに、クライアントに対する「好意的関心」ということを学び、僕は支援者マインドってこれに尽きるなあと思いました。好意的関心を抱けず、心のどこかで軽蔑している支援者を、利用者は簡単に見抜きます。僕のことをそう思った利用者もきっといるはずですが…(汗)。

彼らの、そういう嗅覚はほんと動物的で、この感覚の鋭敏さが彼らの生きにくさになっていると言っても過言ではないかもしれません。この嗅覚についてはまたどこかで書きたいネタです。

好意的関心を抱けない人たちが、利用者の「駄目なところ探し」に終始してしまう傾向があります。

若年者就労支援の支援者の行動ポリシーとは、若者の駄目なところを見つけ、それを改善や克服、慣れるためのカリキュラムを如何に他のスタッフ、時には外部協力者と協力し合い創り上げ、利用者の若者と共に行動するだと僕は思います。

だから「あんなこと言っているうちは何度やってもあいつはダメだね」で終わっちゃダメなんですよ。それでは支援者じゃないんですよ。

ちなみにこれは、お母さん的心配ばかりしている過保護スタッフの「そんなことはあの子は無理だかやらせない方がいい」というのは、結果的には実は同じ駄目さだということを強く言っときたいです。

この程よい加減を、前職の専務理事はよく「いい加減」と言っていましたが、その通りだと思います(リスペクト!)。

もう一つTwitterからの引用します。これは僕が@sachiyoneさんにリプライしたツイートです。これまで、色々な方々と支援の現場で仕事をしてきましたが、どうしても一緒に仕事ができないと思う方々がいました。

@sachiyone 論理的というのは情緒的の逆。ホントは情緒的に共感した者だけができる領域だと考える。でもそうは言ってられない。先ずは技術的(職業的)に出来るようになり、情緒的に共感する者が残るような状況を作らないとどうにもならない。そのための賃金保障がPSにある点に期待している。

ここまで好意的関心は、情緒的共感ができる人ということです。「どこかで軽蔑している」人たちが、この業界が食えるようになってきたことで、強まっているのかなと。また、発達障害等の知識が昔よりも浸透してきているから、みんなが仕分け人ではなく見立て人になり、あの人はアスペルガー、この人は人格系とかバッサバッサ見立てては「駄目だこりゃ」と言っているのではないかなあ、と。自分自身の自戒を込めて思うわけです(この辺も6月の発言録にあります)。

そうじゃなくて、「いいところ探し」を支援者はしていこう。それがなにかの形で情報が集約され、その方が仕事に就くときに、その方を担当するジョブコーチや上司やの方に上手に利用される仕組み
があるといいなと思ったのです。

同時に、こういう状態だったものが、こういうカリキュラムにこれぐらいの時間をかけて参加し、この程度まで改善した。しかしまだこのようなことは苦手さが残るとか。職務経歴書とカルテが混ざったようなものでしょうか。

ラベリングとか番号性的側面で批判もあるでしょうが、書きたかったとは「駄目なところ探し」だけじゃなく「いいところ探し」もしましょうということです。

最後に、個別対応系の支援を中心にしているところは特に「いいとこ」が見つかる、見えるカリキュラムをしっかり入れて欲しいと思います。

Today's BGM is
Bob Marley & The Wailers/Rastaman Vibration
Bob_marley_the_wailers_rastaman_viボブのキャリア的には中期の作品で、アナログのモコモコした感じに、シャリッとしたビンテージ・シンセの音、コーラスがアイスリーになって、という時期のアルバム。本当に暑い時は後期の作品や、スカっぽい初期を聞き、雨の日など湿度が高いと中期を選んでいるような気がする。一曲目のようなメジャー(陽)とマイナー(陰)の入り混じる混沌とした感じが好きだ。

このソロのない間奏部の、ゆっくりと酩酊し、どこまでも落ちていくようなスピリチュアルな感覚が堪らない。


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