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2010年1月24日 - 2010年1月30日の3件の記事

2010年1月28日 (木)

ネットワークの難しさについて考える その2

この間は、少しネットワークについてネガティブなことを書いてしまったので、少しポジティブな話を書こう。

僕らの若年者就労支援業界の現場の方々が集まると、何らかのアイスブレイクがあると、ふっと言葉を超えた繋がれる感覚があるんです。

僕は、わりとブレイクできない質なんですが、あれはなんかほっとしますね。

それは、教育の現場に行った時もたまにあって、「おっしゃる通り」と共感することの方が多い。

見ず知らずの方々が、同じ課題、悩みを抱え、同じ希望を持ちながら仕事してんだなと、ホントに救われる。

あ、↑今書いたここだな、と思うのです。

入口と出口はだいたい一緒なんだと。つまり、大変な状況の人を見たらなんとかしてあげたいと思い、この人が社会に出て自分の人生を歩んで欲しいなと当たり前なことをみんな思うんだ。

ここ。大枠は一緒でフワッと繋がれる部分なんです。

これがひと度、ケース・カンファレンス的(個人への対応=入口出口で言えばの中)になってくると、良い方にも悪い方にも、大分様相が変わってきます。まあ、こういう機会を持てる支援者は正直少ないと思いますが。

要するに手法や理念なんかの話に入ると、「そんなもんほっときゃいいのになあ」とか、「それくらいの融通は効かせてあげなきゃ」とか、「あんたは保護者かよ」とか、いろいろ〜な突っ込みが出て来るわけですよ。だいたい僕が思うことはこんなことです(笑)

「あぁ、この人の施設は一度見に行かなきゃな」とかも思いますが、注意したいのは「あぁ、この人のところにはリファーしたくないなあ」とかの方。

この考えが駄目なんですね。この時点で思考が停止し、可能性を失っています。

昨日のタイトルで実は言いたかったのはこれ(やっと辿り着けた〜)。

Q:ネットワークは理念を超えられるのか?

A:顔見知りにはなるけど、やはり超えるのは難しそう。

Q:超える必要があるのでしょうか?

A:ないのでは?

ネットワークを広げるには、超えるのではなく、異質な理念を自らの幅や多用性として受容していかないと駄目だと思います。

その際の感覚として重要なのはスペシャリスト的なものではなくジェネラリスト的な感覚だと思います。

そして利己的ではなく利他的に考えること。

まずは机上の議論から離れ、リソース開拓を足を使ってするべきではないか?

自分の施設の利用者に紹介できる運営がなされているのか、自分の目で確かめるべきだと思う。

ハマトリアム・カフェで取り上げたコラムがあります。B8e2bdace0859dbdf074745a4ec5043a

これ、ちょっと舞台裏を明かすと、NPO法人ユースポート横濱が運営する通所型支援施設「よこはまサポートステーション」のスタッフの岡本さんが、NPO法人ヒューマンフェローシップの運営する宿泊型支援施設である若者自立塾を見学に行った際に出した、お礼状のような感想を記したメールだったんです。

僕もCCに入れてもらっていて、その文章をワクワクしながら読みはじめ、終わった時にはハマトリアム・カフェへの掲載を企画してました。

岡本さんの素直で忌憚のない感想に触れ、こういうことが本当に大事だよなあと思いました。

きっと岡本さんが、ワールドカフェでいうところの旅人になり、自立塾についてサポステ・スタッフに語ることでしょう。

このことで岡本さん、いや、ユースポート横濱に足を運んだ若者の可能性の幅が、きっと少し広がったと思います。

こういうことの繰り返し何だと思います。どこかに集めて「ネットワークを作ろう!」ではダメなんです。

Today's BGM is
Galactic/ya-ka-may
Galactic_yakamay_albumcover 萩原健太のブログで紹介されててすごく気になっていたら職場にあった。新し物好きのBig-Oが持ってた、さすがである。できる男になったものである。アラン・トゥーサンだと!でも、ニューオリンズというイメージをどう捉えているかが問われるアルバムのような気がする。僕は正直面食らって今聴いているよ。Dr.John、Metersですからね僕のは。少しずつ聴き込んで点を線で結んでいくと面白いかも。

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2010年1月26日 (火)

ネットワークの難しさについて考える

今、内閣府の『子ども・若者支援推進法』が、ネットワーク在りきでできているせいか、ネットワークの必要性がいろんなところで言われてます。

ていうかず〜っと前から言われてるんだけど、行政の縦割りや政治しかり、派閥はできるが理想郷のようにはどうもならないみたいです。この機会でなるのかな?

特にネットワーキングが困難だと感じるのは、団体の規模公民に関わらず、以下の三つのタイプの団体だと僕は思います(多少の偏向もあると思います)。

1.他人の力を借りるという発想がないオールマイティ型(別名:お山の大将型⇒ワンストップを標榜する際に実は陥りやすい)

2.他人がいるということを知らない無知型(別名:組織的学習障害型⇒小さなカリスマ理事長がいたりする)

3.自分のところの理念を頑なに貫き通したい正解はこの世にひとつ型(別名:神様型)

これらがネットワーク形成を阻害しているんだと思います。

1と3は、他人の力量を評価していない点で共通していますが、力量を評価する基準がないのも問題なのかもしれませんね。

非常にデリケートな問題ですが、ネットワーク形成の際にはクリアーしていかなければならない問題かもしれませんね。

例えば、現場スタッフの平均勤続年数を公表するとか、スタッフ研修や育成プログラム、保有資格を公表するとか。要するに透明性を確保している団体にはリファーしやすいと。

ちなみに僕はネットワークで解決する問題は実はそう多くはないのかも、なんて感じてます。

誰かと誰かが仲良くなったからってそう簡単にマッチングは図れないですからね。

ただ、その確率をあげる努力はしようよ、という意味で僕はネットワーキング推進派「シェアするココロ」です。

でもってネットワークができていても(言い換えれば会合にちゃんと出ていて)もですよ、自分のとこでやることやったけど結果が出ない、やることやっちゃったら危険そうだ、という若者を自団体で引っ張り続けてて(事故はこういう時に起こる)、しかもネットワーク内に、より相応しいリソースを持つ支援団体がいながらリファーをしないのは、上記1〜3の場合だと思います。

また、1〜3は要素として併せ持つ場合が多いようにも思います。

しかしまた、1と3は多少なりとも持ってないと気概というか、踏ん張りのきかない、たらい回し拠点に成り兼ねません。地域若者サポートステーションの拡充等、業界の成熟に見合わないインフラが行われる過渡期に出現しやすいので注意が必要だと思います。いかに過渡期を短縮させるか!

踏ん張っていいのか、駄目なのかを見立てるのがスタッフの力量であり、ネットワーキングが業界全体の踏ん張り力を上げるわけですが、今回の内閣府の政策でネットワーキングが進むのでしょうか。

しましょう、しましょう、じゃ駄目なんだということに気付き、メスを入れる時期なのではないでしょうか?

昔、このブログに書いたワンダーウォール・プロジェクトは一つのきっかけになりえると未だに思っていますよ僕は(笑)

Today's BGM is
Ben Harper & The Innocent Criminals/Lifeline
Benharperandtheinnocentcriminalslif この人に何を求めているのか多少評価が変わりそうだが、このアルバムは本当にいいなあと思う。音楽しているっていう、生っぽい演奏している感じが凄いリアルに伝わってくる。録音がいいのかなあ。確かツアー中にフランスかなんかで一発録りしたとか。バンドとしての一体感を押させたドキュメンタリー的な臨場感があるのかな。スライドが控えめになっていくのにはデレク・トラックスの登場とかがあり、ボーカルに力が入っているのかなとか深読みする。ルーツ好きにはお勧めです。

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2010年1月24日 (日)

足立区でまた学力テストで不正発覚に思う〜ジェネラリスト・ケースワーカーが役に立つのか!?〜。

足立区でまた学力テストで不正発覚です。このニュースの日、たまたま教育委員会の仕事でなんかバタバタしているなと思っていたら、北千住の居酒屋で呑んでいる時にこのオチを知りました。みんなシカトなのか、苦虫を噛み潰して酒を煽ったのかはその場のムードからは読めませんでした。

直接のつながりではありませんが、その時こんなことを話しました。

横浜市の生活保護者の対応をしているケースワーカーは、ケースワーカーとして入職したらずっとケースワーカーという専門職採用(スペシャリスト)ですが、足立区のケースワーカーは配属されて数年経つと他の部署に配属される一般職採用(ジェネラリスト?)なんです。

こないだまで福祉事務所でケースワーカーしていた方が年度が変わると普通に役所内でデスクワークをしています。このパターンはまだ通用する部分が多いと想像出来ますが、その逆、この前までデスクワークしていた方がチャリンコ乗って、現場の第一線でケースワーク。通用するのか心配ですよね…。

そのような方々が、相当な困難を抱えた100世帯近くを担当を任されるわけです。ジェネラリストに務まるでしょうか?

ご存じの方も多いと思いますが、足立区は東京で一番生活保護者が多い地区です。私も関わりを強く持って仕事をしていた時期があり、新人ケースーワーカーの新人研修のひとコマで講師もしましたが、正直、福祉になんの志も無く、配属されるケースワーカーが素人なのは当然のことです。

また志を注入する仕組みというかなんというか、そういうものがなんにもないまま、次の配属先への期待感を拠り所に行うケースワークってものがなんぼのものか…。

家庭の経済状況と教育の関係が明らかになってきています。経済格差が教育格差になっていると。

僕は足立区が都内の学力テストで最下位である理由の要因に、生活保護世帯の存在、そして「現在生活保護を受けている・受けていないに関わらず、生活保護を必要とする状態にあるもの」のである要保護世帯の存在があると思います。

ジェネラリスト・ケースワーカーに生活保護世帯を任せ、「学力テストの汚名挽回」だけを教師に煽っていたら、このような不正が起こるのは、ある意味当然だと思うのです。

僕は、一般職を専門職にすることのコスト等、ちょっと判り兼ねる部分も多く、多少無責任かもしれませんが、まず区長が今するべきことは、学力テスト最下位脱出よりも、ケースワーカーの専門職化し、ケースワークに魂と技術の注入をして欲しいと強く希望します。

現状ではいくら対策を打っても,実行部隊がついていけず、負の連鎖を断ち切ることは出来ないと思います。現状では生活保護ビジネスと揶揄されてもしょうがないのでは?

ちなみに、治安対策にもいえると思います。

念のため、フォローしておくと生活保護世帯が悪いと言っているのではなく、生活保護世帯の方々が自立していくということへのこだわりを、学力レベルとか治安とかへのこだわり以上に取り組むべきだという意見です。

Today's BGM is
Bonnie Raitt & Paul Butterfield Better Days/5-27-1973 FM Radio
1219944 これは、とある大井町でグルパラというご機嫌な飲み屋を営む爺さんから随分前にいただいたもので、73年のFMのエアチェックものですが、素晴らしい内容でたまに聴いています!ボニー・レイットからはじまりベターデイズへ。こないだ他界してしまったボビー・チャールズの「スモール・タウン・トーク」をジェフ・マルダーがやっていますよ。これは正規版ないのかな?音質はイマイチ何だけどそれがまた雰囲気で。爺さんありがとう!ジャケはイメージ。

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