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2010年12月5日 - 2010年12月11日の1件の記事

2010年12月 5日 (日)

同業者諸兄よ。最近のスタッフはダメとか言ってちゃいかんのではないか?

ご多分にもれず、私も言っています。「昔はよかった」っていうあれ。

今を盛り上げようとしている方々や、今が最高と思ってる方もいるし、僕も今、わりと面白く仕事をさせてもらっています。

しかし全体を見渡すと、やはりこの業界はつまらなくなったような気がしている人は多くいます。

昨日の夜、昔の同僚や同業の人たちとの飲みの席で、「これから」の話しもしましたが、やはり「昔はよかった」。或いは「昔はおもしろかった」という話しで盛り上がってしまいました。

だれが「今」をダメにしてしまったのか?

何が「今」をつまらなくしてしまったのか?

ちょっとネガティブな話題ですね。でも、しっかりここを見つめ、酒の席での愚痴やノスタルジーで終わらせてはいけないと思うんです。

この間登壇させていただいた『市民セクター2010』のモチベーションはそこにあったわけなんですが、まだ僕には答えが導き出せていません。

そういえば先日、人材派遣会社の方々と呑んでた時も「最近の人たちは」という話しがありました。

どうやら若年者就労支援の業界に限ったことではなく、日本全体の問題でもありそうですね。

ちょっと逸れますが、僕は「昔はよかった」と言ってる人たちが低年齢化していることが気になります。

30代になったばかりくらいの人が言ってますし、20代後半の、あんたも最近の人だろう!と突っ込みたくなるような人も言ってます。

時代の変化の速度がアップし、世代という単位が小さくなってきているんでしょうか。

かくいう僕も、上の世代からは「新人類」と言われた、最近の人なのかもしれません。

何かひとつの要因をあげても、言い切れないものがありますよね。

僕らの業界では、誠にもってサラリーマン、公務員の方には失礼な話しなんですが、NPO法人職員の「サラリーマン化」とか「公務員化」なんて言葉が使われています。

とすると、サラリーマンでも公務員でもない、また、フリーターでもボランティアでもないNPO法人職員とは、いったいどのような働き方をする者たちなのか、ということになりますよね。

昨日こんな会話がありました。「主婦層の支援者が増えたよね」。

もうひとつ関連するのは「40代の男性支援者がいないよね」。

これは、家庭を経済的に支えなきゃならない世代の男性が、家庭を支えられないことが多いから、この業界に40代の男性がいないということに外ならない現象です。

こんな言葉も出ました。

「ガチの支援者しか残らない」

「ガチの支援者」という言葉をはじめて聞きましたが、なるほどと苦笑してしまいました。

さて何が「ガチ」なのか?

ちょっとマインドというわかりにくいキーワードを取っ払って言うと、残念ながら「安い給料と長い拘束時間を厭わない人=ガチ」ということではないでしょうか。

NPO法人職員の「サラリーマン化」とか「公務員化」というのは、つまるところ「安い給料と長い拘束時間を厭う人」だということが浮かび上がります。

(ほんとにサラリーマンと公務員の方すみません。だってみんながそう言うんだもん)。

公務員化を(フォローの意味で)ちゃんと考えてみると。

区役所等行政サービス機関の時間になったら「はい、おしまい」の窓口対応と、かっちり夜間土日はサービスしませんよ、とやってるあれを指して出てきてる言葉だと思います。

「はい、おしまい」とNPO職員が若者にやるとどうなるのか?

おわかりだと思いますので書きませんが。

ガチの支援者という言葉でみんな笑ってましたが、では安い給料と長い拘束時間を厭わない人たちが働き続けられる燃料はいったい何になるのでしょうか?

ちょっと教科書的ではありますが、それは得体の知れない使命感や情熱にほかならないと思うんです。

今の公務員化した職員たちが担保にしようとしていることは、労働者としては当然である、真っ当な対価と、保証された休みでしょう。

甘いこと言ってんじゃねえよ。とは私は思いません。至極真っ当な欲求だと思います。

そして、使命感や情熱を燃やし続ける燃料は何かといえば、真っ当な対価と、保証された休みでしょう。そして僕はここにステイタスを加えたい。

でも、それが担保されにくいから不満となり辞めていく。或いは対価に見合う形の労働の範囲を自分で判断して決めてしまう。

それをイマドキのワカモンはけしからんと一蹴してしまうのは、経営者としていかがなものか。

先輩労働者としていかがなものなのか。

こないだ読んだ『ソーシャルビジネス入門』に、従業員への給料は貧困レベルではなく生活レベルを払うことで様々リスクが回避できることが書いてありました。その通りだと思います。

なんとか給料の問題を解決するための事業化を鮮明に打ち出し、従業員の質を内側から上げていかないと、だめなんじゃないかと思う。

そういう見本となる事業形態をなんとか形にしたいと思います。

てことで、同業者諸兄よ。最近のスタッフはダメとか言ってちゃいかんのではないか?

若者にとって素敵な大人であるためのワーク・ライフ・バランスを維持していかないと、若者からもそっぽを向かれてしまうぞ!

Today's BGM is
Jimi Hendrix Experience/Band of Gypsys
Band_of_gypsysジミヘンは、クラプトンと同じくギタリストとしてと同じくらいボーカリストとしても好きなアーティストです。クラプトンのボーカリストしての成熟を追ってきている者にとって、もしもジミが生きていたらどんなボーカリストになっていたのか、というのは楽しい想像です。このライブ盤、歌が少ないんですよ。だからからあんまり聴いてなかったんですが、気持ちのいいアルバムですねえ。トリオもののライブといえばThe Whoあたりをイメージしますが、アプローチが全然違います。グルーブをキープし徐々に昇天していくこっちが僕は好き。


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