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2010年12月12日 - 2010年12月18日の2件の記事

2010年12月17日 (金)

若い大人たちが不安がっている。

最近、僕が高校生にしている話が、高校生を飛び越え、そこにいた若い非常勤講師の方だったり、僕に取材に来た新卒の企業人だったり、支援施設の若いスタッフだったりする人のココロに響いたと言ってもらえることが増えている。

これまでは、割と「そうなんだよねえ」みたいな共感として大人に受け入れられていた僕だが、ちょっと様子が変わってきた。

そんなことをツイートしたら、この間インタビューさせていただき、ご自身も講演活動をしている北極冒険家の荻野泰永さんが、「わかるなあ」とRTしてくれた。

「なんとかなっちゃった経験」の少ない、若い大人たちが不安がっている。

これが僕の実感である。

右肩上がりの時代を生き、「今」という時代を捉えきれていない、或いは受け入れきれいていない古い大人たちのオプティミズム(楽天主義)とは正反対のシリアスさ。或いは諦観。そういうのがちょっと痛い今日この頃。僕はオプティミストなのかペシミスト(悲観主義者)なのかわからなくなってきている。

若い大人たちの不安を、誰がなだめてあげれるのだろうか?

飲み屋のカウンターで、僕ぐらいの年齢の上司とサシで飲んだとする。どんな武勇伝を語られても、ペーソス溢れるヒューマニスティック(人道的)なエピソードを話されても、若い大人たちのココロは癒されることがないのではないだろうか。

そんな無力感を古い大人たちは感じていないか?

客観的に、なぜ僕の話が若い大人たちに届いているかを分析してみると、以下のようなことが言えるのではないかと思う。

1.「こうすれば大丈夫」という必勝法を語っていない。
2.成功からの逆算ではなく、失敗からの逆算で語っている。
3.ゴールを経済的幸福ではなく精神的幸福に置いている。

ビジネスライクに言わせてもらえば、これが僕の「売り」だと思う。そしてこういうニーズが高まっていることをジワジワと感じている。もっと厭らしく言えば、このニーズはB級C級大学にあると確信している。

でも、僕は講演家ではないし、ましてや研究家でもない。僕は実践家だ。

話を聞いて、「そうだよな」で終わっては話のうまい講演家と同じである。それじゃあ脳がないというか意味がない。行動に起こさせ、そこを支えてはじめて実践家だといえると自分は思う。

そして自分一人で支えられるなんて自惚れはこれっぽっちもない。彼らを支える仲間が僕にはいる。そしてこれからそういう仲間をどんどん増やしたいし育てたいと考えている。

社会に出た若い大人たち。「あとはもう大丈夫ね」って、なんか社会のエアポケットにすっぽりと落ちてしまった人たちのような気がしている。

あなたの会社の若い人に人間的感心を寄せて声を掛けてあげよう。一緒に飯を食い、酒を飲み、自分の話をするのではなく彼らの話に耳を傾けてみよう。

「考えすぎだって」なんて言葉がどれほど軽はずみな言葉かを思い知ろう。

世代を超えて腹を割り、一緒に考えてみよう。そうしないと次の日本の夜明けはやって来ないよ。

Today's BGM is
yanokami/yanokamick -yanokami English version-
Wavemusic_45425190038900矢野顕子さんとレイ・ハラカミさんのコラボ・アルバムの英語版です。日本語版は持ってません。ハラカミ氏はさっぱし聴いたことなし。でもこれで聴いてみたくなった。矢野顕子は媒体として凄いなあ。実はTボーン・バーネットを迎えたアルバムを聴きたい聞きたいと思っててこれが先に来ちゃったわけだ。この人のこの振り幅はなんなんだ!こんなにアクが強いのに親和性が高い。食べ物でいえばキムチみたいだ(笑)。これを聴くと英語の方が親和性の高さを感じる。というのもくるりの「ばらの花」が掛かると何も手につかないぐらい落ち着かなくなるのだ(笑)。

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2010年12月14日 (火)

NPO法人「育て上げ」ネットさんが「家庭訪問支援士養成講座」を開始!!

シェアするココロが、DVDの撮影と編集を担当させていただいた、NPO法人「育て上げ」ネットさんの「家庭訪問支援士養成講座」が待望のリリースです!

私は光栄にも、日本のトップ家庭訪問支援士ともいえる支援士4人のインタビュアーを勤めさせていただきました。まずはこちらをご覧ください。

ひきこもりの若者は全国で70万人、一説には100万人なんていわれています。彼らを支援するために来所型の支援施設を作っても、当然のことながら現れることはありません。

これが来訪型支援の限界です。だから家庭まで行く訪問支援士が必要だということは自明です。

ではいったい、玄関先から中を伺うだけのような行政チックなものではなく、家庭内に入り本人だけではなく保護者の課題にも取り組み、しかも本人と信頼関係を築き(この時点で神業な気がしてきた)、家の外の社会資源と結びつけるスキルを持つ人材は日本にどれぐらいいるのでしょうか?

私の実感ですが、そんなにいないのではないでしょうか?しかも、そこに“ちゃんとした”という冠をつけたらどうなるか?ほんとに数名になるのではないでしょうか。

何が“ちゃんとした”のかを定義することは非常に難しい議論になるとは思いますし、そこからやるの!?という果てしなさを感じますが、実はこれこそが現状であり、恐らくこのような危機感から、本養成講座の企画が持ち上がったんだと思います。

そしてこの養成講座が、その果てしなさを一足飛びに縮める役割を果たすのではないでしょうか。

僕も登場する04年発行の『脱!ひきこもり』というNPO法人青少年自立援助センター(以下YSC)での取り組みを紹介した本があり、この中で、今回のDVDへの出演もしている河野さんや、当時の訪問スタッフが訪問支援について語っているんですよ。今回、それを久しぶりに読んでみました。

ここで語られている訪問担当スタッフの座談会を読むと、河野さんというかYSCのスタッフは一貫していて、ブレてないという印象を持ちました。でも、語られている言語がニュアンス的というか職人気質的な「背中を見て覚えろ」という伝統を重んじている様子が伺われます。

あれから6年。随分と言語化が進み、アプローチの手法も多様性を増しているように感じました。恐らく、河野さんをはじめ、ここに登場する他の三人の家庭訪問支援士の方々は皆、ひとつの型を作ったオリジネイターたちです。

彼らの現時点でのピークともいえるスキルがわかりやすく本講座で紹介されているわけですが、しかしどの支援士も型の中でもがき、モアベターを模索し続けてる人たちであり、そのスキルは日々アップデートされているんだと、インタビューを通じて感じました。

これから家庭訪問支援士を目指す方々はこの養成講座をきっかけに、ともにモアベターを目指す仲間としてのきっかけを作ることをお勧め致します。

家庭訪問支援士養成が非常に重要な国家的プロジェクトであることは、NPO法人「育て上げ」ネットが開設したこちらのサイトをご覧ください。

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