支援者の輪を個人から広げよう「横浜Face Map」
シェアするココロが横浜市より委託を受け、09年の7月から運営している、ハマトリアム・カフェ。
このサイトの中に『Face Map』というコンテンツがある。実は、実名顔出しってのがちょっとハードルが高く苦戦しているコンテンツであるが、僕が対外的な場でハマトリアム・カフェを紹介する際に、1番熱弁振るうコンテンツが、この『Face Map』なんです。
作りは、横浜で子どもや若者の支援に何らかの形で携わっている人の顔が、横浜市の形の中にランダム並ぶというシンプルなもの。
右上にあるシャッフルというボタンを押してみてください。人の並び方が変わります。これもただそれだけなんだけど。
狙いは、自分の知らない顔が横に並んだとき、話したこともない同業者が、同じような苦労と喜びを噛み締めながら、同じような若者と向き合ってるわけです。
そんなことを感じたときには、その顔をクリックしてください(ということを想像してみて下さい)。
その顔の持ち主が、どんなモットーを持って若者に向き合い、どんな喜びを感じているかを知ることができます。ついでにその顔の持ち主の趣味など、プライベートの様子も伺えます。
NPO法人楠の木学園の武藤先生の趣味は釣りだそうです。もしも同じ趣味なら、糸を垂らしながら、武藤先生の半生を聞いてみたいものです。
僕らの仕事って、ときに孤独じゃないですか。特に新米のうちはさじ加減がわからなくて、先輩に深入りし過ぎんなよとか、たしなめられたり、利用者から、全然わかってくれてないとクレーム言われたり…。
管理職的には、後輩のしんどさが身近過ぎて見えなかったり、フォローしてあげれなかったり…。
こんなこと言ったらあれですが、給料も安くてステータスも低い。依り所や割り切り所を失えば、退職だとかバーンアウトしちゃいます。抱え切れない葛藤を抱えながら、何かで自分に落としまえつけながら、今日も誰かの悩みを聞いているわけですよ、支援者ってのは…。
予断ですが、他人の人生に関わるって凄く疲れるんですよ。横浜パーソナルサポートサービスのホワイトボードには、阿部さんの名言「人様のことで疲れるんじゃない」と書いてあり、いつもほっとしています。
そんな疲れた時に、この『Face Map』を見てほしい。(まだ、登録者は少ないけど)こんなにいっぱい頑張ってる仲間がいるんだ、と思ってほしい。
気になる顔をクリックし、その人のツイッターに飛んだら似たような悩みや葛藤を抱えてて、メッセージを送ったら会うことになり…。そんな展開が、この『Face Map』から生まれてほしいな、と思ってます。
ポイントは団体の看板は最初に出ないってことなんです。団体名で色眼鏡で見ちゃう。それだけで繋がりの可能性を失う。そんなくだらないことはないじゃないですか。
あと、引きこもりの若者が横浜中の支援者の顔を見たら、こんなにいっぱいいたら、誰か一人くらいは自分のことをわかっつくれるだろう、と思うんじゃないかな。
弊社デザイナーの横山コウジのバンドのライブに行ってみたいな、話してみたいな、ジャンベって気持ち良さそうだなって、もしも思ってくれたらうれしいな。それが外出のモチベーションになってほしいな。
僕らシェアするココロの理念が、ここにぶち込まれているんですよ。
共感してくださる、横浜市をフィールドに子どもや若者を支援している方、是非ご参加下さい。写真写りを気にするご婦人の方々は、とっておきの一枚を送っていただければけっこう!
『Face Map』で支援者の輪を広げましょう。
Today's BGM is
Jaco Pastorius/Invitation
音楽って芸術なんだよ、と胸を張って語れるのは、こういう音楽があるからこそだと思う。これはジャコ・パストリアスという芸術の記録だと思う。いきなりのハイテンションなオープニングかたぐいっと持って行かれる。僕が好きなのは、二曲目の「Amerika」から「Soul Intro/The Chicken」のこの構成。でもって「Continuum」の後半だけちょろっと全員参加で「Liberty City」に雪崩るとこ。客もいい。最高だ。