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2011年5月15日 - 2011年5月21日の3件の記事

2011年5月21日 (土)

バイターン構想 Vol.3〜非正規雇用を経ずして正規雇用は在らず〜

バイターン構想は、高校生の職業的教育という側面から発想していますが、もう一方で、国の社会的投資という側面が強くあると思ってます。もう一つカッコして生活支援もですかね。

仮説ですが、「非正規雇用を経ずして正規雇用は在らず」なんじゃないかと僕は思うわけです。労働市場の落ち込みは、ますますその傾向に拍車をかけているのではないでしょうか。

高校生の就職活動では、学業経験よりも、職業経験を重視しているような傾向を強く感じますし、いち経営者として、それは採用担当者の健全な発想のように思います。

ぶっちゃけていえば、バイトに「あれ、元気ないなあ」などと気を遣いたくないとうのが本音ではないでしょうか。気を遣わずにわかりやすく付き合えるコミュニケーションスキル、これが高校生のアルバイト、ひいては就職活動では大事かと思うのです。

高校生の就職活動で、「無遅刻無欠席のまじめタイプが落ちて、サボりグセのあるようなやんちゃタイプが仕事を決めてくる」という皮肉な現象が起こっていると「その1」に書きましたが、これがまさに、職業経験優位、コミュニケーションスキル優位を表していると思います。

これも仮説ですが、まじめタイプよりも、やんちゃタイプの方がバイト経験は多いんじゃないかと思うのです。いろいろとやんちゃタイプは要り用が多いですからねw。

やんちゃタイプには心配要素もありますが、それよりもまじめタイプのかもす心配要素の方がマイナス要素は強いんです。それは、間違いなくコミュニケーションスキルと、内側から湧き出るもの。それは、バイタリティ、自尊心、自信といった学業評価の基準にはないような総合的な魅力。蛇足ですが、僕の子育てのテーマもこれです。

このテーマを獲得する。それこそが僕のイメージしているバイターン構想のテーマです。

そんなことではまじめタイプは変わらないよ、という意見が聞こえてきそうですねw。あくまで仮説ベースですが、バイターン修了後の生徒は、自力でバイトを始める力を獲得しているんです。

これには経験値のデータを付けれます。僕が、NPO法人青少年自立援助センターという支援施設で行ったインターンシッププログラムでは、インターン終了後、その経験をバネに一般就労を果たした利用者が、参加者のほぼ100%になりました(障害性の見立ての機会としての活用例を除けば100%)。

自信がついちゃうんですよ。それほど地域の人々はエンパワーメントする力を持っているし、彼らは劇的にメタモルフォーゼしちゃうんです。これは、若ければ若いほどでしょう。

まじめという気質に、職業経験がプラスチックされ、バイターンにより、自己肯定感が増したら、ほしくないですか人事さん⁈

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2011年5月18日 (水)

バイターン構想 Vol.2 〜「総合的学習の時間」のゴールはバイターン〜

バイターン構想というのを考えています。

バイターンというのは、バイトとインターンの合体した安易な造語です。

もともとは、最近よく聞く、支援と就労の間を担う有給職業体験を指す「中間的就労」という言葉が、わかりにくくて硬い、しかも実態がないから、何かないかなと考え、ボラバイトみたいな…というところから考えはじめたものです。

ふざけて「バイターン」と言っていたのですが、自分の中でかなり定着してきてて。そして、これを若年者就労支援施設の対象じゃなく、高校生に限定した社会体験プログラムとして考え始めたことで、ビジョンが定まってきました。

ブログに落とし込みながら、より具体的にしていきたいと思います。ご意見のある方は是非、コメント下さい。僕も見えてない部分いっぱいあると思います。

総合的学習の時間」ってありますよね。僕はとてもいい取り組みだと思っていますが、結局あれは発想であって取り組みではないものだと思っています。実施者である先生たちが取り組みにくいみたいで、なんか聞かなくなってきてませんか?

その要因として、先生たちが答えのないことを教えるのが苦手な方々だから云々という、非常に有力な仮説を支持しつつ、教育現場から聞こえてくる意見を総合すると、小中高で好き勝手に取り組んでるから、積み重ねがなく、プログラムを考えにくいことと、ゴール設定が非常に曖昧たがらじゃないでしょうか。

また、地域特性を活かしたプログラムとありますが、地域に先生たちが根ざしていない、というのも問題な気がします。

「総合的学習に時間」への不満はこの辺にしてw。要するに一本筋が通ってないわけです。

バイターン構想を夢想していて思ったのは、バイターン導入により、ここに一本筋が通るんじゃないかということです。

「総合的学習の時間」のゴールを地域での有給職業体験プログラムであるバイターンとします。ここから逆算します。借りに高校二年でバイターンをしたとすると、10年の準備期間を持てます。

具体的にどのような10年かを考えると、家族の中の自分から、地域の中の自分、国民としての自分という、いわゆるシチズンシップ教育ということなんだろうなと思います。

次回は、この10年の過ごし方と、バイターンの具体的な仕組みについて考えてみたいと思います。

Today's BGM is
bonobos/electlyric
Electlyricいつも寄ってるリサイクルショップで250円で買ったこれにガツンとハマってしまった。この間のフィッシュマンズのUstとの関連性とか神がかっている出会いだ。評判をアマゾンで覗くと、魚男たちに似てるからダメというものが目についた。言わせてもらうと佐藤伸治の歌を聴いたときは清志郎がチラついて素直に聴けなかったが、次第に好きになったわけで。誰にだってヒーローはいる。その憧憬をともに楽しめばいいし、同じなんてあり得ないんだ。bonobosは歌がいいじゃん。魚男がこだまさんで、こっちが朝本さんというMUTE繋がりというのも面白い。「あの言葉、あの光」は名曲だと思う。


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2011年5月15日 (日)

バイターン構想 Vol.1〜高校生のアルバイトがなくなっている〜

はじめに。家計を支えるバイトよりも人格形成のためのバイトを優先させるのか?という突っ込みに対しては、家計を支えるためのバイト優先でいいと思います。人格形成のためのバイトは教育的であるので、国の取り組みとして学校の地域活用という解釈で補助をすることで、バイトを雇いたいけど雇え切れない事業者とのマッチングをしていく、というのが僕の「バイターン」というインターンシップとバイトを合体させた中間的就労のアイデアです。バイターンについてはまた今度。

最近、高校の先生から、生徒がアルバイトに就けなくなってきている、と多く聞く。その理由は、ここ数年バイトの求人数が減ってきているうえに、失業者や失業中の方のパートナー、大学生などが、高校生のバイト市場に入ってきているからです。

「家計を支える必要もないんだし、別に高校生のバイトなんていいじゃないか」「学生は学業に専念すればいい」という意見もあると思いますが、社会に出る前のバイトってかけがえのない経験だったりしませんか?

僕自身は学校をさぼってバイトばかりしている学生でした(これは弊害w)。「勉強出来ないけど、仕事はできた」ということが、僕の人格形成にはめちゃくちゃプラスに作用したし、学校以外の仲間、特に年上の先輩たちや社員の大人たち、いわゆる最近の言い方だと“斜めの関係”から、いいこと悪いこと、いろんなことを学びました。社会をサバイブしていくスキルを身につけたのはバイトだったといい切れます。

僕が懸念しているのは、バイトのかけがえのない経験が就活の大きなアドバンテージとなる就職希望の高校生たちです。もっとセグメントを強化すると、商業、工業高校よりも就職内定率の低い普通科の就職希望生徒たちです。

彼らは職業学科の生徒たちとは違い、学校を卒業して企業で働くことを前提には教育を受けていませんし、特に進学校だと、マイノリティーである就職希望生徒に手をかけません(40分で自己PR、志望動機、筆記試験の出題傾向、心構えを教えてくれという無謀な依頼もあります)。それを補うのはアルバイトでの社会経験に他ならないと思います。
※ここを「職業的教育」で補うという本田先生はじめ、意見があると思いますし、僕もそれが理想だと思っていますが、まだまだ時期尚早です。それが実現するまでは、やはりアルバイトかと思います。

事実、「就職を決める生徒のバイト経験率は高いのか?」という僕の質問に、先生方は「データ化されていないがその傾向はある」とほぼ答えます。それを強く感じている、いわゆる底辺校の進路指導の先生たちが冒頭の「生徒がアルバイトに就けなくなってきている」という嘆きになるわけです。

以前、まじめ君たちが就活で結果を出せず、多少やんちゃな生徒の方が結果を出しているということを書きましたが、企業目線はこの2タイプをどのように評価しているのか。僕の知る先生たちはこの違いを「生活力」という言葉で表現していました。言い換えれば、こんな時代を生き抜く「タフ」さだったり、処世していく「狡猾さ」や、さまざまな出来事に折り合いをつけていく「バランス感覚」だったりするのはないかと思います。

これを学校で教えられますか?もっといえば、これらは教わるものですか?

そんなものは若いうちから知る必要はないし、それを教えるのが会社だろう。僕の内側からもそういう声が湧いてきます。しかし、そんな悠長な世の中ではないのです。

とある高校の相談員を横浜PSの事業として、毎週一回やることになりました。そんなこともあり高校生が教育的職業的体験を受けられるメリットとその仕組みについて、学校の先生とディスカッションする機会が増えています。その中で、僕がずっとやっている「アル活」の有効性も実証していきたいと考えています。

しばらくこのテーマを考えたいと思います。

Today's BGM is
Cream/Goodbye Cream
51ykcogtd0l_sl500_aa300_クラプトン好きなんで聴くのですがクラプトン関係では一番聴かないのがクリームかもw。そんな中でも比較的よく聴くのが2ndとこれかな。このアルバムとの出会いが映画『ファンダンゴ』のなかの「バッヂ」が聴きたくてだったので、そういう思い出もありで贔屓にしてます。圧倒的なライブパフォーマンスとキャッチーなスタジオワークの両方が楽しめますが、レコードだとB面ばかり聴いていましたねw。このバンドのスタジオワークはどれもぶっ飛んでます。


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