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2012年1月 7日 (土)

『なぜうつ病の人が増えたのか』の感想ツイートまとめ

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昨年から、友人にいただき読んでいた冨高辰一郎氏の『なぜうつ病の人が増えたのか』。日本では99年から急激にうつ病患者が増加したけど、その背景に製薬会社の"病気作り”キャンペーンである「Disease Mongerring」があったからだと本書は指摘している。

僕が若年者就労支援の業界に首を突っ込んだのがほぼこの年。多くのうつ病と言われる人、自分で言ってる人に会ってきたが、正直、この視点は全くなかった。僕が学び、実践してきたことの一部は、本書が指摘している製薬会社の仕掛けた「うつ病はこころ風邪、早期発見早期治療(服薬)」というものが、少なからず影響している。いや、もっと大きいかもしれない。

社会的背景を押さえた上で、支援していかなければならない僕らの仕事では、客観的に知っておいた方が良い情報であると思うので、僕が電車の中から気になった部分をツイートしておいたものをまとめて、紹介させていただきたいと思う。

以下、@masahiroishiiかのTwitterから。

うつ病患者が精神科を受信しない理由。第一位「自力で対処したかった」第二位「ひとりでに改善すると思った」第三位「自分が治療を受けていることを他人に知られたら心配」。『なぜうつ病の人が増えたのか』より。99年から急激に増えたうつ病の理由を探る本を読み始めました。


posted at 08:27:02

うつ病患者数、メンタル休職者数、抗うつ薬の売り上げは三位一体の関係と言ってよいだろう。『なぜうつ病の人が増えたのか』より。98年173億円の抗うつ薬市場が、99年以降右肩上がりに拡大して、06年には875億円まで拡大してる。日本社会の環境変化だけなのか?ってことか。

posted at 09:18:55

SSRIが導入されると、うつ病患者やメンタル休職者が爆発的に増加するという現象は、日本以外の先進国で繰り返されてきた社会現象なのである。『なぜうつ病の人が増えたのか』より。一気にネタばれ感があるが、この本はこの先どう展開されるのか。なんだかドキドキするなあ。

posted at 09:30:57

(うつ病患者が突如増えた)99年は日本に初めてSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)が導入された年。99年5月にデプロメール、00年11月にパキシル、06年にはジェイゾロフトが発売された。他の先進国よりも10年遅れで導入された。『なぜうつ病の人が増えたのか』より。

posted at 09:21:11

自殺者数は失業率と対応し、失業率の改善と共に減少しているので、自殺者は経済状況を強く反映していると判断すべきだが、気分障害患者数は上昇を続けているため、増加理由を他の要因と考えるべきだろう。『なぜうつ病の人が増えたのか』より。

posted at 09:10:09

なぜSSRIが導入されるとこれほどまでにうつ病患者が急増するのか、そしてこの現象をどう評価するかだと思う。こういった疑問を考えることが、現在のうつ病問題を理解し、その対策を考える上で重要ではないだろうか。『なぜうつ病の人が増えたのか』より。ここ、ここ!ここが知りたいんです。

posted at 09:26:19

80年代の英国の大不況においても抗鬱薬の処方に大きな変化は見られない。87年SSRI導入。不況が90年代中頃から回復しても、抗鬱薬の処方は右肩上がり増え続けた。抗鬱薬の処方数に影響を与えるのは景気ではなく、SSRIの発売であったことがわかる。『なぜうつ病の人が増えたのか』より。

posted at 09:06:31

効果の低い公共事業に関する世論の目は厳しくなってきている。しかし有効性の低い薬に関しては手つかずと言ってよい。国の歳出に占める公共事業費よりも医療費の方が圧倒的に大きいことを考えると、そういった見直しも必要かと思う。『なぜうつ病の人が増えたのか』より。

posted at 20:52:33

Disease Mongerring とは、製薬会社が豊富な資料を背景に、病気の啓発活動を過剰に行うことによって、必要以上に薬の売り上げを伸ばしているという批判の言葉。病気の押し売り、病気作りと訳されることが多い。『なぜうつ病の人が増えたのか』より。

posted at 08:46:26

製薬会社によるうつ病キャンペーンは、3ステップのメッセージ。うつ病は誰でもかかる病気である(不安)。適切な治療で治る病気である(希望)。早期の受診による治療が重要(行動)。『なぜうつ病の人が増えたのか』より要約。不安、希望、行動は、営業の黄金律。製薬会社社員は6割が営業。

posted at 09:25:30

『なぜうつ病の人が増えたのか』読了。答えは明らかに製薬会社のキャンペーンだ。それで救われた人もいるし、あってもなくても大変な人は大変だろう。ただ、軽いうつ患者を重篤にしていることもありそうだ。支援者として社会的背景を知れてよかった。読みかけの本書をくれた古今堂さん、ありがとう。

posted at 20:50:17


最後に、誤解を招きやすい本書に書かれている大事な視点を引用しておきたいと思う。

患者は「自分がうつ病になったこととSSRIは関係ない」と思うだろう。患者が理解してもらいのは、うつ病の辛さである。うつ病になる前は、SSRIという薬の存在すら知らなかった。本人すら意識していないことを、うつ病患者増加の原因と言われても納得できないと思う。

その通り。僕の目の前にいる相談者が「自分はうつ病なんじゃないかと思うんです」と言った際に、「いや、それは製薬会社のキャンペーンに踊らされているんだよ」なんて言った所でなんの意味をなさない。

Today's BGM is
細野晴臣/HoSoNoVa
Hosonova大好きな細野さんのアルバムが届きました。ますます味わいが増しているなあ。声が更に低くなった!?オリジナル7曲、カバーが5曲。オリジナルもいいんだけど、細野さんのカバーっていいんだよねえ。絶品はチャップリンの「スマイル」。エルビスの「ラブ・ミー」もいいなあ。「ラモナ」のようなカバーなんだけ、細野さんが訳詞をしたものもあり。鈴木茂を変わらず起用しているのも細野さんだね。


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コメント

拙著を丁寧に読んでいただき、ありがとうございます。

専門家でもこの問題を理解している人は少ないので(最近やっと広がってはきていますが)、なかなか冷静に理解すること難しいとは思います。

うつ病が増えたのは社会のストレスのせい、といったストーリーを信じるのではなく、世の中にはこういう部分もあるのだ、と気がついてもらえれば、ありがたいです。

うつ病増加にしても、自殺者増加にしても(日本の標準化自殺率は高度経済成長の頃と変わりないし、長期的には減少している)、情報が偏っていることに気がついている人が少ないのが現状です。

今後ともよろしくお願いします

投稿: 作者です | 2012年3月 4日 (日) 10時59分

冨高さん、コメントありがとうございます。非常に有意義な本で、知っておいて良かったと、心底思いました。ただ、最後にも書きましたが、僕らが出会う相談者たちへの解決に向け、ここから何を考えて、どのようなアクションを起こすのかが大事だと思っています。そういった意味で、誤ったスタートラインからでは、客観的なスタートラインが引けたような気がします。こちらこそ、よろしくお願いいたします。

投稿: 石井 | 2012年3月 4日 (日) 16時08分

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