インタビューを受けて学ぶ。
今日のマニュアル作成の合間を縫って、某大学院生のインタビューを受ける。
彼の研究のテーマは「就労・自立生活に特別なニーズのある若者への支援に関する研究」ということなんだけど、
特別なニーズっていう憚りは、いわゆる発達障害のこと。ストレートに言うと引かれてインタビューを拒まれるらしい。
こういう機会はとても大切。質問に答えながら自分のウィークポイントに気付くし、また興味領域を思い知る。
僕のウィークポイントはズバリ数字。データが頭に入らないし、その重要性の認識が甘い。結局、すべての人にプレゼンテーションできるわけないし、僕の仕事っぷりを見てもらうわけにはいかないから、僕の評価は数字でしか判断できない。
僕の心意気や情熱なんか誰も買ってはくれない。それは当然のオプションなのだ。
僕の興味領域は、直接的な支援よりも、それをどのようにシステムとしていけるかということにあるんだと、答えながら実感する。
インタビューを受けて、情報を得ることも多い。彼らは僕よりも当然アンテナを手広く広げてる。それが仕事の研究者。
実践者の僕たちと共存していくには実体験と知識との物々交換しかないだろう。
本日得た知識は二つ。
一つ目は。スイスにはハビリテーションセンターという、イギリスのコネクションズ・サービスよりも予防に力を注いだシステムがあるそうだ。彼の教授が今スイスにこいつを調べに行っているらしい。詳しい情報が入れば報告してもらう手はずをした。
二つ目は。日本の小中学校では、一人ひとりの対応方針を立てなくてはならなくなっているらしく、教師が翻弄されていると。なかったことが以外でもあるが。
でも、その情報が高校に引き継がれず、不登校支援のNPOに提供されなかったらなんの意味もないじゃん、と僕。
「そうなんです」だって。
まだまだ、教育委員会と就労支援の壁は厚く高いですね。
§ハビリテーションの定義 成人や年長の子どもが障害を持った場合、人は様々な治療方法で、以前のような生活や行動へできるだけ再適応できるように訓練をする。これをリハビリテーションという。
生まれつきの障害があったり人生の初期に障害を負った子どもを訓練する場合は、これは「再適応」とは言えない。そうではなくて、子どもができるだけ普通の生活が送れるよう「適応」させようとするハビリテーションが可能となる。ハビリテーションという概念には、医学的、教育学的、心理学的及び社会的観点から早期に障害を負うことになった子どもへのあらゆる支援が含まれる。
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